水泳の基本ともいえるバタ足は、クロールや背泳ぎの泳法を習得するために必須。今回は、バタ足をマスターするコツを3ステップでご紹介。足に適度な筋肉を付けたり、腹筋や背筋を鍛えたり、柔軟性を高めたりと、うれしい効果がたくさんあるので、ぜひ親子で取り組んでくださいね。
バタ足練習の効果やメリットとは?
大人ならバタ足がうまくできなくても、ある程度は腕の力で進むことができますが、力の弱い子どもはそうはいきません。最初は思うようにいかなくても、地道な練習でコツをつかめば、バタ足でスムーズに前へ進めるようになりますよ。
バタ足の練習は泳ぎをマスターする以外にも、足に適度な筋肉を付けたり、腹筋や背筋を鍛えたり、柔軟性を高めたりなど、メリットがたくさんあります。
バタ足練習はどこで行う?
スクールではコーチが効率よく指導してくれますが、マンツーマンではありません。子どものバタ足がなかなか上達しないと感じたら、親がポイントを教えてあげるとスムーズです。
スイミングスクールに通わない場合は、プールに行って、パパママが教えてあげましょう。バタ足の練習には、ビート板を使うと効果的。自分で購入するか、プールによっては貸出しを行っていますよ。
布団の上でバタ足を練習する方法もありますが、浮力が働く水中とは違いがあるので、補助的に行った方がいいでしょう。
バタ足の練習方法
STEP1:プールサイドに腰かけて足を上下に動かす
STEP2:膝を曲げずに付け根から動かす
慣れてきたらプールの中に入り、壁を持った状態でバタ足を行ってみましょう。腰かけた状態と同じように、足の付け根から動かし、足全体をまっすぐに伸ばすことが大切です。下半身が浮くという感覚をつかめるまで、練習してください。
STEP3:小さく早く動かす
バタ足がなかなか上達しないときは?
ただし、あまりにも足が水面に出ている場合は、バタ足の動きが大きすぎたり、膝が曲がっていたりする可能性があります。足は水面付近でキープすることを心がけましょう。
さらに、膝や足首が硬いと、スムーズなバタ足ができません。仰向けでバタ足を練習すると、膝や足首が柔らかくなり、しなやかな動きができるようになりますよ。
パパママが手を持って補助しながら、仰向けで練習してみましょう。お腹が沈んでしまう場合は、スイムヘルパー(水泳の補助具)を付けるのもおすすめです。
バタ足の意義を教えてあげよう
子どもへの声かけにも注意が必要です。「膝を曲げたらダメ!」ではなく「足をできるだけまっすぐ伸ばしてみようか」と、子どもでも理解しやすいように声をかけてあげてください。
バタ足を長く練習するのは、子どもにとって辛いと感じる場合があるかもしれません。そんなときは、バタ足ができると、クロールや背泳ぎができること、泳げると溺れにくいことなど、練習の意義を教えてあげられるといいですね。