クリスマスのシンボルの一つ、ジンジャーブレッドマンは人の形をしたクッキーです。愛らしい姿は子どもたちにも大人気。でも、どうしてクリスマスに人型のクッキーを食べるのでしょうか?特徴や由来、逸話など、ジンジャーブレッドマンとは何か解説します。
ジンジャーブレッドマンとは?
頭と手足だけを型どったシンプルな形ですが、お腹にボタンがきっちりとデコレーションされている姿は愛嬌があってかわいいですよね。
レシピによっては生姜以外にシナモン、クローブ、アニスなどのスパイス類が加えられているものもあります。
また、食べるだけではなく、クリスマスツリーなどのデコレーションにも使われています。
ジンジャーブレッドマンの由来
当時のイギリスは、14世紀以降、世界各地で流行を繰り返すペストに悩まされていました。予防に生姜が効果的と知ったイギリス国王ヘンリー8世が、国民にジンジャークッキーをすすめたのが始まりと言われています。ころっとした人型なのは、ちょっぴり太めのヘンリー国王に似せたという説も。
ジンジャーブレッドマンの生姜の秘密
生姜などのスパイスは魔除けの力があると信じられていたため、家族の幸せを願いジンジャークッキーを飾っていたのです。
また、欧米のクリスマスは、一般的に11月末のアドベントから1月6日の降誕祭まで続きます。クリスマスデコレーションもその間中飾られているので、食品を日持ちさせるために生姜などのスパイスを加えたとも言われています。
ジンジャーブレッドマンのお話
昔、おばあさんが男の子の形のジンジャークッキーを焼いていました。熱くてたまらなくなったジンジャークッキー坊やは、オーブンから飛び出します。
「走れ!走れ!捕まえられないよ!僕はジンジャーブレッドマンだよ!」と歌いながら逃げる彼を追いかけるおじいさんとおばあさん。
どんどん逃げ続けるジンジャーブレッドマンですが、川を渡るときにきつねに騙されて、なんとぱくりと食べられてしまいます。これでお話はおしまいです。
ジンジャーブレッドマンが主役の絵本
著者 : Karen Schmidt
出版社 :Scholastic
Karen Schmidt氏のわかりやすいイラストが人気の「The Gingerbread Man」は、英語がはじめてのお子さまにもおすすめです。20cm四方の正方形で、お子さまが自分で持って読むにもぴったりですね。