「コロンとセミコロンの違いは?」と聞かれて、即答できない方も少なくないのではないでしょうか。英語約物(記号)の読み方・意味・使い方は、意外とシンプルで覚えやすいです。「コロンとセミコロンの違いは?」に対する回答と英語の約物の読み方・意味・使い方のご紹介です。
約物とは?
約物は発音されることはありませんが、あることで文章が読みやすくなり、より内容が読み手に伝わるようになります。
「.(period)」… ピリオド = 終止符(。)
「,(comma)」……コンマ = 文中の切れ目、読点(、)
「:(colon)」…… コロン = 文の区切り。または文を休止し、説明を加えるときに使う
日本語にも同じような役割を持つ約物も多いため、覚えておくと英文が読みやすくなります。自分で英文を書く際も、内容が整理しやすくなるでしょう。約物をマスターすれば、相手に意図が伝わる文章が書けます。
文の最後につく約物
終止符(.)
【使い方】
He tends to speak rapidly.
(彼は早口で話しがちです。)
ピリオドを3つ続けたものに「…(horizontal ellipsis / ホリゾンタル エリプシス)」、いわゆる3点リーダーがあります。こちらもいったん文章を休止させる記号です。思考の停止・余韻・話の急転換など、心情と絡ませた文章表現に使われます。前の文章に説明を加える際に使われることも多いでしょう。
【使い方】
I have been waiting for you…but,you don't come.
(私はずっとあなたを待っていました……でも、あなたは来ない。)
疑問符(?)
【使い方】
What were you doing last night?
(昨夜は何をしていましたか?)
感嘆符(!)
【使い方】
・How beautiful she is!
(なんて彼女はきれいなんだ!)
・Clean your room!
(部屋を掃除しなさい!)
インテロバング(‽)
【使い方】
How much did you spend on those plastic models‽
(これらのプラモデルにいくら使ったの!?)
文中に使われる約物
コンマ(,)
【使い方】
・「but(しかし)」「instead(代わりに)」「therefore(だから)」などの接続副詞のあと
He runs fastest in his class.However, he lost to adversaries competition.
(彼はクラスで一番足が速いです。それでも彼は徒競走で負けました。)
・3つ以上のものを列挙するとき、2つまでの場合は「A and B」で表します。しかし3つ以上の場合は「A, B and C」または「A, B, and, C」のように、コンマを使う形が一般的です。
I bought chocolates, cookies and chips.
(私はチョコレート、クッキーそしてポテトチップスを買った。)
・文の区切りとして、導入節のあとに使う場合
If it sunny tomorrow, we will go hiking.
(明日晴れたら、私たちはハイキングに行きます。)
コロン (:)
使う場合は「前の文単体で意味が通じる」ことが条件です。あとに続く文は文・単語・句のいずれでも構いません。
【使い方】
・My sister says the same thing every day when I am back from school: “Please lend your new game.”
(学校から帰ると妹は毎日同じことを言ってくるんだ、「お兄ちゃんの新しいゲーム貸して」って。)
・ You must study English hard: You're going to Canada to study English from next month.
(君は英語を一生懸命勉強しなくてはならないよ、というのも君は来月、カナダに語学留学する予定なんだからね。)
セミコロン(;)
またセミコロンは「however」「moreover」「accordingly」「instead」のような接続詞の代わりにも使われます。
【使い方】
・Studying English made once me bored; now it makes me happy.
(かつては英語の勉強がつまらなかったけれど、今では楽しいです。)
・I have a bad hand; I can’t study today.
(手を痛めたので、今日は勉強できないよ。)
【コロン(:)とセミコロン(;)はどう違う?】
それに対して(; ) semicolon(セミコロン)の場合は、その前後共に「文単体で意味が通じる」完全な「文の場合のみ」の使用となります。
・「:(colon / コロン)」が使える文
文+文・単語・句
・「;(semicolon / セミコロン)」が使える文
文+文
アポストロフィー(')
【使い方】
・省略
I am → I'm
I will → I'll
I have→ I've
it is → it's
is not → isn't
など
・所有
the children's room
(子ども部屋)
an airplane's engine
(飛行機のエンジン)
ハイフン(‐)
【使い方】
・great-grandmother
(ひいおばあちゃん)
・flower-like
(花のような)
・thirty-two
(32)
斜線(/)
【使い方】
・on/off switch
(点灯・消灯スイッチ)
丸括弧( ( ) )
引用を表す約物
日本語でいうところのカギかっこ(「」、『』)と捉えると覚えやすいでしょう。英国では一重引用符、米国では二重引用符が使われることが多いようです。
【使い方】
・I am reading “The history of Africa”.
(私は『アフリカの歴史』を読んでいます。)
・Haruto said, “I like Dinosaurs.”
(はるとくんは「ぼく恐竜が好きだ」と言った。)
約物の使われ方は絵本や映画で学ぼう
特に子どもと一緒に観る場合は、幼児向けの絵本・アニメ映画がベターです。比較的かんたんに内容が理解でき、ストーリーにも入り込みやすいはず。楽しみながら「どんなシーンでどのような約物が使われているか」を学ぶことができます。