2017年03月17日 公開

知的好奇心が高いのは賢い証拠!?幼児期に伸ばす4つの方法

子どもの知的好奇心を引き出すためには、どうしたらいいのでしょうか? 実はたった4つのことをするだけで、子どもの知りたい気持ちに火をつけることができるのです。しかも、一度身につけてしまえば、大人になってからもずっといき続けます。4つの方法についてご紹介します。

子どもの知的好奇心を引き出すためには、どうしたらいいのでしょうか? 実はたった4つのことをするだけで、子どもの知りたい気持ちに火をつけることができるのです。しかも、一度身につけてしまえば、大人になってからもずっといき続けます。4つの方法についてご紹介します。

知的好奇心が強い子は将来優秀な大人になる

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Taty19555/CC BY-SA 3.0
大学の先生の話を聞くと、優秀な学生の共通点について話題にされることがあります。それは知的好奇心が強いこと。学習意欲が高く、勉強以外のサークル活動にも積極的に参加し、周囲の信頼も厚い。そのような学生は、自ら課題を設定し、課題解決方法を探すこともできるのです。

親ができる子どもの知的好奇心を伸ばす方法

子どもの知的好奇心を伸ばすために、親はどんなことをしてあげたらいいのでしょうか。まずは、親御さんがお子さんの夢中になって取り組んでいることを応援してあげることです。

親に応援されると、子どもは安心して好きなことに熱中できます。さらに褒められると「楽しい」という気持ちが高まり、脳の神経伝達物質「ドーパミン」が分泌。より子どもの知的好奇心を刺激します。

さらに「これなら誰にも負けない」という自信につながって自己肯定感が高まることで、さまざまな課題に意欲的に取り組むことができる子どもに成長します。

次に大事なのは、親が人生を楽しむ手本となる姿を見せることです。一方的な知識の詰め込みや、「〇〇を経験しなさい」「興味を持ちなさい」と指示しても、子どもは思うように動いてはくれません。しかし、子どもは模倣の達人です。大人が楽しそうに物事に取り組んでいる姿を間近で見ると、「自分も体験してみたい!」という欲求に変わり、知的好奇心が育まれるきっかけになります。

子どもの「なぜ?」は考える力を育むチャンス

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よく子どもから「なぜ? どうして?」という問いかけを受けて、親が答えるのが大変という話を聞きます。実は、これこそが子どもの「知りたい気持ち」、すなわち知的好奇心を伸ばす絶好のチャンスなのです。

「なぜ空は青いの?」「なぜ雨が降るの?」
子どもたちは自分で気づいたこと、感じたことについて「もっと知りたい!」と思っているのです。そんなとき、ついつい親は聞かれたことに正確に答えようとしてしまいませんか?

それだと答える親も大変ですよね。実はもっと楽な、そして子どもの考える力の育て方があるのです。

子どもの「なぜ?」にはこう答える!

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子どもが質問してきたら、「なぜだと思う?」と、逆に子どもに質問をすること。子どもはママに聞かれたことに対して一生懸命考えて答えを出そうとして、あれこれ思いつく限りのことを話そうとするでしょう。その答えは、本や図鑑などで一緒に探してあげてもいいし、調べてわからなければそれはそのままでもかまいません。

そこで生まれた疑問の芽は、小学校、中学校にいってもずっと心のどこかで育ち続け、いずれ自分で調べて答えを出せるときがくるのです。

考えたり、調べた結果「わかった!」と思うと、それが発端となり「もっと知りたい!」につながっていくのです。これこそがまさに知的好奇心を育てていく種なのです。

子どもの「知りたい気持ち」を引き出すためにできる4つのこと

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さらに積極的に子どもの知的好奇心を伸ばしたいという場合は、次の4つのことをやってみてください。

1つ目は「観察すること」。2つ目は「疑問を持つこと」。3つ目は「調べること」。4つ目は家族の前で「発表すること」。たったこれだけで、子どもの知りたい気持ちが刺激され、さらに学びを深めていくことができるのです。

具体的に紹介していきます。

1:観察してわかったことを書き出す

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まず1つ目の「観察すること」についてお話します。ここでは例として、子どもたちの大好きなダンゴムシをあげて説明します。

まず、ダンゴムシについてわかることをすべて見つけます。たとえば「ダンゴムシを見て、わかったことがあったらママに教えてね」と伝えるだけでOK。子どもは気づいたことをどんどん教えてくれます。「足がいっぱいある!」「触ると丸くなる」「殻はかたい」「体が黒いのと模様のあるのがいる」。

教えてくれたことを、文字が書ける子は自分でかいてもいいし、書けない子はママが書き取ってあげるのもいいですね。【観察】してわかったことをすべて書き出します。

2:疑問に感じたことはなに?

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2つ目は、わかったことを元に「もっと知りたい」「疑問に思うこと」を考えます。たとえば、「ダンゴムシはいちごと人参、どっちが好きかな?」「いつもは湿った土のところにいるけど、乾いたところでも生きられるかな」「なんで壁を登れるのかな」「似ている生き物はいるかな」。いろいろな【疑問】が出てきます。

3:直接触ったり、絵本や図鑑で調べてみる

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3つ目は、出てきた疑問に対して、ダンゴムシを触ったり、絵本や図鑑、インターネットを使って【調べる】ことをします。その結果、「ダンゴムシの足は14本ある」「足の先がギザギザになっているから壁を登れるんだ」「普段見ているダンゴムシはオカダンゴムシといい、浜辺に住むハマダンゴムシもいるんだ」など、いろいろなことがわかってきます。

4:調べてわかったことを家族の前で発表

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4つ目は、わかったことを家族の前で発表します。絵や文字情報を元に発表してもいいし、歌や踊りにしたり、粘土細工などを使って表現するのもいいですね。

この「観察する」→「疑問を持つ」→「調べる」という流れを繰り返すことにより、子どもの知的好奇心はぐんぐん伸びていきます。最後に「発表する」ことで、自分の意見や考えを持ち、人に伝えられるようにもなります。

観察するだけでも知的好奇心は刺激される!

「まだ子どもが小さいし、調べたり、発表するのってなんだか面倒」と思った場合は、観察するだけでも大丈夫。「足がいっぱいあるね」「丸くなるね」「石の下にいるね」。見てわかったことを言葉にしてあげるだけで、子どもはより一生懸命観察するようになります。そしてわかったことがあったら自分から教えてくれるようになります。

最初は「子どもの知的好奇心を伸ばすために」と思っていたことでも、気がつけば親のほうが夢中!なんてことも。それがこの学習方法の楽しいところです。

今回はダンゴムシを例に出して説明しましたが、犬や猫、花、電車など、子どもがハマっていることでやってみましょう。それが子どもの知的好奇心を伸ばす第一歩となるのです。

\ 手軽な親子のふれあい時間を提案中 /

この記事のライター