子どもの言動にイライラしたり、カッとなったり、つい感情的に怒ってしまうことってありますよね。書籍「叱るより聞くでうまくいく 子どもの心のコーチング」には、親が冷静になれ、子どもが素直になれる親子コミュニケーションのヒントがたくさん。そのポイントを紹介します。
コーチングの手法を子育てに使うと上手くいく
監修 :和久田 ミカ
出版社 : 株式会社KADOKAWA
そんなコーチングを子育ての中で取り入れることを勧めているのが、今回紹介する和久田ミカさんの「叱るより聞くでうまくいく 子どもの心のコーチング」です。著者は本書にて「子育ては「聞く」が9割で上手くいく」と言っています。「聞く」ことはコーチングの重要なスキルの一つ。これを子育てに応用するのです。
「怒るのは子どもへの甘え」にドキッ!
親の方が無条件の愛を与えているように思いがちですが、確かに、一緒に過ごす時間が少なかろうが、ガミガミ言おうが、ひたすら許して愛してくれるのは、子どものほう。
そう考えると怒りが長引かず、「怒ったママを受け止めてくれてありがとう」という気持ちで子どもに接することができるのではないでしょうか。
子育て「あるある」と思う事例が豊富
子どもがこういう態度をとるには理由があること、成長するにつれて理由も変わっていくことが書いてあり、なるほどと納得。これを読んで、筆者もカーッとなって思いきり怒ったのは逆効果だったな、と反省しました。
2歳児に「共感」と「提案」を試してみた結果
息子:「バナナー!」
筆者:「バナナが欲しいのね。」(ダメと言う前に、思いを受け止める)
息子:すぐにもらえないので、泣く。
筆者:「ご飯の後で食べようか?」(しなさい!ではなく、提案型にする)
息子:なかなかもらえないので、さらに泣く。
と、初心者テクでは2歳児を落ち着かせることはできず、互いに妥協できたナッツをあげることで収拾がついたのですが、変化があったのは筆者の方。今までは「もういっぱい食べたでしょ!」と最初からイライラモードだったのが、共感することにより、一呼吸置けるようになり、声も穏やかになりました。
自分の気持ちを言える年齢になると、「話を聞いてくれた」という満足感があるので、子どもの変化を感じやすいのではないかと思います。