ドイツを旅行したことはありますか?でも、ドイツの幼稚園を訪れたことはないですよね。ドイツでは幼稚園で朝ごはんを食べるのが当たり前って知っていましたか?目からうろこが落ちるドイツの幼稚園事情を紹介します。
マイ自転車で幼稚園へ行こう!
日本で朝の登園風景と言えば、可愛らしいペイントが施された幼稚園バスを思い浮かべますよね。
ドイツでは私立の一部の幼稚園を除いて、幼稚園バスでの送迎はありません。
ほとんどの子ども達は徒歩で登園したり、保護者の車や自転車で送迎されています。
また、子ども自らマイ自転車で登園することもめずらしくないのです。
幼稚園の前に小さな自転車が並べられているのをよく見かけます。
雪が積もった朝に、親が引くそりに乗って登園してくる子どもの微笑ましい姿を見ることもあります。
日本の幼稚園ではまずありえないことですよね。
ドイツで『お弁当』といえば『朝ごはん』のこと
幼稚園に到着してまず初めにすることは、朝ごはんを食べることです。
幼稚園側が用意している場合もありますが、ほとんどは家庭から持参したお弁当を食べます。
このお弁当もまた、日本でよく見られるキャラ弁や食べやすく工夫されたお弁当とは全く異なります。
簡単なプラスチック容器にハムやチーズのサンドイッチ、ビスケット、ヨーグルト、バナナ、野菜スティックなど。
ほとんど素材そのままのものばかりを詰めて持って行きます。
そして、幼稚園で陶器のお皿に移し替えていただきます。
持ち運びは簡単に、食べるときは本物の食器を使わせたいというこだわりなのですね。
ちなみに、お昼は温かい給食が用意されています。
大きな子も小さな子もみんなお友達
ドイツの幼稚園では、年齢別にクラス分けがされていません。
みんな一緒に過ごすことで、それぞれが成長できる環境になっています。
大きな子どもは小さな子どものお世話をし、小さな子どもは大きな子どものマネをして学びます。
ときにはケンカになったりすることもありますが、先生は仲直りのヒントを与えるくらいであとはこどもたちの力に任せて様子を見ています。
雨の日だって外で遊びたい
幼稚園での遊びは子ども達の自主性に任されています。
遊びたくない日はひとりでいればいい、無理に遊びの輪の中に入れようとはしません。
そのかわり雨の日でも外で遊びたいと言ったら、外で遊ばせてくれるといった徹底ぶりです。
そのために、子ども達は幼稚園にレインコート、レインパンツ、レインブーツの3点セットを常備しているのです。
泥だらけになって遊ぶ子ども達はとても生き生きとしています。
先生はあくまでも子ども達のサポート役、子ども達の希望を叶える手助けをする立場なのですね。
真似してみたい!ドイツの幼稚園
ドイツと日本の幼稚園では、違うところがたくさんあります。
一概にどちらが良くて、どちらが悪いとは言えません。
それぞれの良いところを取り入れることができたら理想的ですよね。
手始めに、日本の幼稚園が朝食のお弁当を取り入れてくれたら、日本のママたちは楽になりますよね。
毎朝、子ども達に「早く食べて!」と急かさなくてもよくなるのですから。