2016年06月08日 公開

プログラミングとは?子どもにもわかるように解説!

2020年度から小学校の必修課目にプログラミングが追加されるなど、近年、子どもを中心にITへの興味が高まっています。プログラミングって何?子どもが楽しんで体感できる知育教材ってあるの?お子さんにプログラミングについて説明できるように、やさしく解説します。

2020年度から小学校の必修課目にプログラミングが追加されるなど、近年、子どもを中心にITへの興味が高まっています。プログラミングって何?子どもが楽しんで体感できる知育教材ってあるの?お子さんにプログラミングについて説明できるように、やさしく解説します。

そもそもプログラミングとは?

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Sashkin / Shutterstock.com
プログラミングとは、人間がコンピューターを動作・作業させるために命令・指示を与えることです。

その命令・指示は、コンピューターにわかる言葉で与えなければシステムは動きません。すなわちこれが「プログラミング言語」です。「プログラミング言語」の代表的なものには、JavaやPHPなどさまざまな種類があります。

プログラミング初心者には、C言語、HTML、CSS、JavaScript、Pythonなどは、比較的、初心者でも学習しやすい言語といわれています。

一方で、開発する環境が必要な言語、たとえばJavaやC++は、難易度が高いため、初心者や子どもには向いていません。

将来、システムエンジニアを目指すなら、 日本人が開発したプログラミング言語Rubyを勉強してみるのもおすすめです。

子ども向けのビジュアルプログラミング言語とは?

そこで最近では、子ども向けに開発されたビジュアルプログラミング言語が注目され、これらを使ったプログラミングスクール・教室が人気です。

ビジュアルプログラミング言語は、従来のプログラミング言語のように、英語や数字などのテキストで記述するものではなく、視覚的なオブジェクトでプログラミングを行います。アイコンや絵をドラッグ&ドロップ中心の簡単操作でプログラミングができるのが特徴です。

代表的なビジュアルプログラミング言語に、Scratch(スクラッチ)やViscuit(ビスケット)があります。Scratchは、「スクラッチ・ジュニア」というプログラミング学習アプリが開発されています。プログラミングスキルや基礎がなくても、記号の意味さえ理解できればプログラミングできるので、5歳前後の幼児でも遊べます。

プログラミングを学ぶメリットとは?

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Creativa Images / Shutterstock.com
そもそも、なぜ「プログラミング」を学ぶ必要があるのでしょうか?文部科学省は、子どものたちの生きる力、「プログラミング的思考を育むこと」を大きな目的にしています。
プログラミング教育とは、子供たちに、コンピュータに意図した処理を行うように指示することができるということを体験させながら、将来どのような職業に就くとしても、時代を超えて普遍的に求められる力としての「プログラミング的思考」などを育成するもの
プログラミングでは、以下のようなプロセスを経るため、論理的に考える力が自然と身につきます。
プログラミングは、
・課題(目標)の設定

・課題攻略の方法を考える

・考えた方法を正確に実行する

・トライ&エラーを繰り返して解決方法を見つける
これにより、知識や技能だけでなく、思考力や判断力、表現力、 延いては学びに向かう力、人間性が育つのです。

私たちの身近にあるプログラミング

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システム開発やアプリ開発を行うプログラマーという職業は、人々の生活を支える上でなくてはならない仕事です。身の周りのものすべてに関係しているといっても過言ではありません。

私たちの最も身近なものに、スマートフォンがあります。最新型のテレビ、ソーラー発電の管理装置、地域の防災設備管理など、私たちはコンピュータプログラムに頼って暮らしています。

今後は、時間をかけて開発された介護ロボットやAI(人工知能)の医療分野での応用、自動運転のタクシーなどの多くが実用化され、より便利で豊かな社会の実現が期待できます。

プログラミングを実感できる知育教材

プログラミング学習アプリ「スクラッチ・ジュニア」を体験してみよう

chiik編集部 (147775)

via chiik編集部
独学で勉強するなら、プログラミングを体感できるアプリケーション「スクラッチ・ジュニア」を利用してみましょう。

プログラム言語(※)がブロックのようになっているので、それを積み上げていきます。直観的に操作できるのがポイント。ゲームの作成も可能ですよ。

ウェブで無料公開されているソフトウェアなので、気軽に使うことができます。

※ソフトウェアを開発するために作られた人工言語(JavaScript、PHPなどもその一つ)

スクラッチ・ジュニアは、5~7歳の子ども向けに作られたプログラミング学習アプリです。右に動く・左に動く・歌う・ジャンプするなどの記号を組み合わせて、かわいいネコのキャラクターの動きを自由にプログラムすることができます。

スクラッチ・ジュニアを知りたい方向けの本

タイトル:5才からはじめるすくすくプログラミング
著者  :文,阿部和広、橋爪香織、谷内正裕 監修:阿部和広
出版社 :日経BP社

「スクラッチ・ジュニア」については、書籍「5才からはじめるすくすくプログラミング」でも詳しく紹介されています。ご興味のある方はぜひ手に取ってみてくださいね。

Scratch紹介 – YouTube

アメリカ・マサチューセッツ工科大学の開発した教育用プログラム環境 Scratchの紹介映像です。 Scratchはオブジェクト指向のプログラミング環境で小学生でもプログラミングを始められます。

IOTの知育玩具を活用する

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商品名:Sphero Mini
販売元:Sphero
スマートフォンやタブレットで操作できる小型ロボティックボールです。Amazonの知育・学習玩具大賞2018「プログラミング部門」に選ばれたIOTの知育玩具です。

IOTとは、Internet of Thingsの略。「モノとモノがインターネットでつながる技術」を意味します。

プログラミング学習用アプリ「Sphero Edu」をインストールすれば、ロディックボールをラジコン感覚で動かせて、いろいろなプログラミングが楽しめます。

特にフェイスドライブは、顔の表情でボールを動かくこともでき、家族みんなで楽しみながらプログラミングが学べますよ。

絵本でもっとプログラミングを身近に

タイトル:ルビィのぼうけん
  著者:リンダ・リウカス(文 )、鳥井 雪(翻訳)
 出版社:翔泳社

プログラミングの理解が深まる絵本です。『ルビィのぼうけん』はプログラマーに関する物語ですが、4歳のお子さまから楽しめる工夫が施されています。

自分の発想が形になる素晴らしさを描いた魅力ある一冊です。詳しい内容を知りたい方は、記事「文系ママでも読めた!プログラミング教育がわかるオススメ本4冊」をチェックしてみてくださいね。

本の前半は、好奇心旺盛なルビィという女の子の冒険物語を通して、プログラミングの基本的な考え方を体感します。そして後半には、そのエッセンスを取り出した練習問題が(といっても、パズルみたいな感じで、難しく構える必要はありません!)。親子でプログラミングの概念について、楽しく学ぶことができます。

まずはパパママがプログラミングを楽しもう!

子どもにプログラミングの楽しさを教えるには、パパママ自身がまず楽しむことが重要です。

大人が何かに夢中になっている姿を見ると、子どもは興味を持ち、「やりたい!」という知的好奇心が刺激されます。

急がば回れの精神で、まずはパパママがプログラミングに興味を持ってみましょう!

\ 手軽な親子のふれあい時間を提案中 /

この記事のライター