シンプルな構造のユニット(パーツ)を折り紙で作り、それを組み合わせて形を作る「くす玉」。古くから伝わるユニット折り紙のひとつです。難しそうに見えますが、丁寧に手順通り折れば簡単に作ることができます。子どもも簡単&楽しく完成できるくす玉の作り方のご紹介です。
ユニット折り紙でくす玉を作ろう
2枚のユニットで完成する手裏剣、めんこなどは、昔から子どもの折り紙遊びとして親しまれてきました。12枚、36枚とユニットを増やして作るくす玉や多面体の作り方も、古くから伝承されたものです。
簡単な形を組み合わることで完成するので、小さな子にも華やかで立体的な作品が作れるでしょう。丁寧に折り、ひとつずつ組み合わせることで完成する造形美は、世界でもアート作品としてとらえられています。
ユニット折り紙作品を上手に仕上げるコツは「丁寧に折り目をきちんとつけること」。まずはユニットを楽しみながら折ることからチャレンジしましょう。複数のユニットが必要になる「くす玉」作りは、子どもの集中力・忍耐力・巧緻性アップが期待できます。
立体的で複雑な折り方に見えますが、角同士をしっかり合わせて折り目をつけるというポイントさえ押さえれば、子どもにも作れるはずです。コツをつかめば1時間くらいで完成します。
折る、開く以外にも、「折り目に沿って新たな折り方をする」「破れないように広げる」など難しい工程があります。最初はパパママと一緒に折ることで折り方を覚えていきましょう。
また、折り紙を購入する際は、ぜひ子どもも連れて行ってください。お気に入りの折り紙で作ることでモチベーションもアップします。
36枚の折り紙で作る「球体くす玉」
また、両面に色・柄がプリントされている折り紙も華やかさがアップするので◎。和柄はもちろん、ドット、スター、キャラクターなど、子どもの好きな絵柄を使って楽しく折りましょう。
今回は、大人1人と7歳の子どもで作成してみました。
材料
※今回は15cm×15cmの折り紙を使用。紙の厚さや折り方によっては必要枚数が前後します。
・手芸用ボンド
・針
・糸
・はさみ
折り方
2.対角線がつくように三角形に折り、折り目を付けたら戻します。
3.もう1本対角線がつくように、反対側からも三角形に折ります。
4.しっかり対角線の折り目がついたら元に戻します。
6.元に戻し、再度長方形に折ります。画像のように折り目がしっかりついたらOK。
7.テントを立てるように折り目をつけます。(上から見ると蝶ネクタイのような感じ)
8.もう一方向からも同様に折り目をつけ、画像のようにどの方向にも折り目がつくようにします。
10.片面ずつめくって折り目をつけます。
11.裏面に返して、同様に片面ずつめくってしっかり折ります。
12.9の状態に戻したら、中心線に沿って画像のように折ります。
14.画像のように袋に指を入れて、広げてつぶします。
15.中心線に合わせて画像のように折ります。
16.もう片方も同様に折ります。
18.裏面も同様に12~17の工程を行います。
19.他の2面も同様に折っていきましょう。袋に指を入れます。
20.袋をつぶして、内側に入っていた面を出します。
22.出っ張りの部分を画像のように折り曲げます。
23.残り1面も19~22(12~17)の工程を繰り返すと画像の形になります。(同じ工程を合計4回くり返します)
24.破れないようにゆっくり広げます。これでお花の形のユニットの折り目が完成しました。
難しく見えるかもしれませんが、折り目に従っていくだけできれいに折れます。
26.拡大画像です。
27.念入りに折り目をつけることで完成度が上がります。
28.裏側は画像のような状態になります。
30.裏側からも確認します。
31.折り方の拡大画像です。
32.裏面からは画像のように見えます。
34.間の部分をじゃばら状に折り曲げながら、他の角も25~29の工程を行います。
35.花型ユニットの完成です。
36.花型ユニットを36個作ります。
子どもが作った場合、折り目があいまいで形が怪しくなることがあると思いますが、大丈夫。球体にまとめてしまうと粗は目立ちにくいです。頑張って完成させたことを褒めて、くす玉のユニットとして使ってあげましょう。
38.まずは円形を作ります。
39.円形を元に球体をめざして、糸を引き締めながらまとめます。
40.なるべく底部同士を密着させます。
まとまりが悪ければ、完成後にボンドで接着補強しましょう。
くす玉の作り方
達成感が味わえて、忍耐力もアップ
コツコツと一つずつユニットを作り、最後に組み合わせることでようやく完成するくす玉。地道な作業の繰り返しは忍耐力をアップさせ、完成したときの喜びと達成感をより大きく感じさせます。
休日、おでかけのない日はお子さまと一緒にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。