世界のいろいろな国でも、食事の前後に発するお決まりの言葉や身振りなどがあります。しかし「いただきます」と「ごちそうさま」という言葉が持つ深い意味を考えると、この挨拶は日本独特の文化と考えてもよいでしょう。

野菜も肉や魚も、元はすべて生き物で、その命をいただいて私たちは日々食事をしています。たくさんの人がかかわり、食卓に食事が並んでいるということに「ありがとう」という気持ちを持って、毎日の食事を楽しめるとよいですね。

「いただきます」も「ごちそうさま」も、手を合わせたりお辞儀と一緒にいうことがありますが、これは地域の風習によるようです。

食べ物の廃棄が社会問題になったり、食品の安全性に不安が持たれたりする現代、どんな食べ物をどれだけ食べたらよいのか、ということを自分で選択できる大人になるためには、小さな頃からの食習慣がすべてといってよいでしょう。

食べたものが私たちの体や心をつくっていくということ、「それは命をいただくことだ」ということを家庭でも子どもに伝えていきましょう。

新鮮な野菜とつくり手の真心のこもった、おいしい給食ができるまでが描かれています。初めて給食を食べることになる、お子さまの入園・入学準備に一緒に読んでも良いですね。もちろん普段の読み聞かせにもぜひ。

食育にまつわる絵本はいろいろありますが、こちらも楽しいですよ。
「好き嫌いをいわず、何でも食べることがかっこよい」というのは新しい視点かも。これでお子さまの好き嫌い克服にチャレンジしてみては⁉

パパママにはこちらの佐藤初女さんの著書がおすすめ。あらためて、食に向き合いたいときにいかがでしょうか。新しい発見に出会え、いろいろと考えさせられます。

ぜひみなさんも、ご家庭で取り入れてみてくださいね。