2018年11月08日 公開

【やじろべえの作り方3種】倒れない不思議が「思考力」を育てる

細い棒1本で立っているのに、左右に揺らしても倒れない「やじろべえ」。子どもの「なぜ?どうして?」を引き出す知育玩具としてもおすすめです。やじろべえの作り方はとても簡単。幼児も一緒に作れて、すぐに遊べる3種のやじろべえの作り方をご紹介します。

細い棒1本で立っているのに、左右に揺らしても倒れない「やじろべえ」。子どもの「なぜ?どうして?」を引き出す知育玩具としてもおすすめです。やじろべえの作り方はとても簡単。幼児も一緒に作れて、すぐに遊べる3種のやじろべえの作り方をご紹介します。

やじろべえが倒れない理由

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指の上のような不安定な場所でもバランスを取りながら、ゆらゆら揺れて倒れないやじろべえ。外から力を加えられても、持ち直して立ち続ける様子はまるで生き物のようです。「なんで倒れないの?」「どうしてゆらゆら揺れ続けるの?」と、子どもの知的好奇心を刺激するでしょう。

やじろべえが倒れない理由は、「そこで支えるとつり合いがとれる点=重心」が「真ん中の支える棒=支点」より下にあるからです。やじろべえが止まっているとき、重心は支点の真下になります。そして揺れている間も重心が支点より下にあれば、倒れることはありません。

左右のおもりを揺らすことで、右に傾いた時には左に重力がかかり、左に傾いた時には右に重力がかかります。つまり傾くと同時に反対側に傾く力が働くことに。片方に力が働けば、それを打ち消す力が反対側から生まれるためつり合いがとれ、倒れないのです。

手作りやじろべえが完成したら、両側のおもりの重さ・高さを変えたり、腕の長さを調整して重心を変えたりと、「動きの変化」を見る遊びをしてみましょう。やじろべえでのつり合い遊びは、小学校高学年に学習する「重心・支点・力点・作用点」の先取り体験学習になります。

昔懐かしい「どんぐりやじろべえ」

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【材料】
・どんぐり 3個
※今回は丸いクヌギのものを使います。コナラ・マテバシイ・シラカシなどの縦長どんぐりでも構いません。
・つまようじ1本
・竹串2本

・きり
・マーカーペン
・工作用ボンド

どんぐりの殺菌方法

使うどんぐりは亀裂・穴のないきれいなものを使います。見た目がきれいでも中に虫がいる場合も。ボールに水をはり、どんぐりを入れて「浮かんだ軽いどんぐり=中が虫に食われている」を取り除くことで虫入りどんぐりを避けられます。その後に虫・カビ・雑菌を取り除く処理をすると万全です。

どんぐりの中には、かなりの確率で白い虫(ゾウムシの幼虫)が入っています。後日にょろにょろ這い出てくることを防ぐためにも、熱湯or冷凍殺菌を行いましょう。

【熱湯殺菌】
熱湯でどんぐりを茹でます。小さいもので3分程度、大きいもので5~6分が目安です。茹ですぎると皮が破れるのでご注意ください。茹でたものを2、3日乾燥させれば完了です。

【冷凍殺菌】
どんぐりをジップ付きビニール袋に入れて、冷凍庫で2~7日間凍らせたあと、2日ほど乾燥させます。

作り方

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1. どんぐりを3分間煮沸して、2日間乾燥させます。

2. 真ん中になるどんぐりの「固い部分の中心」にマーカーペンでしるしを付けてから、きりで穴を開けましょう。その穴に工作用ボンドを先端につけたつまようじを差し込みます。

3. おもりとなる2個のどんぐりも同様に、「固い部分の中心」にマーカーペンでしるしを付けてから、きりで穴を開けてください。

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4. 3のどんぐりの穴に、工作用ボンドを先端につけた竹串を差し込みます。

5. 2の真ん中のどんぐりにマーカーペンでしるしをつけて、竹串を刺す穴を開けましょう。やや下方に穴を開けるとバランスが良くなります。

6. 5のどんぐりの穴に、工作用ボンドを先端につけた竹串を差し込んだら完成です。

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おもりとなるどんぐりの重さがかなり違う場合は、左右で竹串の長さを変えてつり合いをとります。軽い方のどんぐりの竹串を長めにしたり、腕の傾きを変えてバランスをとってみましょう。

1歳児にも作れちゃう!簡単ねんどやじろべえ

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【材料】
・粘土
※安全性の高い食品由来のものがおすすめです。アレルギーにご注意ください。
・上画像のようにゆるいカーブ形状の小枝 2本

作り方

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1.カーブの頂点部分が支点になります。おもりとなる粘土より大きめな球体を作り、支点部分につけます。枝を刺してもOKです。

2.おもりとなる球体を2個作り、両腕の先端につけたら完成。粘土なので支点の位置・粘土の大きさを自由に変えられます。

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粘土の色を変えたり、支点部分を好きな形にすることで粘土遊びも楽しめます。

刃物を一切使わず、粘土を丸めてつけるだけのやじろべえです。小さな子どもにも簡単に作れますが、誤飲事故防止のため必ずそばで見守りましょう。

キラキラ可愛いビーズやじろべえ

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・お好みのビーズ
※支点・おもりとなるビーズは大きめのものがおすすめです。今回は4mmと10mmパールビーズを使用。パール・スワロフスキー・チェコなどを使うとオブジェっぽくなります。
・ワイヤー
※今回は#28=約0.35mmのものを使いました。

・ニッパー
・やっとこ

作り方

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1.ワイヤーをお好みの長さで切ります。

2.支点となる大き目のビーズを真ん中に通し、やっとこを使ってワイヤーをねじり固定。

3.やじろべえの両腕になるように左右のワイヤーをカーブさせます。

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4.左右の腕に同じ数だけビーズを通し、最後におもりとなるビーズを通しましょう。

5.おもりビーズに通したワイヤーをニッパーでねじって、おもりビーズを固定します。あまったワイヤーをほかのビーズにくぐらせれば完成です。なおニッパーややっとこを用いた作業は、パパママがやってあげてください。

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ビーズをコツコツ通す作業は巧緻性・集中力アップに高い効果を期待できます。小さいビーズで子どもが飽きてしまうようであれば、上画像のような竹ビーズ(長方形のビーズ)がおすすめです。少ない個数で長さが出るので、短時間でやじろべえが完成します。

やじろべえで発見しよう

今回ご紹介した手作りやじろべえは、身近な材料と短時間で作れるものです。たくさん作って比較することで、自然とつり合う条件を発見できるでしょう。

おもりの位置・重さ・大きさを変える、腕の長さ・湾曲具合を変えたやじろべえを作る……。パパママも一緒に試行錯誤して遊ぶことで、子どもの推理力・思考力アップも目指せますよ。

\ 手軽な親子のふれあい時間を提案中 /

この記事のライター

AOTANAOAO
AOTANAOAO

2015年よりライターと鞄・アパレル雑貨メーカーのWEBモデルの仕事をしています。Chiik!!では幼稚園入試、英語学童、インターナショナルスクール、親子で作れる知育玩具などの記事を執筆。 教育・健康・レジャー・ファッションなど、「日常生活がより豊かに楽しく送れる」ような情報記事を書いております。