紅葉の葉も鮮やかに色づきはじめる季節。冬の訪れを前に、森の生きものたちも準備に大わらわ。おいしい秋の味覚もいっぱい出回ってますよね。そこで今回は、秋を感じさせる親子で楽しめる「秋の絵本」を4冊、ご紹介します。
いろいろな生きものに出会える絵本『あきですよ』
著者 :柴田晋吾(作)/津田真帆(絵)
出版社 :金の星社
色鮮やかな秋が到来し、山には紅葉がまるで花畑のように広がっています。海や田んぼにも秋の恵みがいっぱい。
秋の訪れを喜ぶ、さまざまな場所の生きものたち。
その中には、芋ほりをしている子どもたちの姿も見えます。
色鮮やかなイラストとシンプルな言葉が織りなす、実りの秋があふれだすような絵本です。
ページをめくるたびに広がる新しい秋。
お子さまが、秋の豊かさや美しさを感じるのに最適な一冊です。
秋風に舞い散る落ち葉の絵本『さわさわもみじ』
著者 :ひがし なおこ(作)/きうち たつろう(絵)
出版社 :くもん出版
ある秋の日、森に響くのは風の音。
「さわさわさわ、ひゅるるるるるる」と、風に乗った紅葉が軽やかに舞い踊ります。
コロコロと転がり落ちるどんぐりの音。
森には賑やかな秋の音がいっぱいです。
鮮やかに色づいた紅葉が風に飛ばされ散っていく儚い様子を、落ち着いたタッチのイラストで描かれています。
紅葉を通して、少し物悲しい「秋」の美しさを感じられる……そんな一冊です。
親子でリラックス!絵本『もりのおふろやさん』
著者 :とよた かずひこ(作・絵)
出版社 :ひさかたチャイルド
舞台は秋の森にわいたお風呂。
シカさんやクマさんの親子が気持ちよさそうに入っています。みんなが帰ったあとに「ぐらっぐらっ……」っとわいて出てきたのは、なんと「小さなお風呂」!?
絵本作家「とよた かずひこ」さんの、ユーモアあふれる人気作です。
美しい紅葉と、その下にわいているポカポカと気持ちがいい温泉。温泉に入っている動物たちの表情が、とても気持ちがよさそうで、読み手側も思わず顔がほころんでしまいます。
親子でゆったりした時間が過ごせる、癒しの一冊。
秋の夜の読み聞かせに、いかがでしょう?
ネズミの子が迷子に!絵本『14ひきのあきまつり』
著者 :いわむら かずお(作)
出版社 :童心社
14ひきのねずみの家族が登場する人気の「14ひきのシリーズ」の一作です。
今回の舞台は、秋に色づく森の中。
子どもたちとおばあさんがかくれんぼをしていたら、「ろっくん」の姿が見えなくなり……。
生きものたちがたくさん登場して、おいしそうな秋の味覚も満載!
かたつむりがおみこしを担いでお祭りをしていたりと、少しファンタジーテイストな部分もあり、子どもだけでなく大人も楽しめる絵本です。
黄色と赤を基調とした秋の森の色彩も色鮮やかで目を楽しませてくれますが、子どもたちに人気なのはページの中のどこかにいる「隠れキャラ探し」。
親子でどちらが早く探し出せるか、競争してみるのも楽しいですよ!