華やかな美しさから「花の女王」とも呼ばれるバラ。そんな気品あふれるバラを、立体的な折り紙で作ってみませんか。折り紙で作るバラには難しい作品も多くありますが、ご紹介するのは子どもにも折れる簡単な作り方のもの。いろいろな折り紙を使ってバラを作ってみましょう。
簡単なのに仕上がりキレイ!立体的なバラ
パッと目を引く美しさと、上品な香りで人々を魅了する薔薇(バラ)。絵画・写真・彫刻・版画などのアート作品の題材にもしばしば取り上げられる花です。折り紙工作でバラの魅力を表現した作品も多くあります。
数学者・折り紙博士である川崎敏和氏の考案した「川崎ローズ」、川崎ローズをアレンジした「福山ローズ」、フランス在住のポップアートアーティストである佐藤直幹氏が考案の「佐藤ローズ」が世界的に知られる3作品。立体感もあり見事にバラを再現していますが、折り方は複雑です。
そこで今回ご紹介するのは、短い工程で完成する簡単な作品。お子さまにも折れる単純な手順で、立体的なバラが作れます。途中までは鶴の折り方と同じなので、パパママも一緒にトライしてみましょう。
立体的なバラの作り方
【材料】
・15cm×15cmの折り紙(花びら用) 1枚
・7.5cm×7.5cmの折り紙(葉っぱ用) 1枚
・のり
・竹ひご
折り手順【花】
1.色のついたほうを表にして置きます。
2.縦半分に折ります。
3.折り目をつけて戻しましょう。
4.横半分に折ります。
5.いったん広げてください。対角線になるように横半分に折ります。
6.角同士がずれないようにして、三角形に折れていれば正解です。
7.広げたら半回転させます。
8. 5~6でつけた折り目と対角線になるように横半分に折ります。
9.広げて折り目がしっかりついていることを確認しましょう。
10.折り目にそって写真のように折ります。
11.開くほうを下にして置いてください。
12.中心線に合わせて両側を折ります。
13.上の三角部分を折り下げます。
14.元に戻します。
15.折り目にそって下から開きましょう。
16.中心線に合わせて両側を折ります。
17.裏返しにしてください。
18.12~16と同様に両側・上部を折り、折り目をつけます。折り目にそって、両側を中心線に合わせて折りましょう。
19.写真の〇部分を持って、折り下げます。
20.折り下げたら、裏返しに。
21.真ん中で分かれているほうを下にして置きます。
22.分かれている部分を起き上がらせてください。
23.写真のように指を入れて、袋を開きましょう。
24.袋をつぶします。
25.もう片方も同様に袋をつぶします。手裏剣のような見た目になりました。
26.とがった角の部分を、写真のように中央に合わせて折ります。
27.ほかの3カ所も同じように折りましょう。
28.裏返して写真と同じ向きに置きます。
29.三角部分を上に折り上げます。
30.三角部分を指でつまんで起こしてください。
31.半回転させます。
32.写真のように指を入れて開きましょう。
33.片方だけ倒すようにしっかり折ります。
34.カーブがつく感じになっていれば正解です。
35.もう一方も指を入れて開き、片方だけ倒すようにしっかり折ります。
36.カーブのバランスを整えます。
37.風車のような形になりました。
38.中央部分をつまんで指でねじります。底面を押さえながらねじることがポイントです。
39.しっかりねじって癖つけしましょう。
40.手を離すと、立体感のあるバラの花になりました。
41.花びらの柔かさを出すために、竹ひごで花びらの先端を外側にカールさせます。
折り手順【葉っぱ】
1.色のあるほうを表にして置きます。
2.三角形になるように半分に折りましょう。
3.写真のように下から斜めに折り上げます。
4.上部を1枚めくります。
5.色があるほうを表にして広げてください。
6.裏返します。
7.上下を写真のように折ります。
8.裏返ししてバランスを確認しましょう。
9. 7でできた角を裏に折ります。
10.すべての角を裏に折り込むことで、葉の形をなめらかにします。
11.お好みの葉の形に整えたら完成です。
花と葉っぱの接着
1.葉の白い部分にのりをつけて花に接着します。
2.花と葉の角度を整えたら完成です。
この作品の魅力は、「簡単に作り方なのに見栄えが良い」ということ。多すぎない折り手順で、バラの美しさとかわいらしさを見事に表現した作品です。同系色でまとめた花束はプレゼント・インテリアにもぴったりでしょう。
ラッピングの仕上げに、かごにたくさん入れてオブジェとして、バッジにして子どものイベントのプレゼントに……。工夫次第でいろいろ使えて重宝します。
折り紙 簡単なバラの折り方 – YouTube
オリジナルローズをたくさん咲かせよう
ハサミは使わず、途中までは鶴の折り方と同じで難しい技法もないため、お子さまも短時間で作れるでしょう。少しくらい折り目がずれても大丈夫。仕上げにしっかりねじって、花びら先端を巻くことでぐっとバラらしく見えます。
子どもの自分でできたという達成感・自己肯定感を育てるために、折り方が少々雑であっても大人はじっと見守ってあげてください。親子で楽しみながら、オリジナルローズをたくさん咲かせてみましょう。