お弁当は、見た目にこだわることで実は栄養バランスも整いやすいってご存じでしたか?とはいえ、彩りよく、野菜もたっぷり使ったお弁当を作るのは、慣れていないとなかなか大変です。そこで、見た目の印象をアップさせるお弁当のコツを、写真をたくさん交えながらご紹介します。
3割増しでおいしそうに見えるお弁当を作ろう!
筆者は毎日お弁当を作っているのですが、「気づいたら茶色ばっかり」「子どもの好きな料理を中心に入れたら、ちょっと栄養バランスが悪いかも……」など色味や栄養バランスには苦労しています。さらに、子ども弁当を作るのは、全部食べることができるかまで考えなければならないのでちょっと苦手です。
そこで、せめてお弁当の盛り付けが上手になるように、盛り付けアレンジのコツを調べて実践してみました!順番にご紹介します。
お弁当の盛り付けのコツ(1):5色の食材を使う
和食の世界で基本になっている「青黄赤白黒」の5色の食材を上手に使う
和食の世界では、「青(緑)黄赤白黒」の5色の食材を上手に使うと良いとされています。彩りが良くなっておいしそうに見えるだけでなく、意識して揃えることで栄養バランスが整いやすいのだとか。
実際にお弁当に使う場合、この5色を使うなら、以下のような食材があります。
青(緑):リーフレタス、ほうれん草、ブロッコリー、きゅうり、枝豆
黄:卵焼き、炒り卵
赤:鶏肉のケチャップソテー、ミニトマト、ソーセージ
白:ごはん、エリンギソテー
黒:塩昆布、のり、黒ごま
特に青(緑)は意識することで、野菜をお弁当に使うことに繋がりますし、意識的に取り入れたい色です。
子ども弁当のポイント:足りない色はピックで補っても
量や入れやすいものが限られている子ども弁当では、バランやピックで色を補って楽しくするのもひとつのアイデアです。
動物やお花、車などをモチーフにしたかわいいお弁当グッズが100円ショップでも豊富に揃っていますよ。そうしたグッズを買う際は、普段お弁当に入れにくい色のものを選んでおくと役立ちます。
お弁当の盛り付けのコツ(2):反対色を生かす
色彩学で基本になっている「反対色(補色)」の原理を盛り付けに生かす
色彩学で基本になっている「反対色(補色)」の原理を盛り付けに生かすと、彩り豊かになります。
とはいえ、自然にある食材そのものの色は限られているので、大まかに「似た色のものは隣に置かない」「反対色に近いものを選ぶ」「お互いの色が引き立ちそうなものを意識する」と覚えておくといいでしょう。
グリーンサラダ(緑)にプチトマト(赤)
肉料理(赤)にブロッコリー(緑) など
子ども弁当のポイント:反対色のセットメニューは何パターンか用意しておく
グリーンサラダ×プチトマト、肉料理×ブロッコリー以外にも子どもが好きそうな反対色のセットをあらかじめご家庭で用意しておくと、効率よくお弁当が作れます。お子さまの好みなども考慮して何パターンが用意しておくといいですよ。ちょっとした小技ですが、ワンランク上のお弁当を作るにはかなり便利です!
考えられる組み合わせはさまざま。反対色に近いもの、あるいはコントラストがはっきりする組み合わせをためしに小鉢に盛り付けてみました。写真で紹介するので参考してくださいね。
・白ごはん(白)にごま塩(黒)orのりor塩昆布
・エリンギ(白と黒)の炒め物
お弁当の盛り付けのコツ(3):お弁当箱を変える
丸・四角・バスケットや曲げわっぱなど
お弁当箱は、丸・四角・バスケットや曲げわっぱなど、色や形、素材が豊富です。お弁当箱を変えてみるだけで印象も大きく変わるので、日によって変えてみるのもひとつのアレンジ方法です。
たとえば、最近筆者がお気に入りのわっぱ弁当。木の温もりが感じられる上、普段の定番メニューを入れても上品にかつおしゃれに見せることができます。
子ども弁当のポイント:扱いやすい容器を形・色・大きさ違いで
子どもに人気のおかずを彩るアイデア集
ウィンナーは型で簡単に変身!
子どもたちが大好きなウィンナーも、飾り切りするとなると、斜めに切ったり細かく包丁を入れたりと、結構手間がかかります。
100円ショップでこんな便利な飾り切りグッズを見つけました。
ハンバーグや唐揚げは、緑と赤とのセットが定番!
肉系のおかずがおいしく見えるように、レタスやブロッコリーの緑と、プチトマトの赤をセットにして入れましょう。
生野菜が苦手なお子さまでも、大好きなハンバーグと一緒なら食べやすいですよ。
隙間パスタはお助けメニュー
お弁当屋さんで買うお弁当でもよく見かける「ちょこっとパスタ」は、子ども弁当でも大活躍するメニューです。
・隙間埋めに使う
・お弁当のボリュームが少し足りない時に足す
・メインおかずの高さが出ず、貧相に見えてしまう時に下に敷く
このように、パスタは意外と汎用性が高くて便利です。
ナポリタンやスパサラも素敵ですが、そこまで手をかけなくても、オイルと塩胡椒で和えたものでも十分おいしいですよ。
サンドイッチは詰め方に注意
子どもにも人気のサンドイッチですが、お弁当に持っていくには少しコツがいります。お弁当でもサンドイッチをおいしく食べられるコツをまとめました。
取り出しやすいサンドイッチのレシピ・詰め方
特に子ども弁当にサンドイッチを入れる場合は、一人でも食べやすいように詰め方・作り方を工夫しましょう。
<取り出しやすいレシピ>
わが家でよく登場するのが、3色ロールサンドと厚焼きたまごサンドです。3色ロールサンドは、塩もみしたきゅうり・たまご・ハムを千切りして軽くマヨネーズで和えて巻いたもの。一口サイズに巻いているので、小さな子どもでも片手掴みができます。
厚焼きたまごサンドは、ゆで卵のサンドよりも中身がこぼれにくく、取り出しやすくておすすめです。
<取り出しやすい詰め方>
サンドイッチをお弁当箱に詰めるときには、少し余裕を持って詰めると取り出しやすいです。
ただし、あまりに隙間が空いていると持ち運び中に動いてしまうので、軽く握ってくしゃっとさせたワックスペーパーを部分的に詰めたり、隙間に水気を切ったプチトマトやウィンナーなどを入れたりするといいでしょう。
また一切れずつ分けて、ラップやワックスペーパーで包んであげても、食べやすく取り出しやすいですよ。
彩り
たとえば、先ほどの3色ロールサンドなら、緑(きゅうり)・黄(卵)・赤(ハム)の3色にパンの白が加わって4色です。
厚焼きたまごサンドは、黄(卵)と赤(オーロラソース)にパンの白が加わって3色です。
中身の見えるサンドイッチは、具材で彩りを意識するといいですよ。
ふわっとした食感を保つコツ
時間が経つとべちゃっとしてしまうのは、サンドイッチの中身に水分が多いからです。
・生野菜を洗ったら、しっかり水切りをする
・塩もみをして余計な水分を出す
・パンにはバターやマヨネーズなどの油分が多いものを塗る
・サンドイッチをラップで包む
こうした料理テクニックを使って、作りたてのふわっとした食感を保ちましょう。
盛り付けはパターンを覚えてお弁当作りを!
今回の記事のためにいろいろと調べてチャレンジしてみた結果、要領さえ掴めば、よりおいしそうなお弁当をいつでも迷いなく作ることができると感じました!
ぜひご紹介したコツを参考に、テクニックを活用して、みなさまもお弁当作りを頑張ってくださいね!