2019年3月5日 公開

わかりやすい!『中学受験をしようかなと思ったら読むマンガ』

2019年2月に発売されたばかりの『中学受験をしようかなと思ったら読むマンガ 新装版』をご紹介します。中学受験はする?しない?いつからどう準備する?などさまざまな疑問を解決してくれますよ。気になる育児書や教育関連本を紹介する連載【話題の育児書】3回目です。

いつから考える?中学受験

toranosuke / Shutterstock.com

東京で子育てをしていると「中学受験をどうするか」というテーマは、ママ友たちの間でもよく話題になるものです。

もちろん「できればさせたい」から「本人次第かな」「うちは考えていない」などと、考え方はさまざまですが、実際いつ頃から準備をしているものなのでしょうか。

我が子は幼稚園年少。8年後の中学受験について考えるのはまだまだ早すぎる気がしているのが正直なところです。ですが、公立の小学校でも、中学受験をする子どもが多い小学校とそうでない小学校という選択肢や地域差があることを知り、全く意識しない訳にはいかない様子。

また「2025年中受」「2026年中学受験」などのハッシュタグやブログタイトルなどもよく見かけるようになりました。幼稚園の頃から、中学受験を意識した学習計画を立てている方もいらっしゃいます。

まだ首も座らない0歳児を抱えたママが「○○には入ってほしいなあ」と言うのには驚きましたが、自身も中学受験をした、あるいは小学校受験をしている方は早くから意識されているようです。

筆者自身は地方出身で中学受験とは無縁、都心出身の夫も特に中学受験はしていません。全く知識も情報も無いので、我が子が将来東京で中学受験をするにしてもしないにしても、現在の状況や情報収集だけでもしたいかな、と思うようになりました。

中学受験をしようかなと思ったら読むマンガ 新装版

タイトル:中学受験をしようかなと思ったら読むマンガ 新装版
著者:日経DUAL(編集)、高瀬 志帆(漫画)(原作:小林延江)
出版社:日経BP

話題の中学受験漫画『二月の勝者 ―絶対合格の教室―』の著者でもある漫画家・高瀬志帆さんが作画。中学受験の様子を漫画でシミュレーションできる本です。

漫画では、中堅私立中学校や公立中高一貫校、名門女子中学校を目指す3組の親子、そして途中で受験をやめた親子まで、4家庭の中学受験への挑戦から結果、その後までを描いています。

中学受験を意識するきっかけから、その後の塾選び、受験当日、合格発表などの様子がとてもわかりやすいです。また、間に挟まれているコラムに情報が集約されています。

こちらは、日経DUALの漫画連載「ドタバタ中学受験★物語」をまとめて、2017年3月に発売されたムックの新装版。漫画の内容に「後日談」として一部新規ページが追加され、2019年2月に発売されたばかりです(ムック時にあった、小石川・桜修館など人気公立中高一貫の校長インタビューや中学受験ノウハウが書かれた付属冊子はついていません)。

なぜ読もうと思ったのか?

SNSで話題になっていたことと、本屋さんで平積みされていて、数人の女性が手に取っていたので気になりました。ちょうど、女子プロレスラーのジャガー横田さんと医師の木下博勝さんの息子さんが中学校受験をする様子が、日本テレビ系「スッキリ」で放送されていた頃です。中学受験経験者や、今準備をしている親はもちろん、中学校受験にそれほど関心がなかった人も手に取っている感じがSNSでもうかがえました。

オススメのポイント・内容

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漫画なので短時間でわかりやすく、中学校受験の流れとパターンが掴めることが最大の利点です。「中学受験の全体像を手っ取り早く捉えたい」と思う人にはぴったりです。

また、この漫画を掲載していた日経DUALは共働き家庭のためのメディア。そのせいか、漫画に登場するすべての家庭で(シングルマザーもいます)母親も働いていて、皆さん忙しいのが前提で親近感が持てました。さらに、本の内容も、短時間で理解できるよう、要点が押さえられています。

特に最初に登場した家庭は、小学校4年生に上がる際に学童を退所しなければならないことがきっかけで、放課後の過ごし方の選択肢の一つとして塾通いがあり、そこからはじめて中学受験を意識します。それは、かなりリアルな状況に感じられました。

大手中学受験塾の受験カリキュラムは小4に上がる目前の小3の2月からスタートするそうです。その時期から準備をはじめるのが一般的。ですが、漫画にはもちろんそれより早く準備をはじめた家庭も、ギリギリで受検を決めた家庭も登場します。

読んでよかった!知ってよかった!のは……

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まず、中学受験をするなら、どういう理由でどんな選択肢があり、どう準備するのかという流れを知ることができました。

さらに、いざ途中で受験することを辞めたら?もし不合格(全落ち)だったら?中学受験したその後は?費用は?共働きは不利?などありとあらゆる疑問に対しての大まかな解答が得られたことがとても良かったです。

小学校1年生から準備を重ねていた家庭の例もありましたが、早くから親が張り切って準備をすれば良いものでもないようです。かといって、直前すぎる判断はそれなりのリスクも伴うこともわかりました。

いずれにしても、中学受験は「親の受験」や「親子の受験」と呼ばれるだけあり、親の関わりが避けて通れないこともよく理解できました。

受験を考えていなくても早めの情報収集を

少子化は進み、2011年を境に小学校6年生の人数は減少。一方で2015年から中学校受験者は増加しているそうです。首都圏で公立から私立の中学校に進む割合は2割程度ですが、区によっては4割。小学校のクラスによっては半分以上が中学受験をするという状況にも。

周囲には、中学受験やそのための塾通いを回避するために、都心を離れる選択をする方もいます。

いずれにしても、その時の状況にあった、良い選択をするためにも、情報や理解を進めておきたいなと感じました。こちらの本で、中学受験のメリットやデメリット、タイミングや流れをざっと理解できたのは大きな収穫です!
この記事は執筆時点のものですので、最新情報は公式サイト等でご確認ください。

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WRITER

志田実恵 志田実恵  エディター/ライター。札幌出身。北海道教育大学卒業(美術工芸)。中高の美術教員免許所持。出版社でモバイル雑誌の編集を経て、様々な媒体で執筆活動後、2007年スペイン留学、2008〜2012年メキシコで旅行情報と日本文化を紹介する雑誌で編集長。帰国後は旅行ガイドブック等。2014年6月に娘を出産。現在は東京で子育てしながらメキシコ・バスクの料理本の編集のほか、食、世界の子育てなどをテーマにwebを中心に活動中です。