資産運用の一環として「個人向け国債」が注目されているのは、ご存知でしょうか?「そもそも個人向け国債が何であるかわからない」「銀行預金とどう違うの?」という方向けに、基本的なことをわかりやすく解説します。
個人向け国債の仕組み
「個人向け国債」とは、国が発行する債券を個人向けにしたものです。国に対して一定の期間、お金を投資する、といえばわかりやすいでしょうか?
投資なので定期的に利子が発生し、満期時には元本の返金を受け取ることができます。
選ばれる理由とは?
(1)安全性が高い
元本や利子など、金融機関が破綻しても国が責任をとってくれます。
(2)手軽にはじめやすい
最低購入額は1万円から。1万円単位で購入が可能です。
(3)金利0.05%
銀行預金では0.001%程度の金利が多いなか、個人向け国債は最低でも0.05%の保証がついています。
「安全に資産を運用したい、けれど銀行の金利ではちょっと……」という方にとってはぴったりでしょう。
商品のラインナップ
(1)変動金利型10年満期『変動10』
・実勢金利が上がれば受取利子が増え、下がれば受取利子は減る
・最低金利保証がある(年0.05%)
(2)固定金利型5年満期『固定5』
・最終的な投資結果が発行時に把握できるので安心
・実勢金利の影響を受けないので、計画的な運用ができる
(3)固定金利型3年満期『固定3』
・「固定5」と同様、最終的な投資結果が発行時に把握できるので安心
・実勢金利の上がり下がりの影響を受けないので、計画的な運用ができる
個人向け国債Q&A
1.どこで購入できるの?
財務省のホームページで、都道府県別に取扱い金融機関を調べることが可能です。また、インターネット上で購入ができる金融機関を調べることもできます。
都道府県別の取扱金融機関一覧 : 財務省
インターネット等による購入が可能な取扱金融機関 : 財務省
2.購入はいつでもできるの?
上記で紹介した3つの商品は、毎月募集が行われているのでチェックしてみましょう。(年12回)
=12月=
募集期間:平成30年12月6日~28日
発行日:平成31年1月15日
=1月=
募集期間:平成31年1月10日~31日
発行日:平成31年2月15日
3.購入するときは何が必要?
・預金通帳
・印鑑等
上記の用意が必要です。
また、はじめて国債を購入するときは、購入先の金融機関で新たに口座を開設します。本人確認のための身分証明書、印鑑など、金融機関によっても用意する書類が違う場合がありますので、確認してから足を運びましょう。
4.中途換金はできるの?
・大規模震災に遭い、被災した場合
・保有者が死亡した場合
5.金融機関が破綻したらどうなるの?
気軽にはじめられる個人向け国債に注目
3年、5年、10年と人生の節目にまとまった資金を受取れることも魅力です。資産運用を考えていて、個人向け国債に興味のある方は、一度金融機関の窓口で相談してみてはいかがでしょうか?