2018年06月03日 公開
子どもたちにとって身近な虫のひとつに「セミ」が挙げられます。その特徴的な声は夏の風物詩。しかし、パパママも意外とセミの種類や声の違いまでは分からないことも多いのでは?ここでは、私たちの周りでよく見かけるセミの種類と、その鳴き声をご紹介します。
子どもたちにとって身近な虫のひとつに「セミ」が挙げられます。その特徴的な声は夏の風物詩。しかし、パパママも意外とセミの種類や声の違いまでは分からないことも多いのでは?ここでは、私たちの周りでよく見かけるセミの種類と、その鳴き声をご紹介します。
セミってどんな虫?
セミはカメムシ目ヨコバイ亜目に分類される、熱帯地方に多い昆虫です。日本には32種類ほどいると言われており、その多くは沖縄県にのみ生息します。
セミの鳴き声は、オスがメスを呼んで交尾をするためのもの。幼虫は地中で成長し、ほとんどの種が成虫になるまでに2~5年ほど要します。
ミンミンゼミ
ミンミンゼミ
その名の通り「ミーンミンミン」という鳴き声で知られる、最もメジャーなセミです。体長は57~63mmほど。
北海道の南部から九州に生息します。関東以北では平地でも見られますが、西、南日本では低山地で多く見られるでしょう。その鳴き声を聞けるのは、7月中旬頃~9月中旬頃までです。
ニイニイゼミ
ニイニイゼミ
北海道から沖縄本島以北まで、日本全国に広く生息するセミです。日本以外では台湾・中国・朝鮮半島に生息します。
6月から9月にかけて桜などの枝でよく見られるのは、このニイニイゼミ。明るい時間帯に1日中、連続して「チー」という声で鳴きます。体長は33~38mmほどです。
クマゼミ
クマゼミの大合唱
日本で最も大きなセミです。黒っぽいからだに透明のはねを持っています。西日本や南日本に多く生息しますが、温暖化の影響か最近は関東でも見られるようになりました。
6~8月にかけて見られ、「シャンシャン」と大きな声で鳴きます。都会の街中でも、その鳴き声を聞くことができるでしょう。体長は60~65mmほどです。
アブラゼミ
アブラゼミの鳴き声
北海道から九州、屋久島まで生息しているアブラゼミ。ナシなどの果樹園でよく見られ、7~9月にかけて「ジージリジリ」と大きな声で鳴きます。
胸部に赤褐色の紋がみられる以外はほぼ黒色。ほかの多くのセミと違い、はねが透明でないところが大きな特徴です。体長は56~60mmになります。
ツクツクボウシ
ツクツクボウシの鳴き方
鳴き声が特徴的なセミとして有名で、「オーシーツクツク」と聞こえます。北海道から九州まで生息しており、その姿を見られるのは7月~10月にかけて。特に夏の終わりに多く現れることから、「秋を告げるセミ」と呼ばれています。
鳴き声はよく聞くものの、人の気配に敏感なためその姿を見ることはなかなかできません。体長は40~47mmほどです。
ヒグラシ
ヒグラシの鳴き声
北海道から奄美大島に生息し、「カナカナ」という涼しげな声で早朝・夕方によく鳴きます。6~9月にかけて、薄暗い林の中でよく見られるセミです。都会でも、緑の多い公園などで鳴き声を聞くことができます。
褐色地に黒色と緑色の斑紋がありますが、変異した体色のものが多いことも特徴。体長は39~48mmと小さめです。
この夏はセミに注目!
夏になれば、毎日のように耳にするセミの鳴き声。身近な存在ですが、意外とその種類や鳴き声の違いは知らないものです。一方で、すぐそばにいるからこそ手軽に観察でき、自由研究の題材にもおすすめです。
この夏は、お子さまと一緒にお出かけ先でいろいろなセミを探してみてはいかがでしょう?