「だるまちゃん」シリーズ、『からすのパンやさん』などで知られる絵本作家・かこさとしさんの展覧会『かこさとしのひみつ展-だるまちゃんとさがしにいこう-』が2018 年7月7日(土)~9月9日(日)に、神奈川県の川崎市市民ミュージアムにて開催。本展の見所をご紹介します。
国民的絵本作家・かこさとしさんの創作の秘密に迫る回顧展
本年5月2日に逝去され、図らずも回顧展となった『かこさとしのひみつ展
-だるまちゃんとさがしにいこう-』は、かこさんの創作活動の原点や足跡、創作の秘密に迫る展覧会です。
作品や活動を通し、長年子どもたちを見守り続けたかこさんからの温かいメッセージが届けられます。
学ぶこと、共感することの楽しさを絵本のワンシーンから発見!
展示は「見る」「知る」「学ぶ」「食べる」という4つのテーマ別になっており、「見る楽しみ」、「知る楽しみ」、「理解する楽しみ」、「共感や追体験を得る楽しみ」を子どもたちが自ら発見できるように構成されています。
作品を巡りながら、感じたことを親子で伝え合ってみるのもいいのではないでしょうか。
「かこさとしから未来のだるまちゃんへ」と題された展示カテゴリでは、近著の一場面を展示しながら、90歳を過ぎてからも活動し、子どもたちに送り続けたメッセージを作品を通じて感じることができます。
また本展の会期中、入館無料のスペースにて、かこさんにメッセージを書いたり、記録映像を見たりできるコーナー「いつまでも いつまでも かこさとしさん」が設置されています。
メッセージは加古総合研究所に届けられるそうですので、訪れた際はぜひメッセージを残してくださいね。
鑑賞後はミュージアム内や等々力緑地を散策
館内には、カフェやレストランは併設されていませんが、中庭に面した明るいラウンジスペースがあり、無料で利用できます。
飲食物の持ち込みができますので、鑑賞後に一息つきたいときは、こちらを活用しましょう。
また本展鑑賞後には、常設の博物館展示をのぞいてみたり、等々力緑地を散策したりするのもおすすめです。
未来を活きる子どもたちへのメッセージ
このときの子どもたちとの出会いや触れ合いが絵本作家としての原点となり、33歳のときに『ダムのおじさんたち』(福音館書店)でデビュー以降、半世紀以上にわたって物語絵本や科学絵本などを創作、発表し続け、その数は600点以上に上ります。
児童向け・教育メディアなどへの出演、執筆活動なども行い、生涯を通じて子どもたちの心に寄り添い、子どもたちの教育に身を尽くされてきました。
「こころとからだ よりたくましくあれ よりうつくしくあれ よりすこやかであれ よきみらいのために――かこさとし」
(かこさとしさん公式HPより http://kakosatoshi.jp/)
かこさとしさんの心に残る物語を、心に残る言葉を、未来を活きる子どもたちにつないでいきませんか。
開催概要
【会期】
2018 年7月7日(土)~9月9日(日)
※休館日:毎週月曜日(ただし7月16日は開館)、7月17日(火)
【開館時間】
9:30~17:00(最終入館16:30まで)
※夏休み期間の土曜日(7月21・28日、8月4・11・18日)は19:00まで開館(最終入館18:30まで)
【会場】
川崎市市民ミュージアム 企画展示室1
神奈川県川崎市中原区等々力1-2(等々力緑地内)
JR南武線・横須賀線・湘南新宿ライン、東急東横線・目黒線「武蔵小杉駅」よりバス約10分、「市民ミュージアム前」下車すぐ
【観覧料】
一般600円(480円)、65歳以上・大学生・高校生450円(360円)、中学生以下無料
※()内は20名以上の団体料金
【主催】川崎市市民ミュージアム https://www.kawasaki-museum.jp/exhibition/12037/