チーズは栄養価が高く、実は離乳食の初期から使える食材です。アレルギーやチーズの種類などに気をつければ、下処理も簡単で離乳食作りで大活躍すること間違いなし。チーズを離乳食に使用する際の注意点や、おすすめレシピをご紹介します。ぜひ参考にしてくださいね。
離乳食でチーズを食べさせても大丈夫?
チーズは赤ちゃんに必要な栄養がたっぷり
きちんと離乳食に適したものをあげれば、赤ちゃんに栄養たっぷりのメニューを食べさせてあげることができますよ。
使い方には要注意
乳製品は卵に次いで、赤ちゃんに多いとされるアレルゲン食品です。牛乳アレルギーの症状は、牛乳に含まれる「タンパク質」を体が異物だと認識してしまうことで発症します。そのため、 牛乳よりも含まれるタンパク質の量が多いチーズは、アレルギー症状が出やすいので注意が必要です。ちなみに、タンパク質の量はスライスチーズ1枚で牛乳の100ml以上に相当します。
塩分が多く含まれる点も、デメリットといえるでしょう。塩分が少なめのチーズ(カッテージチーズ)をあげるようにする、与える量に注意するなどの点に気をつけるといいですね。
【時期別】離乳食に適したチーズの種類
離乳食初期(ゴックン期):カッテージチーズ
ただし、おかゆ、野菜、豆腐や白身魚などを食べ慣れてからチャレンジしましょう。牛乳とレモン汁があれば、簡単に塩分無添加のカッテージチーズができるので手作りするのもオススメです。赤ちゃんの様子を見ながら、月齢が進むにつれて少しずつ量を増やしてみてくださいね。
離乳食中期(モグモグ期):粉チーズ(パルメザンチーズ)、スライスチーズ
離乳食後期(カミカミ期):モッツァレラチーズ、プロセスチーズ、クリームチーズ、ピザ用チーズ
モッツァレラチーズやピザ用チーズは、非加熱のフレッシュチーズの場合が多いので加熱してから利用しましょう。加熱することで、さらにやわらかく、食べやすくなります。クリームチーズは脂質量がとても多く、たくさん食べると消化の負担になるので、ごく少量からはじめましょう。
離乳食完了期(パクパク期):チーズスプレッド
離乳食でチーズを与える際の注意点
また、ブルーチーズやカマンベールチーズなどのカビ系チーズは消化器への負担が大きく、クセも強いため離乳食には向かないので注意が必要です。
チーズを使った離乳食おすすめメニュー
【離乳食初期〜中期】かぼちゃとじゃがいものチーズ入りスープ
・かぼちゃ(皮・種なし)20g
・じゃがいも(皮なし)10g
・食パン 10g
・カッテージチーズ(裏ごしタイプ)10g(小さじ2)
・ミルク 大さじ2
●作り方
かぼちゃとじゃがいもはそれぞれラップに包み、電子レンジ(600W)でそれぞれ40秒〜1分ほど加熱してからすりつぶします。鍋にかぼちゃ、じゃがいも、ミルク、細かくちぎった食パン、チーズを混ぜ合わせ、チーズが溶けるまで煮たら完成。
水分が足りないようなら、必要に応じて水もしくはミルクを足してください。カッテージチーズがないという方やチーズはまだ不安という方は、ヨーグルトで代用することも可能です。
また、かぼちゃとじゃがいもの代わりに、ブロッコリーやさつまいもなどの野菜を代用しても、おいしくできますよ。その他にもいろいろな野菜でアレンジ可能。忙しいママでも市販の冷凍野菜や、みじん切りにしてまとめて冷凍保存したものを調理することで、時間を節約しつつ簡単にできます。
【離乳食後期〜完了期】うどんとミニトマトのチーズ焼き
・ピザ用チーズ 5g(モッツァレラチーズ、プロセスチーズでも代用可能。代用する場合は食べやすいよう細かく切る)
・うどん 30g
・ミニトマト 2個
・卵黄 1/2個分
・牛乳大さじ1
・パセリ(お好みで・飾り用)
●作り方
うどんは細かく切って、さっとゆでます。ミニトマトは食べやすいように細かく切ります。耐熱容器にゆでたうどんとミニトマト、卵黄と牛乳を混ぜて入れ、オーブントースターで3〜4分焼き、お好みでパセリを飾って完成です。
チーズを活用して離乳食のメニューを広げよう
ご紹介したレシピ以外でも、さまざまな料理につけ加えることができ、手作り離乳食レシピのレパートリーを広げてくれること間違いなし!
注意点を守って、ぜひ離乳食作りに上手にチーズを活用してみてくださいね。
『食物アレルギーをこわがらない!はじめての離乳食』伊藤 浩明(著)(主婦の友社)
『やさしくわかる 月齢別 離乳食のきほん事典』太田百合子(監修)(西東社)