「忍者」っていつの時代も子どもたちに大人気。手裏剣や刀で戦ったり、壁を登ったり、ドロンと不思議な術を使ったり、はたまた水の上を歩いたり。なんだかかっこいい、憧れの世界です。そんな人気者「忍者」が出てくる絵本をご紹介します。
おいしそうな名前がいっぱい『おにぎりにんじゃ』
著者 :北村 裕花(作)
出版社 :講談社
三角おにぎりに海苔を巻いたような顔の「おにぎりにんじゃ」。梅干し手裏剣にごま塩おにぎりの術、たわらむすびの術などご飯ものの「にんぽう」を使い、お殿様から奪われた巻物を取り返すために健闘します。お殿様の国は「どんぶりの国」だったりと、お子さまにも馴染みのあるご飯ものの名前が満載。コミカルな内容でとても楽しい絵本です。
忍者になった気分で『わんぱくだんのにんじゃごっこ』
著者 :ゆきのゆみこ・上野与志(作)/末崎茂樹(絵)
出版社 :ひさかたチャイルド
忍者ごっこをしていた「わんぱくだん」。失敗して崖から転げ落ちると、突然昔にタイムスリップ!?お侍さんの世界に行ってしまいます。黒猫城に閉じ込められたお姫様を助けに行きますが……。
折り紙の手裏剣や新聞紙で作った刀、風呂敷を顔に巻いた頭巾など、実際に忍者ごっこをする参考にもなります。けん玉など懐かしいおもちゃも出てきますよ。忍者ごっこが大好きなお子さまにおすすめです。読み終えた後は、すっかり忍者言葉になって忍者になりきっているかもしれませんね。
人生について考える『ニンジャさるとびすすけ』
著者 :宮西達也(作)
出版社 :ほるぷ出版
有名な忍者「猿飛佐助」の孫「さるとびすすけ」が主人公。立派な忍者になるために、お母さんは「いっぱい勉強しなさい」、お父さんは「いっぱい遊べ」と違うことを言うのでどうしたらいいのか迷ってしまいます。
この「ちちははのおしえ」のほか、「いじめはどうしたら無くなるのか」「死んだらどうなるのか」ということがテーマとなっています。だからといって堅苦しくなく、たくさんの忍者が出てきてユーモアもいっぱい。最初はただ楽しんで読んでも、少し大きくなったお子さまがこの絵本の内容をふと思い出してくれるといいな、という絵本です。
どんぐり手裏剣で大活躍『どんぐりにんじゃ』
著者 :浅沼 とおる(作・絵)
出版社 :鈴木出版
どんぐりも忍者も、どちらもお子さまには人気ですね。その二つが一緒になった「どんぐりにんじゃ」。どんぐりのような出で立ちです。どんぐりにんじゃが持っているのは、手裏剣の代わりにどんぐり。「どんぐりコロコロのじゅつ」など童謡にちなんだ技も出てきます。かわいい絵とわかりやすい内容で、秋に読みたい絵本です。