イギリスでは2014年9月からコンピューティングが義務教育に加えられ、700万人が学校でプログラミングを学んでいます。日本の小学校に当たるプライマリースクールでも、1年生から学んでいます。日本に先んじて義務教育化が進んでいる英国式プログラミング教育の最新事情を現地ライターがお伝えします。
プライマリースクールでは何を習うの?
•アルゴリズムとは何か、デジタル端末でどのように使われるか、また、プログラムが正確な指示のもとに動くことを理解する
•簡単なプログラミングとデバッグ
•簡単なプログラムの挙動を論理的に予測する
•目標を設定し、デジタルコンテンツの作成や編成、保管、処理、改善に技術を利用する
•学校の外でも情報技術(IT)が使われていることを理解する
•技術を安全に使うこと、個人情報の管理、困った時にサポートを得る方法を学ぶ
さらに7〜11歳に当たるキーステージ2では、複雑なプログラミングやインターネットでのデータ収集などを、11〜14歳のキーステージ3では2つ以上のプログラミング言語を利用した問題解決などを学びます。
自宅でのプログラミング学習はBBCがサポート
プライマリースクール向けではキーステージに沿った番組やプログラミングを使った実験動画、楽しみながら学べるインタラクティブ教材などを用意。毎日新しいコンテンツが更新されるので、日々の自宅学習にぴったりです。
ならいごとはボランティアが主流
小学校や図書館、市民会館などがCodeClubに登録し、ボランティアのエキスパート講師を呼んで講座を開設するという形。一方、講師向けにはオンライン講座を開いて育成にも力を入れています。
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企業も注目!子どものアプリ・アワード
アワードは「持続可能なコミュニティー」や「アクセシビリティー」、「コネクテッド・コミュニティー」など、これからの社会に不可欠な 6部門。協賛には韓国のサムスン電子、ドイツのソフトウエアメーカーSAP、ロイター通信といったグローバル企業が名を連ねており、プログラミング教育への関心の高さがうかがえます。
パパママの間には戸惑いも?
また、プログラミングがどのような職業につながるかがわからないと回答したパパママは全体の3割。具体的な目標が見えにくいとお子さんを励ますことも難しいのかもしれません。