2019年01月03日 公開
風船を長持ちさせる5つの方法!再度膨らませることはできる?
ふんわりと膨らんだ風船は、見る人を幸せな気持ちにさせます。ぷかぷかと宙を浮かぶヘリウムガス風船は、なおさら特別感があるでしょう。そんな買ったばかりの状態が続けばいいのですが、数日でしぼんでしまうのが通常です。風船を少しでも長持ちさせる方法はあるのでしょうか?
ふんわりと膨らんだ風船は、見る人を幸せな気持ちにさせます。ぷかぷかと宙を浮かぶヘリウムガス風船は、なおさら特別感があるでしょう。そんな買ったばかりの状態が続けばいいのですが、数日でしぼんでしまうのが通常です。風船を少しでも長持ちさせる方法はあるのでしょうか?
風船の素材でしぼむ時間は違う?
よく見かける風船はラテックスというゴム素材に、空気あるいはガスが入れられています。一方、光沢のあるアルミ素材の風船は「フォイルバルーン」と呼ばれるもの。一般的に、それぞれ風船の素材によって、膨らんだ状態を保てる期間は異なります。
ラテックスバルーン(ゴム風船)
ラテックスの原材料は「ゴムノキ」。自然の植物から採れる樹液なのでラテックスは天然ゴムにあたり、人体には無害です。
宙に浮かばない「ラテックスバルーン+空気」が2~3日程度かけて徐々にしぼむのに対し、ヘリウムガス入りの風船はさらに早くしぼみます。これはラテックスよりもガスの原子のほうがサイズが小さく、素材を通り抜けてしまうためです。
サイズによってもさまざまですが、ヘリウムガス入りのラテックスバルーンは数時間~2日を目安にしぼんでしまうでしょう。
フォイルバルーン+ヘリウムガス
お祭りやテーマパークで売られている、キャラクターものの風船はほとんど「フォイルバルーン」です。アルミバルーン、フィルムバルーンとも呼ばれ、アルミ特有の光沢が特徴的。最近では100円ショップでも気軽に買えるようになりました。
素材はナイロンフィルム製で、表面にアルミニウムを蒸着させています。密封性に優れていることから、およそ5日~1週間は膨らんだ状態を楽しめるでしょう。大きいサイズのものならより長く、2~3週間は浮き続けます。
まずはできる限り早く応急処置
せっかく買ったふわふわ浮かぶ風船も、たった数時間で元気がなくなります。少しでも長く状態を保つのであれば、「空気弁(ガスを注入する穴が開いているところ)」にセロハンテープを貼りましょう。ガムテープだと重さが加わりすぎて、浮遊しなくなる恐れがあります。
これは単純に風船からヘリウムガスをもれにくくするための、シンプルな方法です。少しだけしぼむスピードを遅くできます。とはいえ、ゴム風船の場合は被膜そのものからガスが漏れてしまうため、あくまでも応急処置に過ぎません。
長持ちさせる5つの方法
セロハンテープの応急処置で、ふわふわと浮かせたまま風船を持ち帰ってこられたらひと安心。より長持ちさせるための5つの工夫を試してみましょう。
1.直射日光に当てないようにする
特にラテックスバルーンは、光に弱いという特徴を持ちます。できる限り日光に当てないように保管してみてください。
2.風が直接当たらないようにする
風船に風が当たると、ガスの抜けるスピードが速まります。冷暖房はもちろん、ドアの開閉で起こるような風もなるべく避けた場所に置きましょう。
3.ヘアスプレー(ハードのもの)を噴きかけてコーティングする
これは実際に筆者も、ママ友からの情報でやってみたことがあります。長持ちはしましたが、ちょっとべたつきが気になりました。鑑賞用として楽しむなら問題ないかもしれません。
4.遊ばないときは風船を袋に入れておく
夜間や遊ばない間は、袋に入れておくとガスが抜けるスピードを弱めてくれます。
5.高温や寒い場所へ長時間放置しない
極端に暑い場所、寒い場所へ長時間放置してしまうと、風船はしぼみやすくなります。
もう一度元気にする方法
一番はヘリウムガスを再び入れることです。特にフォイルバルーンは、空気を入れる部分に逆止弁がついており、再度膨らましやすいでしょう。補充用のヘリウムガスは、ネットでも簡単に購入できます。
しかし値段が少々お高めなことと、ひとつだけでは風船が十分に膨らまないことも。それならば、新しくヘリウムガス入り風船を買ったほうがお得かもしれません。テーマパークなどで買った状態をできるだけ保つためには、「長持ちさせる方法」を試してみてください。
風船が科学に興味を持つきっかけに?
ふわふわ浮かぶ風船に、お子さまはきっと興味津々。「どうして浮かんでるの?」と聞かれたら、「世界で2番目に軽い(空気よりも軽い)、特別なガスが入っているからだよ」など、分かりやすい言葉で教えてあげてください。楽しく風船遊びをしながら、科学へ関心を持つきっかけになるでしょう。