夏に咲く花と言えば「ひまわり」。お日様色の大輪の花は夏の青空によく映えますよね。ひまわりの種は食用の油やペットのエサなどに利用されていますが、実は種自体も食べられるものなのです。今回は、ひまわりの種についての豆知識と調理法などをご紹介します。
【ひまわり豆知識】種は人間が食べられるの?
ひまわりの起源とされるアメリカでは昔から習慣的に食べられていましたが、日本では食用油として加工されたり、小鳥やハムスター、リスなどのペット用のエサとして使用されてきました。
最近は、園芸用・ペット用とは別に、スーパーや薬局、インターネット通販などで「食用」として売られています。
癖がない味で栄養価も高いので、毎日の食事に上手に取り入れたい食品ですね。
【ひまわり豆知識】種が持つ栄養素は?
・ビタミン類……ビタミンE、ビタミンB1、ビタミンB6、ビタミンB12
・ミネラル類……鉄分、亜鉛、銅、マグネシウム、カリウム
・ほかには不飽和脂肪酸や葉酸、繊維、タンパク質など。
とくに「葉酸」は細胞の生まれ変わりに働きかけ、成長期のお子さまや妊婦の方には大切な栄養素です。
このようにひまわりの種は栄養満点の食品ですが、その分100gで611kcalとかなりのハイカロリー。おいしいからと言って、食べすぎには要注意ですね。
1日の摂取量は、20粒くらいを目安にしましょう。
【ひまわり豆知識】種の効能は?
・コレステロールを減らす効果
・アンチエイジング効果
・生活習慣病(高血圧・動脈硬化など)の予防効果
・貧血の予防効果
・免疫力を高める効果
ひまわりの小さな種の中には、将来新しい命を育てるための、優れた効能をもつ栄養素がたくさん詰まっているのがわかりますね。
【ひまわり豆知識】種の調理方法
乾燥させたものを、そのままおやつ感覚で食べることができます。
市販されているものには、生のもの、あらかじめロースト(素焼き)されているもの、おつまみ用として塩分が添加されているものなど、いろいろな種類がありますので用途に応じて使いわけるといいですね。
利用方法としては、
・朝食のシリアルやヨーグルト、サラダなどにトッピングする。
・お菓子作りに使う。
・おやつとしてそのまま食べる。
ほかにも、いろいろとオリジナルな利用法を考えてみるのも楽しいですよ。
【ひまわり豆知識】種を収穫してみよう!
(1)収穫時期……花が咲き終わり、花が下を向いてきて、枯れた状態になったら収穫します。(10~11月ごろ)
(2)収穫時期の確認方法……中心部の種が指先でつぶれないくらいに固くなればOKです。
(3)収穫後……花の部分を切り取り、風通しの良い場所で充分に乾燥させます。(1~2週間くらい)
(4)乾燥後……充分に乾燥したら、花から種を取り出します。
(5)種の保存方法……風通しのいい場所で保存します。
・注意ポイント
種の乾燥が甘いと「カビ」が生える原因になってしまいます。種の乾燥を充分に行ましょう。
乾燥後の花から種を取り出す作業は、ぽろぽろと種がこぼれるように取れて楽しい作業です。
お子さまに手伝ってもらえば、会話も弾みますね。