2018年12月11日 公開

【3~4歳向け】普段の生活の中でできる!「数への親しみ」を育てるコツ

3~4歳になると、数字に興味を持ち始めたり、10まで数えられたりする子どもが増えてきます。机に座って「お勉強」をするのではなく、日々の生活の中で、子どもの「数への親しみ」を深めてみませんか。わが家の取り組みを紹介します。

3~4歳になると、数字に興味を持ち始めたり、10まで数えられたりする子どもが増えてきます。机に座って「お勉強」をするのではなく、日々の生活の中で、子どもの「数への親しみ」を深めてみませんか。わが家の取り組みを紹介します。

まずは「数」と「実物」を対応させる

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Tatyana Abramovich / Shutterstock.com
小さな子どもにとって、「数」というのは抽象的でわかりにくい概念です。

たとえ1から10までの数を間違えずに「言えた」としても、ただ丸暗記した言葉を復唱しているだけで、「数の概念」をきちんと理解していないことも多いものです。

そのため、子どもが「数」と触れ合うときは、なるべく「実物」と対になるよう心がけています。

おもちゃで遊ぶときは、3つ並べて「1つ、2つ、3つあるね」と指さしながら数えてみる。おやつを出すときは「ゼリーは2個入れておいたよ」とゼリーを見せながら言うなど、意識的に実物を提示しながら、数を口に出すようにしています。

1から5までの数に慣れてきたら、買い物中に「きゅうりを2本持ってきてくれる?」と頼んでみたり、「クッキーはお姉ちゃんと2個ずつ分けてね」と声をかけてみたりすることで、「数の概念」を使う練習ができますよ。

生活の中の「数」を見つける

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Media Whalestock / Shutterstock.com
日々の生活の中には、たくさんの「数」が出てきます。1から10程度の、数が連続して表示されている場所を見つけたら、子どもに「ここに数が書いてあるね」と声をかけています。

たとえば、マンションのエレベーターの中にある電光式の階数表示。わが家の3歳の次女に、電光表示を指さして、「ここに数字が出てくるね、今何階にいるかわかるんだよ」と教えたところ、表示される数字を見ながら「いーち、にーい、さーん、しー」と唱えるようになりました。

ある日、「今日のエレベーターは3番さんだった」と言うので何のことかと思ったら、エレベーターの中にシールで掲示されていた、「3号機」というエレベーターの号数のことでした。数字に興味が出てくると、自分から数を見つけてくれることもあります。

時計やカレンダーなど、毎日目にするものの中にもたくさんの数字があります。親子で一緒に探してみるのも楽しいですよ。

どちらが多い?

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Alexey V Smirnov / Shutterstock.com
つみきやブロックなど、アイテム数の多いおもちゃで遊んでいるときは、「どちらが多い?」という遊びをよくしています。

10個程度のブロックを適当に2つに分けて、「多い方をあげるよ。どっちが多いかな?」と子どもに声をかけます。

最初はブロックを置いたまま、指差しながら数えていましたが、何度も同じブロックをカウントしてしまってうまくいきません。

そこで「数えたブロックは右側に動かしてみよう」と教えたところ、上手に全てのブロックを数えることができました。

「多い=良いこと」という意識があるようで、「多い方をあげる」と言われると挑戦心が芽生えるようです。筆者の次女は、効率の良い数え方も、10までの数も、この遊びを通じて覚えていました。

「半分」にしてみよう

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わが家では、基本的におやつは大皿に盛って出します。「半分」の感覚が身につく良い機会だからです。

「長女と次女で半分こだよ」と言うと、次女はおやつの数を数えはじめます。3歳になってすぐのころは、「2つあるおかしを1つずつに分ける」ことで精一杯でしたが、3歳半になった今は、「4は2と2に分けられる」「6は3と3に分けられる」ことを覚えたようで、即座に分けられるようになりました。

8や10といった個数になると、すぐには分けられないので、「長女と自分に1つずつ配ってみる」という方法をとっているようです。

おやつが奇数個の場合、余った分はちゃっかり長女が奪っているようですが、次女はまだその不公平に気づけていない様子。次女が「余り」に気づいて怒れるようになる日を、ひそかに楽しみにしています。

長女が学校行事などで不在のときは、次女と2人でおやつを分けます。ただ、親が相手だと甘えが出るのか、「次女ちゃんの方がたくさんでも良いよね?」と「半分」にしてもらえないことが多いのですが……。

毎日の生活の中でも「数字の感覚」は鍛えられる

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「数の知育」というと、プリントに数字を書いたり、カードを使って何かを数えたりする印象が強いかもしれませんが、普段の生活の中でも数に触れられる機会はたくさんあります。

最初は理解ができていない様子でも、繰り返し数字を口にしたり、「多い」「少ない」「大きい」「小さい」「長い」「短い」「高い」「低い」といった比較表現を使ったりすることで、日々の体験を通して「数字の概念」を実感できます。

「お勉強」ではないので、わかっていないからといって責めたり、何度も質問したりはせず、「子どもが嫌がらない程度に」「さりげなく」日常生活に数字を盛り込んでいくのがおすすめですよ!

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この記事のライター