2019年03月02日 公開

跳び箱が上手になるコツは?家庭でできる練習方法

小学校の体育には跳び箱の授業があります。幼稚園や保育園に置いてあることもありますが、なかなか上手に跳べないお子さまも多いもの。こちらでは子どもと一緒にできる、跳び箱の練習のポイントをご紹介します。コツをつかんで楽しく安全に跳べるようになりましょう。

小学校の体育には跳び箱の授業があります。幼稚園や保育園に置いてあることもありますが、なかなか上手に跳べないお子さまも多いもの。こちらでは子どもと一緒にできる、跳び箱の練習のポイントをご紹介します。コツをつかんで楽しく安全に跳べるようになりましょう。

跳び箱が飛べない理由

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跳び箱が跳べない大きな理由は「恐怖心」です。ぶつかるかもしれない、落ちるかもしれないという恐怖心が身体の動きを制限してしまい、正しい姿勢が上手に取れずに跳びにくくなります。

跳び箱を跳ぶときの姿勢は独特で、日常生活にはあまりありません。体より前方に手があることや、ジャンプしたときにお尻が持ち上がる感覚などが、普段生活しているときの体のバランスとは異なるため、「怖い」という感情に繋がりやすくなります。

跳び箱の飛び方(開脚飛び)

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跳び箱を上手に跳べるようになるには、跳び方の順序を知っておく必要があります。開脚跳びの一連の流れを5つのステップに分けて、それぞれのポイントをまとめました。練習の際の参考にしてみてください。

1.助走

跳び箱を跳び越えるには、リズム感とスピードがポイントになります。跳び箱の高さが上がれば上がるほど助走が重要になるため、まずは助走の感覚を身に付けましょう。助走に勢いをつけるなら、距離をたっぷりととります。最初は10mぐらいの助走距離がとれることが理想です。

急に高い跳び箱から挑戦した場合、子どもの恐怖心につながりがち。まずは子どもが自信を持って取り組める高さに段を調整することも大切なポイントです。

2.踏み切り

踏み切りが上手にいかないと、ジャンプできずに跳び箱にお腹から突っ込んでしまうことがあります。踏み切りが弱いとジャンプしにくく飛び越えられないため、元気よく踏み切りましょう。

ロイター板(踏み切り板)は、場所によって反動の大きさが異なり、手前側はあまり反動が付きません。反動をうまく使えるように、踏み切るポイントに目印を付けておくとやりやすくなりなります。

ただし踏み切り位置を気にしすぎると、目線が下がってしまうので注意。助走の間にチェックしながら走り、飛ぶときはうつむかないように顔をあげて、視線を遠くへ向けてみてください。

3.手をつく

跳び箱を跳ぶには、手と腕で力強く身体を押し出す必要があります。できるだけ跳び箱の奥に両手をつくことを意識してみましょう。手の位置が跳び箱の手前側にある場合は、体が手の上に乗ってしまいやすく、ケガにつながる可能性があります。

4.体重移動

跳び越えるときは、後ろから前へ体重を移動させます。腕・手を支点として、腕よりも肩がしっかりと前に出るようにすると飛びやすくなるはず。体が前に出る姿勢は子どもが恐怖を感じやすいため、床にエバーマットのようなクッション性の良いマットを敷いてあげるのもおすすめです。

5.着地

着地時には両足を大きく開いて、足を前に振り出すことがポイント。足を前に出していないと、足より先に頭から落ちてしまい、ケガにつながりやすくなります。

跳び箱を上手に跳ぶコツは?

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跳び箱を上手に跳ぶコツをいくつかご紹介します。跳び箱が上手に跳べずに悩んでいるお子さまの、練習方法のヒントにしてみてください。

恐怖心を克服しよう

跳べない一番の原因である恐怖心を克服することが大きな課題になります。跳び箱を跳ぶときの姿勢に慣れると、恐怖が少なくなることがあります。このためお尻が体よりも高く上がるバランスに慣れてみましょう。倒立の練習や、両足を誰かに持ってもらい手で歩く「手押し車」の姿勢もおすすめです。

手で体を支える体重移動を習得

跳び箱は手で体を支え、体重移動をし跳び越えるという動きがポイントになります。跳べない場合は跳び箱の奥に手をつき、台上にお尻を乗せて、最後に荷台から降りるときに足を広げ、手や腕の力でぐいっと体を持ち上げて降りる練習をしてみましょう。

脚を大きく広げよう

足は思いきり広げることを意識してみてください。せっかく体が跳べる姿勢になっていても、足が開いてなければ上手に跳び越えられないばかりか、ケガの原因にもなってしまいます。

リズムに乗って跳んでみよう

跳び箱はリズム運動に近いと言われることがあります。ロイター板を踏み込む・手をつく・着地する、という3つの流れのリズムを身につけると跳びやすくなることも。トントントンと同じ間合いの三拍子が刻める形が理想です。

ロイター板の上手な踏み切り方は?

ロイター板で踏み切るときに、手前で小走りになってしまう子どもは多いもの。せっかく助走をつけても勢いが減ってしまいます。何度も練習をして、タイミングよく踏み切れるような助走を身につけましょう。

ロイター板までまっすぐ走り込んでいるか、片足だけの踏み込みになっていないかなどをパパママがチェックしてあげてください。

家庭でできる練習方法

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学校の授業で練習すると、まわりのお友だちの様子が気になってしまうという場合、家庭で跳び箱が跳びやすくなるようレッスンしてみてもよいでしょう。家庭で行う場合もケガの危険に十分注意して、必ず大人の付添いのもとで行います。

動画でポイントチェック

動きを言葉で説明するのは難しいこともあります。大人が跳び箱のコツを一生懸命子どもに説明していても、うまく伝わらないかもしれません。

そこで体操クラブなどが公開している跳び箱レッスンの動画を、お子さまと一緒にチェックしてみてはいかがでしょうか?細かなポイントを動きと言葉で見せてくれるため、動きがイメージしやすくなります。

カエルとびの姿勢で体重移動を体感

跳び箱が跳べない原因のひとつに、手で体を支えることや体重移動といった動作のコツがつかめていないケースが考えられます。そんなときにオススメなのが、カエル跳びの姿勢です。自宅の床でも簡単にできます。

床にしゃがみ、体より前に両手をついて、しゃがんだままカエルのように足でジャンプして前に進みましょう。慣れてきたら足を広げて、自分の手より前に足を着地させるようにして進みます。

馬跳びで練習を

家庭でできる練習方法の代名詞ともいえるのが馬跳びです。遊びとして取り入れてみてはいかがでしょうか。パパママが床で伏せて丸まり、低い高さから行うと挑戦しやすくなります。まずは横向きで跳べる練習をし、できたら縦にも挑戦してみてください。

家で跳び箱の練習をするときの注意点

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家で跳び箱の練習をするときは、必ずパパママが見守り、ケガのないようにすることが大切です。周りに布団を敷きつけるほか、ぶつかったらケガをするような危険なものがないかチェックしておきます。

跳び箱の練習をしているときは、ほかの兄弟は離れて見守るというルールを作っておくのも一案です。万が一ケガや事故が起こってしまった場合、すぐに駆け込めるように医療機関の連絡先や受付時間を確認しておきましょう。

体操教室を利用するのもおすすめ

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子どもだけでなく、パパママも運動が苦手という場合があるかもしれません。また、子どもに教えてあげたいけれどスペース的に難しいというケースもあるでしょう。このときは体操クラブを利用するのもおすすめです。体操クラブでは鉄棒や跳び箱、マット運動のような器械運動を中心にレッスンを行っています。

スポーツ選手を目指すようなお子さまだけでなく、体育が苦手で上達したいという子どももたくさん通っているのでご安心を。不安な場合は、まずは経験レッスンを受けてみるのもよいでしょう。多くの体操教室では、夏休みなど長期休暇期間に短期レッスンを開催しています。種目を決めて集中レッスンを受けるのもひとつの手です。

コツをつかんで跳び箱を好きになろう

跳び箱が跳べない理由は人それぞれに違いますが、コツさえつかめれば跳べるようになることが多いものです。まずは上手に跳べる子どもの動きと、どこが違うのか観察してみましょう。

また跳べない子どもの指導をするときは、ケガのないように大人が配慮すること。パパママがすぐに手を差し伸べられるような位置で待機しておくことが重要です。

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この記事のライター

コバヤシ トモコ
コバヤシ トモコ

奈良県出身/フリーライター/週末釣り部/海と釣りが好き/ 優しいダンナ君と優しい中学生の双子男子のステップファミリー