赤ちゃん体操を子育てに取り入れたい!赤ちゃんとコミュニケーションを楽しみながら発達を促してあげたい!と考えているパパママも多いのでは。赤ちゃん体操の効果や注意点、月齢別の実践方を解説します。無理せず、体調や機嫌を見ながら赤ちゃんと一緒に楽しんでくださいね。
赤ちゃん体操とは?
この時期の赤ちゃんは、まだ自分で自由自在には動けません。しかし、パパママとスキンシップを取りながら体操をすることで、運動機能や心の発達に良い影響を与えられるようです。
成長や発達に合わせた体操があるので、そのときどきの赤ちゃんの状態に合わせて上手に取り入れることで、運動能力の発達を促進させてあげましょう。パパママと楽しい時間を過ごすことで、赤ちゃんの心も安定しやすくなり、自然と笑顔の時間が増えるでしょう。
また、ベビーマッサージと併用することで、便秘など赤ちゃんの体調不良にも効果が期待できます。
最初は何かを見ながら行なうので手間に思うかもしれませんが、一度やり方を覚えれば、自宅でも、お出かけ先でも簡単に行うことができるのが赤ちゃん体操のいいところ。道具を使わないので、ぐずったときの対処法としても知っておくと心強いです。
子育て支援施設や公民館講座で教えてくれる場合もあるので、お住まいの自治体のお知らせをチェックしてみてくださいね。
赤ちゃん体操の効果と必要性
運動能力の発達を促す
心の発達を促す
ママのリフレッシュにつながる
パパママの中には、自分でうまく動くことのできない赤ちゃんとどうやって遊べばいいか悩んでいる人も多いでしょう。赤ちゃん体操を覚えると、家での赤ちゃんと過ごし方のバリエーションが増やせます。
筆者も子どもが小さいときは(特に、ねんねの時期)、外出の予定も少なく、家でどうやって2人の時間を過ごせばいいか迷っていました。そんなときに赤ちゃん体操を取り入れると、充実した時間を過ごせている気がして、自然と笑顔になれました。子育てで忙しい日々の中で、赤ちゃんと笑顔で触れ合う時間は、いいリフレッシュになりますよ。
ベビーマッサージと併用するのもおすすめ
ベビーマッサージは、赤ちゃんを裸にして専用のオイルを用いながら行うもの、というイメージがありますが、服の上から行うこともできます。
赤ちゃん体操とベビーマッサージを併用すれば、両方の良さを享受でき、赤ちゃんの心と体の成長を助けてくれます。
赤ちゃんの反応を見ながら、喜んでくれる動作をピックアップしてオリジナルのプログラムを作るのもいいですね。
体操は何歳ごろからはじめた方がいい?
新生児期でも、赤ちゃんは周りの環境から大きな刺激を受けています。手や足を優しく刺激してあげる程度の軽いスキンシップを取り入れることからはじめてみてはいかがでしょうか。
首がしっかりしてくる3カ月前後になると、赤ちゃんの動きも活発になっているので、赤ちゃん体操を親子で楽しめるはずです。
ただ、赤ちゃんの発達に合わせて無理のない動きになるように注意して進めましょう。記事後半で月齢別の方法をご紹介しますが、月齢はあくまで目安です。お子さんの様子を見て、無理のない動きを選んで取り入れてみてください。
赤ちゃん体操をはじめる前の事前準備
体操を行う場所は、硬めのベビー布団かバスタオルの上がいいでしょう。柔らかいクッションや布団の上は、体が沈んで動きにくいのでNGです。
部屋の温度は暑すぎず、寒すぎずを意識してください。冷房や暖房を活用して、ちょうどよい室温に保ちます。赤ちゃんの服装は、薄着でOKです(夏ならオムツ一丁でも。冬はボディ1枚など。体を動かすので、体温が高くなります)。
体操の刺激で吐いてしまうのを防ぐため、授乳や食事の直後は避け、赤ちゃんの機嫌のいい時間を選んでください。オムツが濡れているなら替えて、気持ちよくスタートしましょう。
【月齢別】赤ちゃん体操のやり方
必ずしもここで紹介するやり方に沿う必要はないので、パパママと赤ちゃんのやりやすいようにアレンジしてくださいね。好きなわらべうたに合わせて体を動かすのもおすすめです。
0~1カ月
★手足を刺激する体操
ギュッと握ったままの赤ちゃんの手を開き、パパママの指をゆっくり握らせてあげましょう。足の裏を優しく撫でたりツンツンしたりして刺激を与えるのもOKです。手の平を刺激すると「ギュッ」と握りしめるのは、低月齢のときにしか見られない原始反射のひとつ。この時期だけのかわいらしさなので、赤ちゃん体操を通してたくさん満喫してください。
2~4カ月
首すわりの練習におすすめなのが、腹ばいになる運動。両手を前に出して、うつ伏せにします。スフィンクスのようなイメージです。その時に、背骨に沿って上から下に撫でてあげると、体の中心がよくわかるそうです。目の前におもちゃを置いてあげると、楽しく腹ばいできます。
首のすわりが安定しない場合は、息が詰まらないように特に注意してみてあげてください。
難しい場合は、胸の下に小さい枕やタオルを入れてあげるとやりやすくなります。1回につき数秒程度からスタートして、様子を見て、徐々に長くしていきましょう。
★足の体操
股関節をダイナミックに動かす「足の体操」もおすすめ。仰向けに寝かせて足首を掴み、まずは軽くゆらゆら。そして、膝をお腹の外側に向けるように動かします。はじめは片足から、慣れたら両足を揃えて動かしてください。リズムに合わせて「曲げて、曲げて、伸ばす」「曲げて、曲げて、地面にトン」と運動するのも楽しいですよ。腸が刺激されるので、便秘解消効果も期待できます。
5~7カ月
★ひねり体操
寝返りの練習にもいいのが、足をクロスさせて体をひねる運動。赤ちゃんを仰向けに寝かせて足首を持ち、片足の膝をお腹に引きつけるように動かします(片足を上げた、グリコのポーズのようなイメージです)。そのまま曲げた足を持ち上げ、寝返りをサポートするように腰からひねります。左右両方とも行います。
筆者の子どもはなかなか寝返りをせず心配していたのですが、保育士さんにこの体操を教えてもらって取り入れたら、コツを掴んだのかできるようになりました。
★腕の曲げ伸ばし体操
足と同様に、腕も曲げ伸ばしを行いましょう。仰向けに寝かせた赤ちゃんに、パパママの指を握ってもらって、左右交互に優しく曲げ伸ばします。慣れてきたら、腕を交差させて動きにバリエーションをもたせてみてください。リズミカルにやると、身体を動かすイメージが培われて、赤ちゃんも楽しいはずです。
★股関節の体操
股関節を柔軟に保つため、足の裏同士を合わせてトントンする動きもおすすめです。
楽しく一緒に赤ちゃん体操≪1≫【足トントン】赤ちゃんの股関節を柔軟に保ち、動きのよい体に
8~10カ月
★飛行機体操
ハイハイやたっちに向けて体幹やバランス感覚が鍛えられる飛行機体操もおすすめ。パパママが膝を立てて座り、赤ちゃんの脇を抱えます。そのまま後ろにゴロンと寝転んでスネの上に乗せ、飛行機に乗っているように動きます。背筋を伸ばすことで、自然とバランス感覚も養われます。
★肩ぐるぐる体操
怪我を防ぐためにも、体の関節を柔軟にできる体操を取り入れましょう。肩の柔軟性を生み出すのが、腕を中心にぐるぐる回す運動。座ったお母さんの膝に赤ちゃんを座らせて肘のあたりを持ち、「糸巻きの歌」のようにぐるぐる回してあげます。
遊びながら赤ちゃん体操≪2≫【かいぐりかいぐり】両方の肩を偏りなく柔らかく
11~12カ月
★ひとりで立ち上がる練習
赤ちゃんを座らせます。顔の前のやや高い位置におもちゃを出し、「たっちしてごらん」と声かけをします。まずは両手をついた姿勢に変えさせ、赤ちゃんが立ち上がろうとしたら後ろから腰を持ち上げ、サポートをしてあげます。
★椅子を使ったつたい歩き
2脚の椅子を少しだけ離して並べます。一方の椅子に赤ちゃんをつかまり立ちさせ、もう一方の椅子の端におもちゃを置き、「とってごらん」と声かけをして、つたい歩きで移動してもらいます。慣れてきたら、椅子の間を少しずつ離して歩く距離を伸ばしましょう。
★カニカニ体操
まずは、ソファーとローテーブルの間などに赤ちゃんを立たせ、「おいで~」と声をかけて横歩きの練習。できるようになったら、大人2人が向き合って立ち、間に赤ちゃんを立たせて、手でハサミを作って一緒にカニさん歩きをします。「カニさんだよ~」と楽しく声かけしてあげてください。
赤ちゃん体操を行う際に注意すべきポイント
また、パパママの手が冷たいと、いきなり触られて赤ちゃんがびっくりすることも。特に冬場は手を温めてからはじめるといいでしょう。
何より重要なのは、パパママも赤ちゃんと一緒に楽しむこと!両親の楽しい雰囲気は、赤ちゃんにも伝わりますし、親子の絆をより深めることができるのではないでしょうか。
赤ちゃんの体調が悪い日はやらない方がいい?
赤ちゃんが元気になったら、一緒に体操を楽しんでください。
赤ちゃん体操の教室を利用するのもおすすめ
教室の種類としては、子育て支援センターや保健センターなどで行われる体操教室やリトミック教室、公民館の講座などが挙げられます。体操教室では、身体の使い方を中心に教えてもらえるので、運動能力を高める効果が期待できます。リトミックは、音楽に合わせて体を動かすので、豊かなリズム感を養えます。公民館や支援センターで行われている教室であれば、無料かワンコインで参加できるのがうれしいところですね。
教室やプログラムによって学べる内容が違うので、目的や関心に合わせて教室を選んでください。
親子で赤ちゃん体操を楽しもう!
パパママが笑顔で体操をすれば、赤ちゃんも心から楽しい時間を過ごしてくれるはず。毎日のお世話の習慣のひとつとして、ぜひ赤ちゃん体操を取り入れてみてくださいね。