2018年01月26日 公開

子どもの可能性を伸ばそう「なぜなぜ期」対応のコツ

おはなしが上手になってくる2歳頃から「なぜなぜ」という質問攻めがはじまります。この時期の子どもは何事に対しても好奇心旺盛。質問攻めにどう対応して良いのか困ってしまうパパママも多いかと思います。なぜなぜ期を乗り切る対応のコツをご紹介しましょう。

おはなしが上手になってくる2歳頃から「なぜなぜ」という質問攻めがはじまります。この時期の子どもは何事に対しても好奇心旺盛。質問攻めにどう対応して良いのか困ってしまうパパママも多いかと思います。なぜなぜ期を乗り切る対応のコツをご紹介しましょう。

悩ましい「なぜなぜ」は脳力アップのカギ

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Maryna Pleshkun / shutterstock.com
「なぜなぜ期」は、自分の意思を言葉で伝えられるようになる2歳頃からはじまります。好奇心旺盛で、目についたもの全てに対し「なぜなぜ」と疑問をぶつけてくる年頃のことです。イヤイヤ期と重なることもあり、パパママの頭を悩ませます。

質問はさまざまで、「鳥はなぜ飛ぶの?」「信号のとまれはなぜ赤なの?」「パパはどうしてひげがあるの?」などなど……。毎日の質問攻めにイライラしてしまうかもしれませんが、ここはぐっと我慢しましょう。

なぜなぜ期があるのは、子どもが成長するための刺激を求めているから。子どもと向き合い、何らかの言葉をかけることが大切です。答えられることにはできるだけ簡単明瞭に回答してあげてください。

また、子どもが求めているのは回答だけではなく「自分に対して誠実に向き合ってくれていること」です。なぜなぜ期に親がきちんと向き合えば「親子の信頼関係」「自己肯定感」を育てることにつながります。

理由や経緯を簡潔に説明する

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好奇心が旺盛で気が散りやすい子どもに、じっと話を聞かせるのは難しいこと。そのため子どもが質問してきたら、簡潔に簡単な言葉で答えましょう。

たとえば、「どうして海には波が立つの?」「風が水を動かしているからだよ。」というイメージです。興味があるようなら、地球の自転と月の引力についても加えて、潮の満ち引きについても教えてあげると良いかもしれません。

ただし、答える内容は長くても1分程度が良いでしょう。長く話していると他に興味が移ってしまいます。

書籍や映像を使って視覚に訴えるのも◎

次々と投げかけられる「なぜなぜ」に、パパママが答えられない質問も出てくるでしょう。その際はパソコン・スマートフォンなどで調べ噛み砕いて説明してもOK。

ポイントは、なぜなぜに対してその都度「パパママの言葉」で伝えることにあります。動物・植物の生態に関する質問には、書籍や映像を使って視覚に訴えるのもおすすめです。

質問をし返す

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子どものなぜなぜに回答するだけでなく、時にはパパママから質問してみましょう。

たとえば「パパはなぜひげがあるの?」と聞かれたら「何でだと思う?」と返してみてください。子どもなりに考えて、大人が思いも寄らない面白い答えが返ってくるかもしれません。

何かに対して答えを出そうとするとき、今までの経験と知識を使います。子どもに回答させることは自主性・創造力・想像力を育てるトレーニングになるのです。

ただし「分からない。なぜなの、教えて!」と不機嫌になってしまったら無理に回答させる必要はありません。この場合、知識としての正解を「今すぐ答えて欲しい」状態なので、普通に答えてあげましょう。

答えを複数与えて選ばせる

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「なぜ洋服を着るの?」のように答えが複数ある場合は、回答の選択肢をいくつか出して、子どもに選ばせても良いでしょう。

「裸だとはずかしいから」「洋服を着た方がかっこいいから」「怪我を防止するため」などいくつか回答を示し、どれが子どもの気持ちに1番近いか訊いてみてください。

どの答えもしっくりこないようなら、子どもが「こうだ」と思う回答は何か、尋ねます。

正解でも不正解でも、自分で考えた答えを言えたら褒めてあげましょう。「すごいね!パパママは気がつかなかったことだよ。」といった声掛けが、自己肯定感を高めます。

気をつけたい「なぜなぜ」NG対応

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なぜなぜに対し「後にして」などと適当にあしらったり、質問を笑ったりしてはいけません。

「好奇心を持つことは良くないこと」「パパママは自分と話すのが面倒くさい」と子どもに感じさせてしまいます。

自尊心が傷つき自己肯定感が低くなることに加え、好奇心を表現することに罪悪感を持ってしまうことに。結果として、学習意欲の向上を妨げてしまいます。

「なぜなぜ」は子どもが成長している証

「なぜなぜ期」にパパママが真摯に向き合うかどうかが、子どもの成長と情緒安定のカギです。この時期に1人の人間として尊重し、コミュニケーションをしっかり取ることは子どもの糧となります。

子どもとなぜなぜを共有するほどに、将来、他者と信頼関係を築きスムーズな社会生活を送ることにつながるのです。

「なぜなぜが多いのは子どもが成長している証」と考えて、前向きになぜなぜ期を楽しんでみましょう。

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この記事のライター

AOTANAOAO
AOTANAOAO

2015年よりライターと鞄・アパレル雑貨メーカーのWEBモデルの仕事をしています。Chiik!!では幼稚園入試、英語学童、インターナショナルスクール、親子で作れる知育玩具などの記事を執筆。 教育・健康・レジャー・ファッションなど、「日常生活がより豊かに楽しく送れる」ような情報記事を書いております。