2018年08月11日 公開

夜泣き対策の3つのコツを英国快眠育児メソッド「ジーナ式」に学ぶ

「スケジュールや環境を整えて育児なんて大変じゃない?」と思っている方にこそ読んでほしい、「ジーナ式」で夜泣き対策を無理なく進める3つのコツについてまとめました。パパママと赤ちゃんにとってストレスのない睡眠を得るヒントになれば幸いです。

「スケジュールや環境を整えて育児なんて大変じゃない?」と思っている方にこそ読んでほしい、「ジーナ式」で夜泣き対策を無理なく進める3つのコツについてまとめました。パパママと赤ちゃんにとってストレスのない睡眠を得るヒントになれば幸いです。

スケジュールと環境の要素だけで夜泣き対策はできる?

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metamorworks / Shutterstock.com
前回と前々回の記事では、ジーナ式による夜泣き対策を成功させるためには、「スケジュール」と「環境づくり」が重要だとお伝えしました。

とはいえ、スケジュールと環境にばかり目を向けてしまうと夜泣き対策に失敗してしまう可能性があります。

【具体的な失敗例】
●スケジュールや環境ばかりに気を取られて、ママやパパの息が詰まる
●ジーナ式をしてもすぐに夜泣きが無くならず、モチベーションが下がってしまう
●ジーナ式は日本の一般的な育児とは違うので、誰かに預けられなくて困る

ママやパパ、そして赤ちゃんが笑顔で過ごせなければ、夜泣き対策のためにスケジュールや環境を整えても意味がありません。

こういった理由でジーナ式を中断してしまうと、赤ちゃんを混乱させてしまい、かえって夜泣きが酷くなるというケースもなきにしもあらずです。そうならないためにも、この後にご紹介する3つのコツを実践してみましょう!

※前回・前々回の記事も合わせてどうぞ!

ジーナ式の夜泣き対策を無理なく進める3つのコツ

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lithian / Shutterstock.com
ジーナ式で夜泣き対策を無理なく進めるコツは、大きく分けて3つあります。

1.ジーナ式をはじめたばかり/低月齢児向けのコツ
2.ジーナ式に慣れてきた/高月齢児向けのコツ
3.ジーナ式を利用してママ・パパの負担を減らすコツ

それでは、一つひとつのコツについて詳しくご説明していきますね。

1.ジーナ式をはじめたばかり/低月齢児向けのコツ

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KieferPix / Shutterstock.com
ジーナ式をはじめたばかり・低月齢の赤ちゃんを育児中の方が意識したいコツは、「神経質になり過ぎない」ことです。

●はじめてのジーナ式に戸惑うママやパパ
●今までとは違う環境や方法でネンネさせられる赤ちゃん

そういった状況で、最初から本のとおりにすべてをこなせるわけではありません。

「赤ちゃんも泣き止まないし、スケジュールどおりにいかない!なんで!?」「もっと簡単に寝てくれると思ったのにガッカリ」

……とならないためにも、はじめは新たなネンネの習慣を赤ちゃんに教えてあげる・親もジーナ式に慣れるための時期だと考えて、以下のようなポイントを中心にジーナ式を進めましょう。

●ネンネの時に泣いたら5分~10分程様子を見てから抱っこ→泣き止んだらベッドに置くを繰り返しながら(おむつ、ゲップ、室温など赤ちゃんが不快に思う点を取り除きつつ)、ベッドで赤ちゃんが1人で入眠する方法を教えてあげる

●夜泣き対策が成功しているかは関係なく、最低でも1~2カ月は根気よくジーナ式を続けるようにする

2.ジーナ式に慣れてきた/高月齢児向けのコツ

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MNStudio / Shutterstock.com
ある程度、親も子もジーナ式に慣れてきた高月齢児の時期に意識したいコツは、「ジーナ式のアレンジ」です。

赤ちゃんが成長すると、お出かけする機会も増えてきます。

するとさすがに、ジーナ式に合わせて生活し続けるのは無理だなと感じる場面が増えてくるので、以下のポイントを取り入れながら外の世界とのつながりを増やしていくと良いでしょう。

●起床、就寝、授乳(食事)の時間はずれないように予定を立てて出かける
(例)睡眠時間の長い昼寝の時間は予定を入れないようにして、午前or午後(昼寝前or昼寝後)だけ外出するようにする

●いつも寝ている時間を外出先までの移動時間に変えてみる
(例)朝寝の時間は、ベビーカーや抱っこ紐で移動して眠れる環境or休める時間をできるだけ作ってあげる

大幅に毎日スケジュールを変えてしまうと、せっかく身に付いた赤ちゃんの生活リズムも乱れてしまいます。

しかし、上記のように赤ちゃんが1日の生活リズムを体感する目安になる睡眠や食事の時間に配慮して予定を立てれば、週に2~3回外出してもジーナ式を続けやすくなるでしょう。

3.ジーナ式を利用してママ・パパの負担を減らすコツ

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親もスケジュールに沿って生活し続けて、誰にも赤ちゃんを預けずに自分たちだけでジーナ式育児をしていると疲れてしまいます。

以下のポイントを取り入れて、ママやパパが自由を感じるための時間づくりをしましょう。

●スケジュールに合わせて育児担当を決める
「起床(7:00)~昼寝終わり(14:30)まではママが見るから、昼寝終わり(14:30)~就寝(19:00)まではパパが見てね!」など、休日にどちらかが1人で過ごせる時間をつくってみましょう

●スケジュール表をつくる
ジーナ式のスケジュールは、普段子育てをしていない人でも育児参加しやすい仕組みになっています。

おばあちゃんやおじいちゃん、ベビーシッターなどに子どもを預けたいときは、スケジュール表を渡して「できるだけこの流れで過ごしてください」と伝えるようにしてみましょう。

ジーナ式・スケジュール表の一例

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筆者自作のスケジュール表
わが家では、エクセルで作った表を「家の目立つところに貼って夫と育児スケジュールを共有」「誰かに子どもを預けるときにスケジュールを伝える」などのシーンで利用していました。

※成長や離乳食の進み具合によって、同じ月齢でもスケジュールに個人差があります。詳しいスケジュールは、ジーナ式について書かれている「カリスマ・ナニーが教える赤ちゃんとおかあさんの快眠講座」に記載されている内容を参考にしてください。

3つのコツでジーナ式の夜泣き対策をもっとラクに!

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fizkes / Shutterstock.com
最後に、この記事でご紹介したジーナ式を無理なく進める3つのコツについて、簡単におさらいしていきます。

【ジーナ式を無理なく進める3つのコツのまとめ】
1.ジーナ式をはじめたばかり/低月齢児→神経質になりすぎない
2.ジーナ式に慣れてきた/高月齢児→ジーナ式をアレンジして外出してみる
3.ママ・パパの負担を減らす→スケジュール表の活用&時間による担当決め

ジーナ式は、「スケジュール」や「環境づくり」を意識することが非常に重要です。

しかし、それだけに囚われてしまうと、せっかくの育児や子育て以外の生活を楽しめなくなってしまいます。

子どもの成長やジーナ式の進行状況に合わせたコツを実践しつつ、パパママのリフレッシュできる時間を獲得して、赤ちゃんや親にもストレスのない夜泣き対策をしていきましょう。

次回は、ジーナ式のトラブル時の対応についてお伝えしていきます!

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この記事のライター