仕掛け絵本にはさまざまな種類がありますが、ここではページをめくるとどんどん話がつながっていく「のびる」絵本をご紹介します。普通のお話かと思っていたら突然伸びていく絵本に、お子さまたちも釘付け。お話の世界と一緒にお子さまの想像力もどんどん広がっていきますよ。
『こねずみチッチのひとりでおつかい』
著者 :末崎 茂樹(作・絵)
出版社 :フレーベル館
こねずみのチッチがひとりでおばあちゃんのお家におつかいに行くお話で、その道のりが全部繋がる絵本です。
なんと3mも伸びていきます。チッチがたどった森や野の花の咲く道のりの長さがよくわかります。ずっとついてくる蝶もかわいいです。
『はしれ!こうそくどうろ』 (パタパタえほん)
著者 :モリナガヨウ(作)
出版社 :ほるぷ出版
高速道路に入り……料金所を通って……そして出るまでを描いています。すべてが一枚の絵となる長い絵本です。
高速道路をよく使っていても、案外細かいところは見ていないもの。大人でも楽しむことができます。
裏のページには料金所や工事現場、ハイウェイパトロールカーなどが詳しく描かれています。お手持ちのミニカーを長く伸ばした道路の上に走らせてみるのも楽しいですね。
高速道路に乗ってお出かけする前に、この絵本を読んでおくのもおすすめです。
『しんかんせんドクターイエローT4』
著者 :川辺謙一(監修)/コッペ平沢(企画・原案)/ヨシムラヨシユキ(イラスト)/
マシマレイルウェイピクチャーズ (写真)
出版社 :学研
新幹線「ドクターイエロー」の内部が詳細に書かれている図鑑絵本です。
絵本自体はとても小さいのですが、ビヨーンと開くと93cmにも伸びます。表はドクターイエローの実物の写真が、裏面には内部のイラストが描かれていて、客席だけでなく、コンピューターやレーザー室、モニターなど普通では見られないドクターイエロー内部の様子も詳しくわかります。
このシリーズには、他にも『しんかんせんE6けいスーパーこまち』や『しんかんせん N700けいのぞみ 』があります。
『ほしい―おはなし小道具のびる絵本』
著者 :藤田 浩子(作)/小林 恭子(絵)
出版社 :一声社
ある国の若様はとってもワガママ。欲しいものは何でも手に入れてしまいますが、どうしても手に入らないものが……。「絶対にアレが欲しい!」というので、親の殿様が家来に取りに行かせます。高い山に登り、その上に五重の塔を建て、さらにその上にハシゴをかけて……絵本がどんどん伸びていきます。
なんと3m40cmにもなりますので、椅子や机の上に立たないと広げきれません。この絵本は伸びるだけでなく、マジックテープで登場人物の顔を変えたりもしますので、読み聞かせの前には十分練習しておいてくださいね。
まずはパパママが予習を
お話の途中で突然伸びる絵本に、きっとお子さまたちは目をキラキラと輝かせることでしょう。