思いやりの心を育て、知育効果も期待できる栽培体験。気軽に始めるなら「栽培キット」がおすすめです。必要アイテムがすべてセットになっているので手間いらず。お子さまも育てる喜びを体験できるはずです。栽培で得られる知育効果・おすすめ栽培キットをご紹介します。
「学ぶ・感じる」栽培で得られるメリット
幼児にはじめて“育てる体験”をさせるなら、花・野菜・果物といった植物がおすすめです。
植物もれっきとした生き物。きちんと愛情を持ち、毎日世話をすることで子どもの心と脳は大きく成長します。
子どもの栽培体験で得られるメリット
手指のコントロールが拙い幼児期に種まき、決まった場所への水やりなどを行うことは、集中力を高めるトレーニングになります。
・忍耐力をつける
植物を健康に育てるには毎日の単純作業がかかせません。気分が乗らなくても、面倒でも「決まった時間に水をあげる」「葉の色を観察する」といったルールを守るようにしましょう。植物のことを想って世話をするうちに忍耐力がつきます。
・収穫時の達成感・満足感が成功体験に
人の自尊心・自己肯定感の高さは、小さな頃の成功体験の質と量に関係します。手間をかけて栽培し、花や野菜、果実等を収穫することは、大きな喜びになるでしょう。
・命の尊さを感じられる
毎日世話をすることで、徐々に植物へ愛着が湧いてくるはず。しかし一生懸命に育てた植物もやがて枯れるときが来るものです。芽吹き、成長し、枯れる様子を観察することで、生命の力強さ・命の尊さを実感できます。
子どもが飽きない栽培キットの選び方
・子どもが自分で選んだ植物であること
・花・野菜・果物・美しい形態など「栽培成功」の成果があるもの
・成長過程の変化が大きいもの
この3点に留意して栽培キットを選びましょう。
絵本でマスター「栽培キット ミニいちご」
販売元:ナガクラ
おいしくて見た目も可愛いいちごは、子どもに人気の高い果物のひとつ。
しかし栽培となると、温度管理や肥料の量での失敗も多いです。そこで子どもにも簡単に楽しめるようにしたのがこちらの栽培キット。セット内容は種・ ポリ鉢・培養土 ・説明書・ 絵本です。
土をほぐし、種をまくところから体験できるので植物の成長をいちから学べます。子どもにも作業が理解できるよう、栽培方法は絵本で説明。発芽には室温15℃~30℃、栽培には室温20℃~30℃が適しています。
生育過程も楽しい「ミニヒマワリ栽培セット」
販売元:聖新陶芸
高さ約15~25cm、花の大きさ約7~13cm程のミニヒマワリ栽培キットです。
太陽を連想させるヒマワリは、華やかな形と美しいイエローが印象的な花。ミニサイズにすることと、花粉を失くすことで、室内でも栽培しやすくしました。セットになっているハート型の植木鉢も、ヒマワリと同じキュートな黄色です。
室温15℃以上がキープできれば、4~10月まで楽しめます。種をまいてから5、60日で開花するので、子どもも飽きずにお世話・観察できそう。開花期間は10日間程度です。
可愛い&おいしい「ハートマト栽培セット」
販売元:プロトリーフ
SNS映えしそうなハート型のミニトマト、ハートマトが育てられるキットです。ハートブレーカーというミニトマトの品種で、実の大きさは直径2~3cm。肥料入りの土がセットになっているので、子どもでも簡単にトマトが育てられます。
真っ赤なハート型の植木鉢と鮮やかなグリーンの葉のコントラストが美しく、インテリアとしてもおしゃれ。実がなる前から楽しめます。
発芽には室温25℃~30℃、生育には室温20℃~30℃が最適です。
きっとみつかる「四つ葉のクローバー栽培セット」
販売元:聖新陶芸
幸運のシンボルとされる、四つ葉のクローバーの栽培キットです。
子どもと公園で四つ葉のクローバーを探したものの、見つからなかった経験のあるパパママも多いのではないでしょうか。この栽培キットのクローバーは高確率で四つ葉が出る品種。すべてが四つ葉なわけではないので、探す楽しみもあります。
芽の出はじめは三つ葉ですが、株が大きくなるにつれて四つ葉が増えてくるのでご安心を。五つ葉クローバーが見つかることもあるそうです。発芽・栽培に適した室温15℃~25℃を保ちましょう。
野菜が苦手な子にも◎LED照明付水耕栽培キット
販売元:旭化成ホームズ
デザイン性の高いホワイトのポットと、バジル・ルッコラのグリーンがモダンな印象。インテリアにもなる水耕栽培キットです。
セット内容は、ベジユニと呼ばれる植木鉢とLED照明が一緒になっているもの・トレイ・トレイカバー・ACアダプター・バジルとルッコラの種・取扱説明書。生育に必要な条件はLED照明と週に1度の培養液の交換だけです。
培養液を水に溶かして交換する作業は、お子さまと一緒にするか、もしくは任せてみても良いでしょう。アレルギーなどの理由で花粉や土がNGな家庭でも、家庭菜園を楽しむことができます。
種まきから約40日でバジルとルッコラを収穫可能。採りたての野菜は甘く、苦味がありません。葉物野菜が苦手な子も、自分で育てた野菜ならパクパク食べられてしまうかも。
自主的なお世話のコツは”声かけ”
そんなとき、子どもを植物の名付け親にしてあげると、愛情を持たせる効果があります。「○○ちゃんがお腹を空かせているよ」「○○くんが寒そうだね。太陽の当たる所に連れて行ってあげようか」など、パパママから声かけをしてみましょう。
植物を生き物として扱うことと責任感を感じさせる声かけが、子どもの自主的なお世話につながります。