2016年09月14日 公開

個性豊かな仲間がいっぱい!どんぐりを知ろう!

色とりどりの落ち葉やどんぐりを見かけると「秋だな~」としみじみ感じますよね。どんぐりをよく観察すると大きさや形、“はかま”の雰囲気が違いますよね。今回は、そんな身近な秋の木の実、どんぐりの基礎知識とさまざまな種類をご紹介します。

色とりどりの落ち葉やどんぐりを見かけると「秋だな~」としみじみ感じますよね。どんぐりをよく観察すると大きさや形、“はかま”の雰囲気が違いますよね。今回は、そんな身近な秋の木の実、どんぐりの基礎知識とさまざまな種類をご紹介します。

20種類以上もあるの!?どんぐりの基礎知識

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どんぐりとは、ブナ科の中でもカシやナラ、カシワなどのコナラ属樹木の果実の総称。
果実の一部または全体を「ぼうし」や「はかま」とよばれる殻斗(かくと)に覆われた木の実です。

どんぐりは一見種のように見えますが堅果であり、動物の食料はもちろんのこと縄文時代には渋抜きをして人間の食料としても重要な役割を果たしていました。

現在、日本で確認できるどんぐりの種類は20種類以上とされています。また、クリの果実もどんぐりの仲間に分類されますが、どんぐりとは呼ばれず「栗」と呼ばれる方が一般的です。
ほかにも同様に「椎の実」や「楢の実」など、どんぐりとは違う名称が一般的なものもあります。

どんぐりといえばコレ!アラカシ・コナラ

KENPEI/CC BY-SA 3.0 (17422)

アラカシ
アラカシはブナ科コナラ属アカガシ亜属、コナラはブナ科コナラ属コナラ亜属に分類されています。
アラカシ・コナラともにどんぐりといえばコレ!という最もポピュラーなどんぐりです。

アラカシは特に西日本でよく見られる樽型のどんぐりで、殻斗には毛がなくリング状の縞模様が特徴です。
どんぐりの中では一番実りが遅く12月でも落果していることもあります。

コナラはクヌギとともに里山の代表的な樹木のため、どんぐりもよく見かけることができます。
殻斗は鱗状になっていますが、個体差が大きくミズナラほどの大きな個体もあればウラジロガシに似た細く小さい個体もあり、特定するのが難しいどんぐりです。

日本一の大きさ!オキナワウラジロガシ

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西表カイネコ/CC BY 2.1 JP
オキナワウラジロガシはブナ科アカガシ亜属のどんぐりであり、直径2.5〜4cm、重さ15〜20gの日本に自生するどんぐりの中では最大の大きさを誇っています。

その名の通り、奄美大島や沖縄本島以南に自生していますが、なかなか見ることのできない珍しいどんぐりです。
形はずんぐりと丸く、本州に自生しているウラジロガシとは見た目も大きさも異なっているのが特徴です。

工作にもオススメふさふさの殻斗が特徴のクヌギ

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クヌギはブナ科コナラ属のどんぐりでクワガタやカブトムシなどをはじめさまざまな昆虫が蜜を求めて集まる木として有名です。
里山にはよく見られる樹木で、構成樹としても重要な役割を担っています。
実はだるま型で比較的大きくふさふさとした殻斗が特徴です。

クヌギの実は昔からやじろべえやコマの工作に使われることも多く、現在ではどんぐりトトロとしてかわいらしい姿に変身することもあります。

身近に見られる外国産のヨーロッパナラ

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ヨーロッパナラはコナラ属の基準種であり、ヨーロッパをはじめ小アジア、カフカース、北アフリカの一部に原生している広葉樹です。
別名コモンオーク、オウシュウナラなどとよばれ、日本でも植物園や公園に植えられていることもあります。
園芸店でも園芸用品種が売られているなど身近な海外のどんぐりです。
実の直径は2〜2.5cmで樽型をしています。

図鑑を片手にいろいろなどんぐりを探してみよう

秋は暑さも和らぎ山や公園をゆったりと散策するのにぴったりの季節です。少しずつ秋色へと変化していく風景を楽しみながら、お子さまと一緒にどんぐりや落ち葉を探して図鑑で調べたり、スケッチをしたりと秋を満喫してみてはいかがでしょうか。

\ 手軽な親子のふれあい時間を提案中 /

この記事のライター