英語のアルファベットを覚えるとき、「大文字は覚えたけれど、小文字がなかなか習得できない」と悩む子どもは多いようです。アルファベットの小文字を子どもに教えるときは、どのような工夫をすると良いのでしょうか。効果的な3つのステップを紹介します。
アルファベットの小文字はなぜ覚えにくい?
覚えにくい理由はいくつかありますが、大文字に比べると字の形がシンプルで特徴が少なく、「b」と「d」、「p」と「q」、「i」と「j」など似た形状も多いため、混乱しやすいという点が挙げられます。
また、罫線上に書くとき、大文字は全て同じ高さで書けば良いのですが、小文字は高さがまちまちで、大文字の半分の高さだったり、罫線の下に突き出るものもあります。そのため、大文字の「P」と小文字の「p」を同じ場所に書いてしまうようなミスも起きやすいのです。
STEP1:大文字と似た形のものから覚える
わが家ではアルファベット順ではなく、大文字に似た形の小文字から教えることにしました。
まず、大文字をそのまま小さくしたような形をしている小文字は、次のようなものです。
C-c O-o S-s V-v W-w X-x Z-z
これらを覚えたら、次は大文字と似たような形をしている小文字に進みましょう。たとえば、次のようなアルファベットが挙げられます。
F-f K-k M-m P-p T-t U-u Y-y
英語罫線に大文字と小文字を並べて書いて練習すると、大きさの違いがよく理解できるのでおすすめです。
STEP2:間違いやすいアルファベットを覚える
「b」と「d」
「i」と「j」
「p」と「q」
「n」と「r」
「b」と「d」
「左手がb、右手がd」と覚えておくと間違いにくくなります。
「i」と「j」
「p」と「q」
「n」と「r」
そのあとに、「r」は「n」の右部分が短いものだと教えると、覚えやすいようです。
STEP3:残りの小文字を覚える
A-a E-e G-g H-h L-l
このうち「a」はアルファベットの最初の文字、「g」は「グラム」などの表記でよく登場するため、それほど意識しなくても自然と覚えられるようです。
残りの「e」「h」「l」は、どれも大文字から一部分を切り取った形だと覚えておくと、忘れにくくなりますよ。
アルファベットカルタも効果的!
大文字を書いたアルファベット表と、小文字を書いたカードを用意します。アルファベット表に書かれた大文字の上に、対応する小文字のカードを置く練習をしましょう。
小文字のカードには罫線を引いておくと、文字の向きや大きさの理解に役立ちます。
慣れてきたら、親がアルファベットや単語を発音して、最初の音の小文字のカードを取るゲームをしましょう。遊びながら楽しく小文字を覚えられますよ。
小文字を教えるときはあせらずに
大文字を覚えたときと同じスピードで習得できるものではないため、「子どもがなかなか小文字を覚えてくれない!」と焦ることのないようにしたいですね。
また、似た形状の小文字を取り違えてしまうのは、最初のうちはしかたのないことです。単語を練習しているうちに慣れていくので、子どもには前向きな声かけをしてあげましょう。
小文字の習得に手こずり英語嫌いになってしまわないように、楽しい遊びを取り入れながら、学習を進めてみてくださいね。