子どもの頃は特に、身体を動かすことが心身の健全な発達に不可欠とされていますよね。アメリカでも日本と同様、【PE】(physical education)と呼ばれる体育の授業が小学校のカリキュラムに含まれています。では、実際にどんなことをするのでしょうか?主に日本との違いをご紹介していきたいと思います。
アメリカの体育【PE】は週に何回あるの?
娘の通う小学校でのPEの回数は、6日に2回です。日本の時間割のように、月から金までの5日間で構成されているわけではなく、6日でスケジュールが組まれているのですが、周りの友人の話を聞いても、週に1~2回程度のことが多いようです。
そしてPEがある日は、家からPE用のTシャツを着て、スニーカーを履いて学校に行きます。着替える時間は特にありませんので、そのままの格好で帰宅します。これも、日本との大きな違いでしょうか。
【PE】では何をするの?
しかし、「アメリカの体育では何をしているの?」と娘に聞いても、「こういうゲームをしたよ」とか、「こういう乗り物に乗ったよ」とかそういうことばかりで、身体を動かして楽しく遊ぶ時間というイメージです。
先生が考えたゲームを子どもたちに教え、ルールに従って遊ぶ、ということが多いのですが、そのゲームのバリエーションも多くて、とても楽しい時間なようです。
日本にはない授業……!?
また、娘の学校にはプールがあり、水泳の授業があります。でも、ほかのハワイの公立のほとんどの学校にはプールがなく、水泳はありません。そのため娘のお友だちの多くは、習い事として水泳をやっている子どもが多いです。
日本と同じ遊びも
日本では、地域や年代によってさまざまなバージョンがあると思いますが、歌を歌いながら、またリズムに乗りながらジャンプをしたり、ゴムを両足で踏んだり、回転したりしたと思います。娘が習ってきたのは、歌というより、掛け声をかけながら、同じことをしています。
レベルがあるようで、ひとつできると次のレベルに進めるようです。アメリカでも同じようなことをするのだなぁと懐かしく感じました。
最後に
楽しく遊ぶだけなんて、すごくうらやましい!と感じますか?
アメリカの小学校の体育の授業は、日本よりも遊びの要素が強く、【競争させる】というよりは、みんなで楽しくチームワークを育むことを重要視しているように感じます。
運動会などはないのでそのための練習はなく、代わりに、ダンスを披露したりする機会が多くあるのですが、「みんなで練習する」といえばダンスくらい。
個人主義のアメリカと、全体主義の日本、というお国柄が体育にも表れている、ということなのでしょうか。
心身の発達を目的としているのはきっと同じでしょうが、一度アメリカの【PE】を体験してみたら、新たな発見があるかもしれませんね。