2016年06月01日 公開

《2016年版》夏休みを先取り! 家族みんなで楽しむ都内6月開催のお祭り

夏本番を迎えんとする6月。都内では大きなお祭りが二つ開催されます。由緒正しき「天下祭」として知られる山王祭。江戸一番の千貫神輿で有名な鳥越祭。どちらも氏子都民によって大切に受け継がれてきたお祭りです。子どもと一緒に体感する「江戸の夏」はいかがですか?

夏本番を迎えんとする6月。都内では大きなお祭りが二つ開催されます。由緒正しき「天下祭」として知られる山王祭。江戸一番の千貫神輿で有名な鳥越祭。どちらも氏子都民によって大切に受け継がれてきたお祭りです。子どもと一緒に体感する「江戸の夏」はいかがですか?

山神様を祭る日枝神社は江戸の総鎮守

境内案内|ご祈願・お参りは東京・赤坂にある日枝神社 (4205)

山王祭は日枝神社の例祭(一番重要な祭礼)です。
日枝神社のご祭神は大山咋神(おおやまくいのかみ)という山の神様。
境内が小高い場所にあるので山の神というイメージにぴったりです。
鎮座地は千代田区永田町。すぐ目の前に国会議事堂や首相官邸があるからか、境内周辺にはピンと張りつめた空気が流れています。
日枝神社の歴史は古く、江戸遷都の頃にはすでに江戸総鎮守として信仰を集めていました。
また江戸城(現在の皇居)の裏鬼門に位置するため、城の守り神として徳川家の手厚い保護を受けたそうです。

日本三大祭!山王祭で江戸情緒にひたる

日枝神社 - 神幸祭まであと4日!... | Facebook (4209)

天下祭とも称される山王祭は、京都祇園祭、大阪天神祭とならぶ日本三大祭のひとつ。
大規模で準備も大掛かりなため、メインイベントの「神幸祭」は隔年開催とされています。
山王祭の全体は、茅の輪くぐりで知られる「夏越の神事」や、かわいらしい装束をまとった稚児たちの行列が楽しい「稚児まつり」など複数のお祭りで構成されていますが、最大の見所はもちろん神幸祭。
ご祭神の宿る神輿や山車が、王朝装束をまとった大勢の氏子たちをお供にしたがえて練り歩きます。
300メートルにおよぶ華やかな行列がゆったり進む光景は、まるで江戸時代へタイムスリップしたかのようです。

[日程]
2016年6月7日(火)、9日(木)~17日(金)
[時間]
・6/7 午前9:00~ 末社庚申祭
    午前11:00~ 八坂神社例祭
・6/9 午後8:00~ 宵宮祭並遷霊祭
・6/10 午前7:30~ 神幸祭
・6/11 午後1:00~ 稚児行列
    午後2:00~ 稚児行列
・6/12 午前11:00~ 境内茶園並狭山新茶奉納奉告祭
・6/13 午前11:00~ 表千家家元献茶式
    午後6:00~ 献灯祭
・6/14 午後6:00~ 献灯祭
・6/15 午前11:00~ 例祭奉幣 -皇城鎮護・都民平安祈願-
    午後6:00~ 献灯祭
・6/16 午前11:00~ 煎茶礼道日泉流献茶式
    午後1:00~ 山王嘉祥祭
・6/17 午前10:00~ 裏千家家元献茶式
※上記例祭と各儀式のほか、奉祝神賑行事がおこなわれます。

[アクセス]
・東京メトロ千代田線赤坂駅 徒歩3分
・東京メトロ南北線、銀座線溜池山王駅 徒歩3分
・東京メトロ千代田線国会議事堂駅 徒歩5分 ほか

江戸っ子の信仰厚き下町の守り神

鳥越神社 - 鳥越神社さんが写真を追加しました | Facebook (4212)

鳥越祭をつかさどる鳥越神社の創建は飛鳥時代までさかのぼります。
鎮座地は台東区鳥越、ご祭神は日本史の英雄として知られる日本武尊(やまとたけるのみこと) 。
東に隅田川、南に神田川が流れる下町情緒豊かな場所で、1300年以上もの悠久の歴史を重ねてきました。
下町界隈の守り神として江戸っ子から絶大な崇敬を受けており、特に例祭である鳥越祭は江戸一番の大神輿といわれる「千貫神輿」で全国にその名をとどろかせています。

江戸一番の「千貫神輿」に大興奮!

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鳥越祭のメインイベントは都内最大を誇る「千貫神輿」。
重量はなんと4トン!あまりにも重いので数百人の担ぎ手たちが次々に交代しながら巡行します。
日が暮れて、社殿近くに神輿がくると祭りの熱気も最高潮に。
「オリャ! オリャ!」というちょっと珍しい掛け声もぜひ子どもに聞かせてあげましょう。
ただし神輿のすぐそばに小さな子どもを連れて近づくことはとても危険。
少し離れたところから見物しましょう。
主催者に申し込めば氏子でない人も神輿を担がせてもらえるので、「子どもに格好いいところを見せたい!」と考えているお父さんはチャレンジしてみてもいいですね。

[日程]
2016年6月12日(日)
[時間]
午前6:30~ 宮出
午後9:00~ 宮入
※夕方になると神輿の弓張提灯に火が灯ります。
宮入道中は「鳥越の夜祭り」と呼ばれています。

[アクセス]
・都営地下鉄浅草線 蔵前駅 徒歩6分
・都営地下鉄大江戸線 新御徒町駅 徒歩8分
・JR総武線 浅草橋駅 徒歩8分

心静かに楽しむ初夏の風物詩もオススメ

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6月に都内で開催されるお祭りは神社の祭礼だけではありません。
見頃を迎えるアジサイや花菖蒲を求めて、植物園などでは家族連れでにぎわいます。
神田川や玉川上水で行われる「ほたる祭り」も見逃せません。2000匹のホタルが魅せる幻想的な光景は、都会っ子たちに深い感動を与えてくれることでしょう。

久我山ホタル祭り

[日程]
2016年6月4日(土)、5日(日)
[時間]
午後1:00~午後9:00
[場所]
・神田川会場
 神田川清水橋より下流150メートルほどの所
・玉川上水会場
 玉川上水岩崎橋より下流100メートルほどの所
・久我山稲荷神社

神田川会場、玉川上水会場ではホタル放流がおこなわれ、ホタルを観賞できます。
久我山稲荷神社ではネットゲージ内ですが、ホタルを観賞できます。

ホタルを観賞しながら、「蛍狩り」という日本語についてもお話ししてみても良いかもしれませんね。

夏休みまで待てない!初夏のお祭りを見逃すな

夏休み直前の6月は「休暇を楽しむにはなんだか中途半端かも」と思うかもしれません。
でも探してみれば素敵なお祭りがたくさんあるんです。
「夏休みを待ちきれない!」という子どもも大満足の6月のお祭りに、ぜひ家族みんなで足を運んでみてくださいね。

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この記事のライター