2017年02月12日 公開

空手からかるたまで、英国で人気の日本のならいごと5選

日本で人気のならいごとといえば、英語やピアノなどの楽器、ダンスや水泳といった運動が挙げられます。一方、英国では日本の文化に根ざしたならいごとが人気を集めているのをご存知ですか?英国人が注目する日本発信のならいごとをご紹介します。

日本で人気のならいごとといえば、英語やピアノなどの楽器、ダンスや水泳といった運動が挙げられます。一方、英国では日本の文化に根ざしたならいごとが人気を集めているのをご存知ですか?英国人が注目する日本発信のならいごとをご紹介します。

1、一番人気は空手

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今や世界中で愛されている空手は、英国でも人気のならいごとの1つです。 海外に多く師弟を抱える松濤館流や極真会館に加え、さまざまな流派が道場を持っています。また、日本文化の紹介イベントではかならずといっていいほど型や組み手を披露する催し物が開かれており、日本を代表する文化として注目されています。

日本人の師範代がいる道場もありますが、小さい頃から空手を習っていた有段の英国人が道場を開いているケースも多くあります。そういった場合でも 「押忍」「はじめ」といった用語は日本語を使い、お辞儀などの作法も日本流を踏襲しています。

2、武術では剣道も人気です

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空手と並んで人気の武術が剣道。英国剣道協会は1964年の発足で、登録されている道場は全国で300カ所以上に上ります。中には居合道や杖術といった、日本でもなかなかお目にかかれない武術を扱っている道場も。

剣道でも、用語や作法は日本のオリジナルが尊重されています。正座での瞑想や試合前後の礼など、身体だけでなく精神の鍛錬にもなるところが人気の秘密のようです。

3、公文式の教室は600カ所以上

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主にアジア地域で大きな広がりを見せている公文式ですが、英国でも学習塾のネットワークとして人気のあるならいごとです。現在、 600以上の教室で7万人の生徒が学んでいます。

有名な算数のワークシートはもちろん、国語に当たる英語のワークシートも用意されています。自分で考える力、自分で問題を解く力を重視している点や、ひとりひとりの熟度に合わせて学習を進められる点が評価されているようです。

4、英語で詠む俳句・川柳・短歌

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英国でひそかな人気を集めているのが、俳句や川柳、短歌といった日本の詩歌。 英国俳句ソサエティーは1990年の発足。ロンドンやオックスフォード、ヨークなどで活動しています。また、季刊誌の発行や協会賞なども主催しています。

日本語を重視する空手や剣道と違い、こちらは英語で俳句や短歌を作ります。一方、季語や切れ字といった決まりはそのままに、五七五(七七) のリズムに合うように単語を組み合わせるところが、韻を踏む英詩との大きな違いとして楽しまれています。

5、これから注目?競技かるた

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百人一首の札を取り合う競技かるた。実は世界でも徐々に人気を集めており、フランスには有段者がいるほど。アニメにもなった漫画「ちはやふる」が火付け役となったようです。ブームを受けて、英語で書かれた札が作られるなど、日本語が分からなくても競技に参加できる仕組みが整いつつあります。

ロンドンの競技かるたクラブは2016年に発足したばかりですが、毎週練習会を開くなど精力的に活動しています。

英国人が愛する日本の伝統とは

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英国で人気の日本のならいごと5選、いかがだったでしょうか。定番から意外なものまで、日本の文化は色々な形で英国の子どもたちに受け入れられています。それぞれのならいごとに共通しているのは「礼儀を重んじること」と「自身の成長につながること」。こうしたものを大切にする文化は、国境を越えて共通なのかもしれませんね。

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この記事のライター