2021年11月02日 公開

愛と感謝を伝えるフラで心も体も美しく!親子で楽しめるフラの魅力を講師にインタビュー

葛西を拠点に活躍しているフラダンスサークル「Kolonahe me nā hoaloha (コロナヘ メ ナー ホアロハ)」 を主催、ご指導されている山岡明美先生。今回はフラダンス講師というご職業につかれた経緯やフラの魅力、家庭と仕事の両立についてお話を伺いました。

東京江戸川区葛西を拠点に千葉県船橋市、市川市南行徳の3か所でフラサークルを開催されている山岡先生。現在会員数100人以上と大人気の教室ですが、設立当初はご友人3人への指導が始まりだったそうです。

今回は、山岡先生にフラ講師となるきっかけや、フラで磨かれる表現力について伺いました。

お話を聞いた人:山岡明美先生

フラダンス&ウクレレ教室「Kolonahe me nā hoaloha (コロナヘ メ ナー ホアロハ)」主催。東京都江戸川区葛西を拠点に、千葉県船橋市、市川市南行徳の三カ所で活動。プライベートは2児のママ

見知らぬ土地への引っ越しがフラと出逢うきっかけに

――――山岡先生のフラとの出会いをお聞かせください。

山岡先生「フラを始めたのは、30歳のころです。当時私は、主人の転勤による引っ越しで東京に来たばかりでした。2歳と4歳の子どもを連れて見知らぬ土地に一人だったので、子どものお友達ができればいいなと思い、習い事を探していました。

そして見つけたのがフラサークル。子連れOKだったこと、フラに興味があったこともあり見学してみました。先生や生徒さんがとてもキラキラして見えたのが印象的!探していた子どもの習い事ではありませんでしたが、すぐに入会を決めました」

幼稚園の謝恩会から始まったフラの指導

――――フラのご指導をされることになったきっかけと、大きな教室になるまでの経緯を教えてください。

山岡先生「子どもの幼稚園の謝恩会で、フラをクラスのママにお伝えしたことがきっかけです。謝恩会が終わっても、友人と3人で健康のため体を動かしていこう!と、そのままフラを続けました。自分の好きなことを伝えること、みんなと一緒に踊ることが楽しかったですね。
一年ほど続けたのちに、もっと仲間を増やしたいと思い、友人以外の外部の方の募集を受けつけました」

――――なるほど、最初からフラの指導者になる!と思われていたわけでなく、周りから望まれて、段々大きくなったのですね。現在会員数100人以上の大きな教室が、始まりは3人のお友達への指導だったとは驚きです。

山岡先生「そうですね、友人との縁がきっかけで今のような形になっています。
外部の人が初めてレッスンに参加されたときは本当にどきどきして、とても緊張したことを覚えています。その後、生徒さんから、夜のクラスを作ってほしい、子どもクラスを作ってほしいという要望があり、徐々に今のように広がっていきました」

フラの楽しさを伝え、同時にハワイの伝統や文化も正確に伝承したい

――――趣味としてフラを楽しんでいた時と、ご職業として指導される立場になられた現在で、フラに対するお気持ちに変化はありますか。

山岡先生「生徒時代は、ただただフラが楽しく、スキルアップしたいという思いから毎日踊っていました。フラが大好きで踊ることが純粋に楽しかったです。
今はハワイの先生から学んだフラを、伝統や文化も含め正確に伝える責任をとても感じます。ただ楽しむだけでなく、責任感が芽生えたことが生徒時代との大きな違いではないでしょうか。

一方で、私が生徒時代に感じていたように、フラを楽しんでもらいたい、『hoaloha』を楽しい場所にしたい。踊ることが楽しかった初心を忘れないようにしながら、責任をもって正確にフラをお伝えしたいですね」

フラを通してさらに深まる家族の絆

――――「hoaloha」開設当初、お子さんはまだ小学生だったそうですが、育児と仕事の両立で苦労されたことはありますか。またどのような工夫をされていましたか。

山岡先生「興味のあることや好きなことにのめり込んでしまう性格なので、最初はフラに熱中してしまい家庭と両立することが大変でした。
週末のイベントに参加したいけれど子どもがまだ小さかったので、主人に協力してもらうこともありましたね。子どもを連れてレッスンに参加する際は、最初に子どもを楽しませ充分に遊ばせてから付き合ってもらいました。
家事が完璧にできないときは、家族に「ごめんね」と伝えて理解してもらい、レッスンやイベントに子どもを同行させる時は「ありがとう」と伝えていました。」

――――ご家族の協力と完璧にやりすぎないことが成功の秘訣ですね。ご家族でフラを楽しんでいる姿がとても印象的ですが、家族でフラを楽しむ秘訣は?

山岡先生「ママが楽しんで踊ることが大切だと思います。私がフラを楽しんでいると子どもたちも真似して踊り始めますよ。子どもたちは私がフラを続けていることを喜んでくれています。ママ、絶対フラを辞めないでね、ママにはフラが必要だよと言っています。私にとって、フラが精神を安定させてくれる大切なものだと感じとっているのでしょうね。フラを楽しんでいる姿や頑張る姿をいつも見ていたからだと思います」

愛や感謝を感じて過ごすことが踊りにも影響する

――――明るく元気なイメージが強いフラですが、先生の踊りは優雅で女性らしい動きが特徴でとても上品。感情表現にも深みがあり、精神性や、人生経験が踊りに現れているように感じます。そのように踊るため、日ごろから意識して取り入れていることはあるのでしょうか。

山岡先生「フラはただ振り付けを覚えるだけでなく、精神性を大切にする踊りです。踊り手の日常や精神状態も表れてしまうもの。私のハワイの先生は「美しくあれ、強くあれ」といつもおっしゃいます。強さとは、どんな状況でもポジティブでいられること。そして強い人は優しい人でもあります。人間なので当然ネガティブな気持ちになることもありますが、フラを踊ると愛や感謝の気持にすっと戻ることができます。
ご先祖様や自然、ここにあるすべてのことに愛や感謝の気持ちをもち、日常でも美しく、強くありたい。その思いが踊りにも表れているのかもしれませんね」

フラを伝えたい気持ちや、愛情により磨かれた表現力

――――感情の機微も繊細に丁寧に表現されていますが、そのような表現力はもともと備わっていたのでしょうか。幼少のころから人前で何かを表現することが得意でいらっしゃいましたか。

山岡先生「子どものころからずっと、人前で何かを表現することや発言することは苦手でした。しかしいつの間にか、大好きなフラを伝えたいという気持ちが勝り、自分を表現することに抵抗がなくなっていました」

――――フラがきっかけで表現することが得意になったのですね。とても素敵です。

山岡先生「もう一つは、子どもの存在ですね。子どもに愛情を表現することで喜んでくれたり、安心してくれることを実感しました。愛を表現することがだれかの喜びになる、そう教えてくれたのは子どもたちです。
家でも子どもに「大好きだよ」と伝えたり、ハグしたり。日ごろから素直に愛情を伝えることがフラの表現にも表れているかもしれませんね。

楽しく笑顔あふれるレッスンと熱心な指導

――――笑顔がとてもチャーミングですが、いつも笑顔でいらっしゃるのもフラの教えが関係していますか。

山岡先生「もともと面白いことや楽しいこと、笑うことが大好きです(笑)(※山岡先生は大阪のご出身です)もちろん、いつも笑顔で!というフラの教えも関係しているのでしょうね。フラを学んでいない人から、どうしてそんなに明るいの?いつも笑顔なの?と聞かれることがあります。いつも笑顔でいることで周囲の方にもいい影響が伝わっていくことを実感しています。フラの教えに感謝しています」

――――レッスン中も、真剣で熱心な中にも笑いがあるのが印象的ですね。意図的にそうされているのですか。

山岡先生「『hoaloha』を楽しく学べるところにしたかったですね。友だちといい関係で過ごせる場、自身の感情を表現できる場にしたかったです。
私は学生時代ソフトボールをやっていたのですが、とても厳しい指導で、当時の私は笑顔がゼロ…。もちろん、厳しい指導から学んだことも大きかったのですが、私はリラックスした楽しい状態で指導したい、という思いがありました。楽しく和やかなレッスンであると同時に、フラの教えはきちんと正確に伝えたいです」

「hoaloha」(大切な仲間)に込められた思い

――――フラの先生になられて、幸せだなと思われることはなんでしょうか。

山岡先生「レッスンやイベントでみんなが楽しそうに踊る姿を見ている時です。サークル名である「Kolonahe me nā hoaloha 」はハワイ語で「優しい風と大切な仲間たち」という意味。フラを学ぶだけでなく、生徒さん同士が、日常でおこる嬉しいこと、悲しいこと、いろんな気持ちをシェアできるよい関係でいてほしいと常に思っています。生徒さんがフラを通して成長している姿を見た時も、同じようにとても幸せです」

フラを通して伝えたい!「アヘナニケアオネイ(世界は美しい)」

――――フラを通して伝えたい、表現したいということがあればお聞かせください。

山岡先生「『アヘナニケアオネイ(世界は美しい)』(ハワイの曲のタイトル)です。人間は心のコンディションによって、自然や人の心の美しさが見えなくなってしまうもの。でも、美しい世界はいつも私たちの近くにあります。たとえどんな状況にあっても、美しいもの、美しい感情をありのまま感じることができる心を持ち続けることの大切さをフラを通してみなさんに伝えたいです」

フラで愛や幸せを感じ、それを伝えよう

――――これからフラを始めようと思っている方に一言お願いします。

山岡先生「フラは、健康や体にもよく、精神も安定します。フラで使用する曲には愛の言葉がたくさんちりばめられています。その愛を踊りで表現することで心が穏やかになり、幸せを感じることができるでしょう。同時に見ている人にも、愛や幸せをお伝えすることができます。フラを通して素敵なお友達もたくさんできますよ。私も実際にフラを通してたくさんのお友達ができました」

愛と感謝の表現が軸となるフラ

フラだけでなく、ハワイの歴史や神話、草花やハワイアンミュージックの知識も豊富で、勉強熱心な山岡先生。フラについてお話しされるときのキラキラした瞳が印象的でした。愛情にあふれ、感謝の心を忘れない素敵な女性であり、ママでもあります。
今回お話を伺い、山岡先生が感動を与えるのは、常に愛と感謝を表現しているからだと感じました。愛や感謝を表現することで人は美しく強くなれるのでしょうね。

「Kolonahe me nā hoaloha」は今年で設立9年です。いつでも教室は山岡先生や生徒さんの笑顔で溢れています。
フラを通してご自身の内側にある美しい心を表現してみませんか。随時体験レッスン受付中です。

情報はこちらからあけみせんせいのつぶやきインスタ:https://instagram.com/akemiyamaoka.hoaloha.kasai
下記HPに「Kolonahe me nā hoaloha (コロナヘ メ ナー ホアロハ)」の情報が掲載されています。
江戸川区地域情報まいぷれ:https://edogawa.mypl.net/shop/00000357783/
市川、船橋まいぷれ:https://funabashi.mypl.net/shop/00000355009/

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この記事のライター

スリール
スリール

17歳で初めてのメルボルン留学を経験。その後パリ、ニース、等フランス語圏に留学。帰国後外資系企業に勤務し、異文化交流の楽しさに目覚め、有給や転職の合間をぬい、7年で15カ国旅しました。趣味の小説、映画、絵画について、留学、子育ての経験を活かした発信をしていきます。