2019年1月4日 公開

子どもに「英語は楽しい!」と思わせるポイントは?【翻訳家ママのバイリンガル教育 第5回】

子どもに英語を学ばせるときに大事なのは、いかに「楽しく英語に触れるか」。バイリンガル教育スタートに最適なアイデアをご紹介します。カナダ在住、マルチリンガルの息子を育てる筆者がお届けする連載【翻訳家ママのバイリンガル教育】第5回目です。

動画やオーディオブックが大活躍

Lorelyn Medina/ Shutterstock.com
動画やオーディオブックなどを利用すれば、自宅でも簡単に英語に触れることができます。近年、無料で利用できる英語の動画にも、子どもを惹きつける作品はたくさんあります。ママやパパが英語を話せない場合、絵本の読み聞かせはハードルが高いかもしれませんが、オーディオブックであれば親子で一緒に楽しむことができます。

ただし、きちんと英語教育をしていきたいと考えているなら幼い子ども相手には「一人一言語」の法則を徹底しましょう。多言語教育では、同じ人が複数の言語で子どもに話しかけると混乱させてしまうので、一人一言語が望ましいと考えられています。

ですから、英語で見せると決めたアニメは、必ず英語で見せましょう。ミッキーマウスを英語で見せたら、ミッキーは英語しか話さないことにして日本語では見せないのです。絵本の読み聞かせの場合も同じです。言語の違いをはっきり認識できる年齢までは、同じ絵本を複数の言語では読まないようにしましょう。

英語は聞いているだけで身につくもの?

ただ英語を聞いているだけで、英語が身につくのだろうか?と不安になることもあると思います。息子のキンダー(日本の幼稚園のようなもの)時代に、家庭でも保育園でも英語を話す機会がなかったのに、流暢に英語を話す男の子がいました。その子のパパによると、家でたくさん英語の動画を見ていたとのこと。ですから、すぐに英語を使う機会がなかったとしても、毎日コツコツ英語を聞くことは無駄にはならないと思いますよ。

迷路やパズルで遊びながら英語に触れる

タイトル:My Book of Easy Mazes
著者:Shinobu Akaishi(編集)、Eno Sarris(編集)
出版社:Kumon Pub North America Ltd
動画やオーディオブックなどで英語を聞く以外にも、遊びを通して英語を使う機会を作ると、お子さまは楽しく英語を吸収していきます。

おすすめは年齢にあった迷路、パズル、切り絵などのワークブックを英語版で用意し、取り組む時間を作ることです。たとえば、英語版の公文式の迷路のワークブックには、迷路の説明として各ページに「Draw a line through the maze from the arrow to the star(迷路に沿って、矢印から星印まで線を引きましょう)」と書いてあります。「迷路は必ず英語」と決めて、迷路をはじめる前にはこの文を必ず読んであげます。何度も繰り返しているうちに、子どもが迷路をはじめるときに自分でこの文を声に出すようになるかもしれませんよ。

注意することは、英語の発話がなかったとしても、無理に言わせようとはしないことです。まずはお子さまのペースで英語を使って楽しく遊ぶことが優先です。

英語で習い事をする/英語教室に通う

sunabesyou / Shutterstock.com
英語を話せるようになるには、やはり話す機会を作るのが重要。話す力を育てたい場合は、英語で習い事をするのがおすすめです。英語で習い事をすると、その分野の生き生きとした英語表現が身につきます。

英語でできる習い事を見つけるのが難しい場合は、英会話教室でも大丈夫です。幼い子どものための英会話教室では、勉強というよりも歌や工作などを通して英語のレッスンをするケースが多いです。

英語で習い事/英会話教室を探す場合も、遊び感覚で楽しく英語に親しめる教室を選んでください。そしてもし可能なら、日本語があまり話せない講師のレッスンが受けられるところが良いでしょう。日本語を話せる人は、ついつい日本語で話してしまい、最初にお伝えした一人一言語の法則が守られない場合もあります。もちろん、講師が日本人でもすてきな英会話教室はたくさんあると思いますが、できれば英語だけを話す環境を見つけてあげてください。

言語交換(ランゲージエクスチェンジ)にチャレンジ

Monkey Business Images / Shutterstock.com
外で英語に触れる機会は、英会話教室や習い事だけではありません。言語交換(ランゲージエクスチェンジ)に挑戦してはいかがでしょうか?

言語交換とは、お互いの母国語を勉強したい同士がパートナーになって、言語を教え合うことです。たとえば、日本語を学びたい外国人に日本語を教える代わりに、英語を教えてもらいます。

一般的には、言語交換は語学を学びたい留学生がすることが多いです。「それだと子どもが語学交換なんてできないのでは?」と感じるかもしれませんね。しかし、親子で言語交換をするなら大丈夫です。子どもが英語を教えてもらう代わりに、ママやパパが相手に日本語を教えてあげるという方法です。

あるいは近所に英語を話す外国人の家族が住んでいる場合は、自分の子どもには外国人のママやパパから英語で接してもらい、その子どもには日本語で接するという家族ぐるみの言語交換もおすすめです。

筆者が暮らすカナダは移民が多く集まる国。そのため、家族ぐるみでお互いの国の言葉や文化について話すことがよくあります。近年、日本で暮らす外国人は増えています。言語交換を通じて交流することは、それぞれにとってきっとプラスになるでしょう。

バイリンガル教育は「自然に楽しく」がポイント

Rawpixel.com / Shutterstock.com
幼い子どもに英語を学ばせるときに大切なのは、自然に楽しめることです。

子どもは「やらされる」のが大嫌い。ある程度の年齢までは、子ども自身は勉強しているとは気がつかずにバイリンガルになれるような環境を作りましょう。

親にとっては大変なこともあるかもしれませんが、それを見せないのがバイリンガル教育の成功の鍵です。
この記事は執筆時点のものですので、最新情報は公式サイト等でご確認ください。

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WRITER

LOA LOA  カナダ在住のフリーライター。Web媒体で子育てや語学学習についての記事を多数執筆。8歳の息子が0歳のときからはじめた絵本の読み聞かせは、今では私たちの生活になくてはならないものになっています。これまでに息子と読んだ絵本や児童書は、日本語、英語、フランス語を合わせて数千冊。息子が笑顔になる絵本を見つけるのが喜びです。