2019年03月12日 公開

WHOが疾病認定した「ゲーム障害」とは?日常生活への影響も

ゲームへの過度な依存状態を「ゲーム障害」としてWHOが疾病認定しました。ゲーム障害は日常生活に支障をきたすこともあり、子どもの場合は適切な付き合い方を教えることが家庭に求められます。WHOによりゲーム障害が疾病認定された背景や症状、予防法をまとめました。

ゲームへの過度な依存状態を「ゲーム障害」としてWHOが疾病認定しました。ゲーム障害は日常生活に支障をきたすこともあり、子どもの場合は適切な付き合い方を教えることが家庭に求められます。WHOによりゲーム障害が疾病認定された背景や症状、予防法をまとめました。

ゲーム障害が疾病認定された背景

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世界保健機構であるWHOが2018年に発表した国際疾病分類で、「ゲーム障害」が正式に疾病認定されました。国際疾病分類とは、死因や疾病の国際的な統計基準となるもの。以前からゲームへの依存が、健康や社会生活に影響を与えることは問題視されてきました。ゲーム障害として疾病認定されたことにより、治療や予防策も進むのではと期待されています。

過度な依存が疾病認定された背景には、オンラインゲームの普及が考えられそうです。eスポーツも登場し、ますます過熱するオンラインゲーム。世界中の人と繋がることができる手軽さや仲間意識は大変魅力的です。しかしスマホの普及とあわさって、いつでもどこでもゲームに没頭できる環境に精神疾患に値するほどのめり込む人もいます。

時間とお金を費やせばレベルがあがり、ゲーム内で認められた存在になれることも、過度に依存してしまう要因でしょう。

ゲーム障害の症状

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疾病と認定されるほどのゲーム障害には、どのような症状が見られるのでしょうか。ゲーム障害になった場合、以下の症状が見られます。

・ほかの活動よりもゲームを優先させる
・ゲーム時間をコントロールできない、衝動がとめられない
・ゲームに没頭することで学習や社会生活に支障をきたしている

以上のような症状が12カ月以上続くと、ゲーム障害と考えられます。さらに二次障害として、ゲームに夢中になることで昼夜が逆転し、欠勤や欠席が増えることもあるでしょう。ゲームを抑制されると家族や物にあたるなど精神面も不安定になります。

生活がおろそかになり健康面のトラブルや、重課金による金銭面のトラブルも心配される疾病です。「ただのゲーム好き」程度では済まされません。

なぜゲームに依存してしまう?

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ゲームをクリアしたときの達成感は、誰でも嬉しいもの。学習でも仕事でも、コツコツと努力を重ねた先の成功は大きな喜びを感じるでしょう。ゲームはこの達成感を簡単に得やすく、脳が快感を得ることで依存性につながります。また期間限定のアイテムやイベントなどの希少性が「今しかない!」と、ゲームを手離せなくすることも。

会社や学校などの複雑な人間関係から離れた、「仮想世界」に魅力を感じる人も多くいます。新しい場所をゲームに求めてしまうことで、どんどんのめり込んでしまうのです。

子どものゲーム障害を予防するためにできること

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子どもは楽しいことや興味があることにはすぐ夢中になります。そのひとつとして、ゲームを楽しむ子どもも多いでしょう。ただし健やかな成長のためには、ゲームとの適切な付き合い方を身につけることが大切です。ゲーム障害の予防法を紹介します。

ストレス発散法を見つける

ストレス発散方法がゲームがになってしまうと、制限されることで余計にストレスが溜まってしまいます。ゲームだけが子どものストレス発散の場にならないよう気をつけましょう。楽しんでできる趣味や習い事、家族で取り組む運動習慣など、上手に気分転換ができることが大切です。

約束事から子どもを導く

「宿題をしてから」「1時間まで」など、約束ごとを決めましょう。一方的に約束を守らせるのではなく、その理由について子どもの理解も得なければなりません。優先順位や時間などを自律できるよう導くことが、長きにわたってゲーム障害を予防します。

子どもの居場所を考える

一番安心する場所がゲーム内にならないよう、子どもの居場所について考えてみましょう。家庭が安心できる場所であること、学校に居場所があることは子どもの精神状態を安定させます。周囲との良好な関係はゲームへの依存を避け、ゲームを逃げ場にしてしまう対策となるはずです。

おうち知育でゲームとの付き合い方を学ぼう

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オンラインや種類の豊富さから、ゲームはいつでも子どもの注目の的。小学生以上になるとゲーム機をもっている家庭がほとんどで、子どもたちの共通の話題でもあります。日常生活に支障をきたすほどゲームにのめり込まないよう、パパママが十分注意してあげなければなりません。ゲームの楽しみ方とともに、おうち知育として付き合い方も身につけられるようにしておきましょう。

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この記事のライター