2016年10月12日 公開

地図を作って子どもの空間認識能力を高めよう

現代の授業は地図記号をしっかり覚えて地図を読んだり活用したりするより、他の社会的事象を説明する授業の補足的な資料として地図を扱う機会が増えています。それが一つの理由として、子どもの空間認識能力が弱くなってきているという説も。空間認識能力を鍛える方法として、おうちで地図をつくってみませんか。

現代の授業は地図記号をしっかり覚えて地図を読んだり活用したりするより、他の社会的事象を説明する授業の補足的な資料として地図を扱う機会が増えています。それが一つの理由として、子どもの空間認識能力が弱くなってきているという説も。空間認識能力を鍛える方法として、おうちで地図をつくってみませんか。

地図が空間認識能力を高めてくれる?

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地図を読んだり書いたりすることは、空間認識能力に密接に関係しています。

以前、地図記号の意味や地図の書き方、測量の仕方などをたくさんの時間を使って指導していた時代がありました。その時代と比べると、現代の子どもたちは空間認識が弱いと多くの有識者が指摘しています。

この空間認識能力は、地理以外のさまざまな教科にも関係しています。

例えば、数学の文章問題で立体の面積や体積などを問われたとしましょう。難しい問題なら、ヒントになってくれる図や表がついていない場合もあります。そんなときは自分の空間認識能力をフル活用しなければなりません。このとき、空間に対する理解が弱いと問題に出てきている立体が想像できなくてつまずいてしまいます。

そうならないようにするために、おうちでも地図学習をしてみましょう!

空間認識能力を高めるための3つのポイント

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地図について学ぶなら3つのポイントを押さえましょう!

1つ目は、長さや角度、方位、縮尺などについて学び、空間を思考すること

2つ目​は、実際に地図を見ながら目的地まで移動してみたり、方角を測ってみたりして空間を体感すること

3つ目は、自力で地図を作って1つ目と2つ目で学んだことを一致させること。これによって頭の中で覚えている地図に関する知識と実体験をリンクさせます。

地図を作る前にやりたいことはこれ!

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実際の地図作りに入る前に、1つ目と2つ目のポイントをクリアしておきましょう。

そのためには、まずお子さまを連れて自宅周辺をお散歩してみましょう。自宅からみて、右や左に進んだときに何歩進んだらどんな場所があるか。お子さまと一緒にメモを取りながらお散歩してみてくださいね。

お子さまですと、お花や出会った動物に目がいきがちかもしれません。そんな時はお友だちの家や特徴的な建物など、お子さまでも覚えやすい「目印」を見つけるお手伝いをしてあげてくださいね。

一緒にお散歩をしたら一度お家に戻って、自宅周辺の地図をプリントアウトし、メモを元にどこにどんな場所があったかおさらいしてみましょう。

その際には、プリントした地図にもメモの内容をどんどん書き込んでみてくださいね。

おさらいが終わったら、今度はメモを記載した地図をもって、目印をチェックして回ってみてください!

オリジナルの地図作りのポイントは

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お子さまと方角や縮尺などをお散歩で勉強したら、今度はお子さまがより興味・関心を持ちそうなテーマで簡単な地図を作ってみましょう

例えば「ご近所の虫地図」だったり、「ご近所のお花地図」といった内容でも構いません。

注意すべきポイントは、お子さまと行きやすい場所でできそうなテーマを設定すること。実際にまた訪れて写真を撮ったり、目印を設定してみてくださいね。

今度は地図をプリントアウトせず、おおまかな地図をパパやママが手書きで描いて、目印がどこにあったかをお子さまに書き込んでもらいましょう。

そうしてどんどん色んなテーマで簡単な地図作りをして、慣れてきたらすべてお子さまに作成を任せてみてください。

最初はご近所からはじめ、それからどんどん範囲を広げていって、旅行で訪れた場所の地図なども作成できるようになれば、もう地図作りはお手の物といっても良いでしょう。

地図学習のメリットはたくさん!

地図を実際に作ってみると、たくさんの発見や驚きがあります。また、角度や距離を記録し、整理することで情報を整理する能力も身につきますし、縮尺を求めるために計算をするので、数学の勉強にもなります。

地図作り一つでいろいろな学びを得られます。ぜひ一度挑戦してみてくださいね。

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この記事のライター