色づいた木々の葉っぱがひらひらと舞い落ちて、またひとつ季節の変わり目がやってきますね。そんな冬の訪れを感じられる絵本をご紹介します。とくに秋の森の動物たちをテーマにした「ふゆじたく」に関するお話は、あたたかい気持ちになれますよ。
日本の冬の情景が楽しめる『ふゆですよ』
著者 :柴田晋吾(作)/降矢なな(絵)
出版社 :金の星社
宇宙からの「こんにちは。冬はもう来ましたか?」という問いかけではじまるこの絵本は、ふゆの訪れを感じる頃にぴったり。
その後は「こんにちは、ふゆですよ」の繰り返しとともに、さまざまな場所の冬の景色が広がります。表紙の温泉に入っているお猿さんの絵も目を引きますね。そしてクリスマスの場面も楽しいです。
相手を思いやる心があたたかい『ふゆじたくのおみせ』
著者 :ふくざわ ゆみこ(作)
出版社 :福音館書店
森の中に開店した「ふゆじたくのおみせ」。クマさんとヤマネくんはお買い物に行きます。
お店の商品を買うにはお金ではなくどんぐりが必要です。それぞれ相手にプレゼントするために、どんぐりを探しに行くクマさんとヤマネくん。相手のことを思いやる気持ちが溢れた暖かい絵本。
やさしい色合いのイラストも、「ふゆじたく」をする秋の気分でいっぱいになれます。
3兄妹の冬の準備『くまのこミンのふゆじたく』
著者 :あいはら ひろゆき(文)/あだち なみ(絵)
出版社 :講談社
冬がやってくる前、くまのこミンのお家はふゆごもりの準備で大忙し。ミンはお兄ちゃんたちのセーターを編んであげますが、なぜかセーターがほどけて小さくなっていってしまいます。
毛糸どろぼうがいるの?一体どうしてなのでしょう?
兄弟がそれぞれ得意なことを生かしてふゆじたくをする様子にほのぼのさせられます。
「くまのこミン」には季節の違うお話が他にも3冊ありますので、そちらも併せておすすめです。
「ちょっと似ているな」とお思いのパパママもいらっしゃるかもしれませんが、「くまのがっこうシリーズ」と同じ作者さんです。
森のやさしいなかまたち『もりのふゆじたく』
著者 :たるいし まこ(作)
出版社 :福音館書店
ふゆじたくのために、森でせっせと木の実ひろいをはじめた動物たち。
たぬきさんは人のお手伝いをしたり、自分拾った木の実をあげてしまったり、結局自分の木の実がありません。夜、へとへとになって家に帰ってみると……。
みんなのために一生懸命なたぬきさん、そしてそんなたぬきさんのことをちゃんとわかっている森の仲間。思いやりのやさしい心にジンとくる絵本です。
森の動物たち『まあちゃんとりすのふゆじたく』
著者 :かとう まふみ(作)
出版社 :アリス館
まあちゃんがどんぐりの実をりすさんにプレゼントしたら……どんぐりのお礼と言って森の動物たちのふゆじたくを見に連れて行ってくれます。りすさんをはじめくまさんにかえるさん、森のふゆじたくが美しい絵で描かれている一冊です。
まあちゃんと一緒に森のふゆじたくを覗いてみましょう!