おねしょは子どもの年齢と置かれている環境で対応・対策が変わります。特にトイレトレーニング期では、おねしょに悩むパパママも多いのではないでしょうか。おねしょを治すポイントは、焦らず余裕を持って対応することです。簡単ですぐにできるおねしょ対策をご紹介します。
おねしょの原因
幼児は大人より膀胱にためられる尿量が圧倒的に少ないもの。おねしょをするのは珍しいことではありません。
乳幼児期のおねしょは焦る必要なし
4歳頃になって膀胱容量が150~200mlまで成長すると、夜間の尿量を減らす機能も安定してきます。自然におねしょも減ってくるでしょう。
おねしょと夜尿症の違い
一方、夜尿症は「排尿機能が正常に働くはずの6歳を過ぎた就学児童のおねしょ」のこと。原因にはストレス・泌尿器疾患・発達の遅れなどが考えられます。
夜尿症は生活習慣の改善やカウンセリングで完治することも多いです。小学校入学以降までおねしょが続いている場合は、早めに医療機関を受診しましょう。
簡単すぐできる「おねしょ対策」
「早寝早起き」「たくさん遊ぶ」「決まった時間に食事をする」など正しい生活リズムを定着させることが、おねしょ改善の近道。
日中の生活習慣とパパママの対応の仕方で、おねしょは減らせます。
頻繁にトイレに誘わない
パパママにトイレのことばかり心配されることは、子どもにとってもストレスになります。
また、子どものリズムで排尿ができないことは、膀胱の成長・排尿機能の発達にも良くありません。
水分摂取は「夕食時まで」にたっぷりと
ねんねの前のトイレ習慣
夜間にトイレに起こさない
また、夜間の尿量を抑える機能の発達にも、悪影響を及ぼす可能性が。就寝時の尿量を減らす「抗利尿ホルモン」は、ぐっすり眠ることで正常に分泌されるホルモンです。夜間に起こすことで、抗利尿ホルモンの分泌不足を招いてしまうかもしれません。
失敗しても責めない
ほかの子と比べることや、「おねしょは恥」という概念を植え付けることは、子どもの自尊心を傷つけます。強いストレスは自律神経に悪影響を与え、夜尿症に発展することもあるので注意しましょう。
乳幼児期のおねしょは、脳と体の発達過程で起こりうる無意識なもの。成長と共に自然と治っていくことが多いです。パパママは焦らず、広い心で見守ってあげましょう。
パパママのストレス軽減「おねしょ対策グッズ」
1つは布団・マットレスまで汚れてしまうこと。シーツは洗えば良いですが、布団・マットレスの丸洗いは難しいものです。
もう1つは子どものおしりや背中のかぶれ。尿によるムレと雑菌繁殖は皮膚疾患の元になります。
これらを解消するためのアイテムをご紹介します。
おねしょパッド・シーツ
おねしょしやすい部分だけでよいならパッド、広い面をカバーするにはシーツを選びましょう。
おねしょ用オムツ
普通のオムツよりたっぷりの尿を吸収し、漏れをしっかり防ぎます。吸収力と通気性に優れているのでかぶれにくいです。
おねしょ用衣類
パンツに付けるおねしょパッドは、おむつをするほどの漏れがない場合に有効です。お子さまの状態にあわせて選びましょう。
おねしょの特効薬は親の声かけ
「お着替えしようか」「濡れちゃったね」など、当たり障りのない言葉をかけて、おねしょを責めないようにします。落ち込んでいたり、泣いていたりするようなら抱っこして落ち着かせます。
おねしょをして1番辛いのは子ども本人です。「おねしょをする=パパママに嫌われる」という恐怖心を持たせないようにしましょう。
おねしょは成長と情緒安定で治る
パパママは冷静に対応し、安心して眠れる環境を作るだけでOKです。
おねしょを改善するには情緒の安定も大きなカギ。親子のスキンシップと十分な運動量が自律神経を整え、情緒を安定させてくれるでしょう。