お子さまには本をたくさん読んでもらいたいと考えているパパやママは多いようです。ひらがなが読めるようになったら、音読・暗唱を始めてみてはいかがでしょうか。音読・暗唱はお子さまの心身の発達によい影響を与えます。
歴史的に認められている音読・暗唱の効果
日本では江戸時代後期の寺子屋や藩校で行われた論語などの漢文の素読・暗唱の教育が、明治の多くの個性あふれる英雄や偉人たちの出現につながったと言われています。
音読・暗唱の教育は記憶力や創造力も高めるようで、現代では、その科学的な裏付けと数多くの実例から、音読・暗唱が効果的な教育方法として認められています。
脳を活性化させる音読・暗唱を毎朝の習慣に
著者 :陰山英男
出版社:学研
音読は、前頭葉すべてを活性化するといわれています。つまり、左脳も右脳も一緒に動くことになります。
朝お出かけ前に音読することで、お子さまの脳が目覚めて一日を有意義に過ごせるのではないでしょうか。
楽しい早口ことばや名文の音読・暗唱で、遊びながらイメージ力や暗記力を身につけることができる本をご紹介します。
お子さまにとって毎朝5分間の楽しみが早寝早起きにつながるかもしれません。
無理強いしないで音読習慣を身につけさせたい
著者 :陰山英男
出版社:講談社
5分間の音読・暗唱に慣れたら、少し長い物語にチャレンジしてみるのもよいかもしれません。よい物語との出会いは、自然な音読習慣につながるでしょう。
自分で文字を読み、音読ができるようになったら、『陰山英男の読書が好きになる名作(1年生)』がオススメです。
著者が副校長をつとめている立命館小学校の図書館で多く読まれた作品のなかから、陰山先生が選んだ物語が12本収められています。
名文を音読・暗唱して、美しい日本語を身につける
著者:陰山英男
出版社:小学館
意味の理解は問わず、ひたすら音読を繰り返すと、その言葉や文章が心に刻み込まれていくと言われています。小さい頃から名文を暗唱できるようになるほどに音読することが、美しい日本語や日本の心をいつの間にか身につけることになるのですね。
陰山メソッドの『徹底反復音読プリント』には、初級が15文、中級が17文、上級が21文収められています。漢字にはふりがながふられているので、ひらがなが読めるお子さまなら、どのレベルでも読むことができます。
大きな声で音読・暗唱することで元気になる
音読をすることで、子どもたちは自信が持てるようになり、集中力、理解力、記憶力が向上するという効果があります。
また、大きな声で音読すると体が温まり、元気になる、肺活量も増大するなど、健康面にもよい影響があるようです。音読・暗唱を毎日続けることが、子どもたちの健康につながるということですね。
音読・暗唱は幼いときからの習慣づけが大切です
美しい日本語の名文を抵抗なく音読・暗唱し、パパやママの前で自慢げに発表するときには、日本語の美しさなどを心に根付かせているかもしれません。
お子さまにちょうどよい教材を選んで、一緒に音読を楽しんでみてはいかがでしょうか。