最初は楽しく通っていた習い事も、子どもがやめたいと言い出すことがあります。しかし、どのような習い事でも継続しないと上達できません。子どもが意欲を持って続けるために、親ができることは多くあります。筆者の長男が、サッカーをやめずに続けられた経験をもとにお伝えします。
習い事をやめたいと言い出すわが子……
理由は、思うように上達しない、試合で結果を残せなかった、レギュラーに選ばれなかったなど、さまざまです。感情的にやめたいということもあれば、泣きながら訴えることもありました。
そんなわが子も、もうすぐ5年生。最近では、サッカー部をやめたいと口に出すことはほとんどなくなりました。
レギュラーに選ばれなくてもベンチでの役割がある!
そこには、たとえレギュラーに選ばれなかったとしても、ベンチ入りの選手は試合中にしっかり声をかけて応援することが大切であること。ベンチできちんと試合を見ている子どもなら、途中から出場しても戦力となって活躍できる可能性が高いとコーチに思ってもらえることなどが、書いてありました。
しかし、その言葉を筆者がいくら伝えても、わが子には響かない様子だったので、「このサッカーコーチは、このように考えているんだよ」とそのサイトを見せることにしました。
すると、納得した様子をみせ、サッカー部でもふてくされたり、ベンチで自分は関係ないという態度をとっていたわが子が、少しずつ変わっていきました。
筆者はさらに、たとえ練習試合や練習中の紅白戦でも、全力でプレーすることを伝えました。そこで一つでも印象に残るプレーができたら、次の試合には出られるかもしれないからです。
冷静に見守るパパに付き添ってもらう
そのため、試合や練習試合には、パパに付き添ってもらうようにしました。よかったところをほめたり、改善すべきところはポイントをおさえてアドバイスをしたり、試合前には何かひとつ、目標を決めたり。
ママである筆者に言われると「またかぁ~」と思いがちなわが子も、パパの意見には耳を傾けている様子でした。感情的になりにくい、冷静な判断のできるパパにお任せするメリットは、大いにあると感じます。
チームの子どもたちと深く関わる
友だちと会うことだけが目的にはならず、一緒に試合に出て勝利したいと思えるようになってほしいと願っています。そして、友だちとの絆が深まり、チームワークがよくなれば最高です。
他のスクールにも通ってみる
そのため、1対1を重視するサッカースクールにも通わせることにしました。別のサッカー部に所属している学校の友だちも通っていたので、わが子もすんなりと入会を決意しました。
1対1であれば、自分が積極的にプレーせざるを得ません。最初は辛くて逃げ出したい様子でしたが、コーチのアドバイスや励ましのおかげで、少しずつ相手に向かっていけるようになりました。
また、自分が1対1で勝てたときの喜びが自信にもつながり、相手に負けない強い心が芽生えてきたようにも感じました。指導方法や指導者の異なる、他のスクールに入れてみるのも有効な手段だと思います。
わが子のがんばっている姿がみたい……
この言葉はわが子の心に響いたようで、とてもうれしそうな顔をしていました。「がんばってね」と結果だけを求める言い方ではなく、「がんばる姿勢を見たい」と伝える方が効果があります。
習い事はやはり継続しないと上達はできません。親の受け止め方や接し方で、子どもが意欲を持って続ける手助けができるのではないでしょうか。