国語力は全ての学力の基礎とも言われています。現役東大生が書いたChiikの人気記事でも、国語力や読書が数学など他の勉強にも役立つという研究結果が紹介されていましたね。
そこで今日は、国語にも読書にも関わってくる「語彙」について、言葉のプロであるアナウンサーの古賀静華さんにお話を伺いました。2児の母でもある古賀さんは、ご家庭で子どもが言葉に自然と触れ合えるよう、いくつか工夫をされているそう。どれも一般家庭でもできることですので、ぜひお試しくださいね。最後に、わが家で試してみた結果もレポートします!
現役東大生が語る「読書と学力の相関」。 わが子を読書好きにするためには?
アナウンサーは言葉のプロ!
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工夫その1:周りの大人が言葉に興味を持つこと
国語力に限らず、周囲の大人の興味関心は子どもに伝わるもの。古賀さんも1番大切な心構えとして、周りの大人の意識を挙げられました。といっても、そんなにおおげさなことではありません。普段から「これってどういう意味なのかな?」とか「この言葉ってこういう風に使うんだね」とつぶやくだけでも良いそうです。自然な流れでパパママ自身が言葉に興味を持っている様子を見せられたらいいですね!
実際、似ている言葉でもニュアンスが違ったり、自分が思っていた意味とは真反対だった~なんていうこと、ありますよね。そんな時、お子さんとシェアしてみることからはじめてはいかがでしょうか。
古賀家の場合
例えば、古賀さんが最近の例として話されていたのが「物事にけりをつける」の「けり」についてでした。けりをつけるの「けり」はきっとキックの蹴りで「キックして終了」と思っていた古賀さん。でも実は、俳句や和歌の最後に出てくる「〇〇けり」の切れ字(「〇〇けり」で歌が終わりますよね)が由来だと知って、なるほど~!と学ばれたそう。
さすがアナウンサーさん!少し高尚ですが、家族で話題にして「え~キック??!!」などとやり取りすることで、記憶にも残りそうですね。「大人自身が言葉に対するアンテナを高く持つと、どんどん広がりますよ」というメッセージにとても納得した筆者でした。
工夫その2:辞書を引く遊びで身につける
導入方法は、意外と簡単!
辞書遊びの手順
お子さんが興味を持ったら辞書で一緒に調べてみましょう。その時には、わざとらしく「あ・・い・・う」と言いながら50音で並んでいることをさりげなくアピールすることがポイントだそう。例えば「おなら」であれば、「あ・い・う・え・お のお、あ・か・さ・た・なのな、ら・り・る・れ・ろのら。あ!あった!おなら」「おならには「へ」って書いてあるね。じゃぁは・ひ・ふ・へ・ほの「へ」を見よう。おならって「へ」と一緒なんだね。へぇ~」という具合です。
そうこうするうちに、古賀家の息子さんは興味を持って、他の知っている言葉も次々と調べるようになったそうです。
おすすめグッズ「辞書引きポストイット」
そんな古賀家で活用しているのが「自ら学ぶ習慣が楽しく身につく!辞書引き用ふせん」です。これは「辞書引き」という学習方法を考案された先生による専用ポストイットで、ふせんに番号を書いて、調べた言葉を書いて貼るだけ、というとても簡単なもの。
中に学習法ガイドが入っていますが、辞書に貼っても字が隠れない、ほどよいサイズで作られているそうです。
忘れてはいけないポイント
工夫その3:子ども新聞を活用しよう!
お勧めは読売KODOMO新聞
まずは大人が興味をもって一緒に読んでみよう
子ども新聞の場合も、さりげない導入がおすすめ。最初はパパママが一緒に読んで「へぇ~楽しいねぇ~こんなこと書いてあるよ~」とページをめくることからはじめてみてください。最初は半信半疑でも、きっと気になるコーナーがあるはず!お子さんがすぐには興味を持たなくても、机の上など視界に入る場所にそっと置いてみてくださいね。
古賀さんいわく、実はむしろ子ども新聞は忙しいパパママにもおすすめだそう。子ども向けとはいえ、すごく読み応えがあり、時事ネタや最新情報のキャッチアップにも最適とのこと。
読売KODOMO新聞はとてもお手頃のお値段(月々550円)ということもあり、試してみる価値はありそうですね!
語彙を増やす工夫を取り入れてみた!
本の読み聞かせを新聞にしてみたところ…
もともと子ども新聞はとっていたのですが、大人は大人の新聞を、子どもは子ども新聞を読むというのがわが家のスタイルでした。一緒に読むようにしてみたところ…子どもは鋭い!例えば半導体の記事を読んでいたら、そもそも「半導体って何?」というような素朴な質問が出てくるのです。
なんとなく知っているつもりの「半導体」が、電気をよく通す性質の「良導体」と電気を通しにくい絶縁体(不導体)の中間くらいの性質の物質というような説明があり、はじめて半導体とは何かを知った私たち夫婦でした(笑)
夫からは、人気のマンガやファッションなど、「子ども達に今はやりのものが分かるというのもいいね」という声が。
辞書ポストイット体験談
終わりに:アンテナが立つことの意味
アナウンサー直伝!子どもの語彙を増やすヒントはいかがでしたか?辞書や新聞というとハードルが高いかもしれませんが、テレビやマンガに出てきた知らない言葉などを携帯で調べてみる、なんてところからはじめてもいいですよね。
今回筆者は、興味を持つともっともっとと学びだす子どもたちを見て、日頃から言葉に対する興味のアンテナを立たせることがいかに大切かを実感しました。お子さんの教育はもちろん、言葉の世界を大人も一緒になって楽しんでいけたらいいですね!
ぜひ3つのTIPS、参考になさってください。