努力することを避けたがるお子さまは多いかもしれません。そんなお子さまには、がんばりが報われるストーリーの絵本で、努力の大切さを伝えてみてはいかがでしょうか。今回は、さまざまなタイプのがんばりを描いた絵本をご紹介します。
病院嫌いなお子さまに
著者 :キヨノサチコ(作・絵)
出版社 : 偕成社
ノンタンは、ある日耳に大けがをしてしまい、病院で治療をします。注射が怖くて逃げだしてしまったノンタンでしたが、友達からの励ましで治療を頑張ることを決心します。そして見事恐怖を克服し、治療を終えてけがを治すことができたのです。
お子さまはきっとノンタンが病院を怖がる姿に共感し、自分と重ね合わせるのではないでしょうか。そしてノンタンが頑張る姿に、勇気をもらえるかもしれません。病院に行く前にこの絵本を読んで、モチベーションをあげてはいかがでしょうか。
あきらめずに頑張ることの大切さを教えてくれる絵本
著者 :西内 ミナミ(作)、堀内誠一(絵)
出版社 : 福音館書店
努力をしてもなかなか実を結ばないという場面は、長い人生の中でいくどとなく訪れるでしょう。しかし、あきらめないことでいつか実を結ぶことがあるということを、この絵本は教えてくれます。
お子さまは成長するごとに、壁にぶつかる経験をすることでしょう。そんなときこの絵本を思い出すと、「あきらめずに頑張ろう」という気持ちになるのではないでしょうか。
努力の大切さが身に染みる絵本
著者 :瀬田貞二(訳)、山田 三郎(画)
出版社 : 福音館書店
三びきのこぶたは、自分の小屋を作ります。しかし手を抜いて作った長男と次男の小屋は、おおかみに吹き飛ばされ、二匹はおおかみに食べられてしまいます。しかし時間をかけて苦労して作った末っ子の小屋は、おおかみが来ようとビクともしません。
一般的な三びきのこぶたのストーリーは、こぶたたちが末っ子の家に逃げ込み助かる展開。しかしこの絵本は長男と次男が食べられてしまうことで、「努力は報われる」という面がより際立ちます。
少し残酷かもしれませんが、努力の大切さをより分かりやすく伝えることができるのではないでしょうか。
努力が嫌いなお子さまに
著者 :蜂飼 耳(文)、かわかみ たかこ(絵)
出版社 : 岩崎書店
「努力をするのは好きじゃない」そんなお子さまは多いものです。「お手伝いはしたくない」「勉強はしたくない」「好きなだけ遊んでいたい」そう思うのは、子どもなら当然のこと。しかし、この絵本は、そんな考えを改めるきっかけになるかもしれません。
努力をしないと、将来そのツケを払わなければならないときがくるかもしれない。小さなお子さまには、遠い先の将来のことを想像することは難しいでしょう。しかしこの絵本を読むことで、今の努力が将来につながることを、少し想像できるかもしれませんね。
最後までやりきることの大切さを教えてくれる絵本
著者 :セルジオルッツィア(作)、福本友美子(訳)
出版社 :光村教育図書
しかしアマンディーナは、「もう恥ずかしがるのはやめよう」と思い、舞台に出ることを思いつきます。そして当日……
何かに挑戦することや、物事を最後までやり遂げることはとても大変です。でもそれができたとき、大きな喜びが待っている。そんなことを教えてくれる絵本です。この絵本がきっかけで、なにかをやってみようとする勇気が湧いてくるかもしれません。
絵本で努力の大切さを伝えて
パパママが「努力しなさい!」といくら伝えても、努力の先が見えないと、お子さまはなかなかピンとこないでしょう。しかし絵本で努力が報われるシーンを見せることで、努力の大切さが伝わりやすくなるのではないでしょうか。