子どもがおふろ嫌いだとパパやママは大変です。できるなら叱ることなく、すすんで入ってほしい。おふろに誘われるような絵本があれば……。そんな願いを叶えてくれるおふろに入りたくなる絵本を紹介します。
おふろが海につながっている?「おふろだいすき」
タイトル:おふろだいすき
著者:松岡享子(作) 林明子(絵)
出版社:福音館書店
あひるのおもちゃを持って一人でおふろに入る男の子。すると、おふろからカメやペンギンなどの動物が次々と現れます。洗い方の注文が多いかばの体を洗ってあげながら自分が洗い忘れたところをきれいにしたり、湯船に浸かってみんなで数を数えたり…。おふろで面倒くさいな、と子どもが感じがちなことも動物たちと一緒なら楽しくできます。
あたたかくて柔らかい絵のタッチはおふろにピッタリで、読んでいるとおふろに入るのが待ち遠しくなるかもしれませんね。
ワニの行動に思わず笑ってしまう「わにわにのおふろ」
タイトル:わにわにのおふろ
著者:小風 さち(文) 山口 マオ(絵)
出版社:福音館書店
動物のなかでも恐いイメージが強いワニがおふろが大好きというユニークな設定が人気となっている絵本です。
お湯におもちゃを浮かばせて「よし よし」と言ったり、シャワーをマイク代わりにして「オーイェー!」と歌ったり……。たっぷり遊んだ後には温まるまで湯船にしっかりと浸かり、出るときにはゴロゴロしながらきちんとタオルで体も拭きます。
想定外のおもしろい行動ばかりで思わず笑ってしまいますが、おふろ好きの気持ちがよく伝わってくるので、お子さまが進んでおふろに入るようになる絵本としてオススメです。
不思議なおふろがいっぱい「ぼくのおふろ」
タイトル:ぼくのおふろ
著者 :鈴木 のりたけ(作・絵)
出版社:PHP研究所
著者の豊かな発想と想像力が詰め込まれたおふろの絵本です。
「ぼく」が自分で入りたい長いおふろや迷路のおふろ。疲れたママがおふろに入っている間に洗濯や炊事をしてくれるおふろ。電車で長い時間通勤しているパパには電車のおふろ。家族への優しさも感じられる絵本です。
おふろの栓を盗んだ犯人を追いながらページは進みますが、ページごとに犯人がどこにいるのか探すのも楽しく、また次から次へと出てくるヘンテコなお風呂の世界に、子どもが夢中になること間違いなしです。
「○○だったらどんなおふろに入りたい?」とお子さまとオリジナルのお風呂を想像したり、絵を描いたりしてみるのも楽しいのではないでしょうか。
ほのぼのした親子のおふろを描いた「おふろだ、おふろだ!」
タイトル:おふろだ、おふろだ!
著者:渡辺 茂男(文) 大友 康夫(絵)
出版社:福音館書店
くまくんとお父さんが一緒におふろに入る様子を描いたほのぼのとした絵本です。
体を洗いっこしたり湯船で数を数えたり、よく見られるおふろの風景ですが、くまくん親子の仲良く楽しそうなおふろでの様子を見て、お子さまもパパママと一緒にお風呂に入りたくなってくるでしょう。
やさしいタッチで描かれたイラストも暖かい気持ちにさせてくれます。
引き込まれてしまう楽しい仕掛け「おふろだいすき」
タイトル:おふろだいすき
著者:たけいしろう(作) 毛利洋子(絵)
出版社:くもん出版
大きなイラストと豊かな表情に思わず引き込まれてしまう絵本です。短くてインパクトのある文章は初めて手にする絵本としてもピッタリです。
パパと一緒に楽しくおふろに入る様子が温かい雰囲気で描写されています。おふろに顔をつけるシーンなど仕掛けになっているので、パタパタと動かしながら楽しく読むことができます。服を脱いで顔や頭を洗い、シャワーで流すという入浴の一連の流れを分かりやすく理解できる絵本です。
絵本の力でおふろが楽しくて特別な空間になります
おふろに入るのが面倒くさい、お湯に顔をつけたり、頭を洗ったりするのが苦手……。お子さまがおふろに入りたくない理由にもいろいろあります。
その原因を明らかにするのも大切ですが、まずは楽しくおふろに入る気持ちにさせてあげましょう。
絵本を読むといつものおふろがファンタジーいっぱいの空間に変わって、楽しい時間を過ごせる場所になるでしょう。