2018年07月04日 公開

子どもにボール投げを教える方法とは?投げる楽しさを伝えよう

ボール投げは、親子でできる楽しい遊びの一つですが、「投げる」動作はどうやったらできるようになるのでしょうか。パパママにとってはすでに当たり前にできる動作は、子どもに伝えるのが難しいものですよね。発達に合わせて、子どもにボール投げを教える方法をまとめてみました。

ボール投げは、親子でできる楽しい遊びの一つですが、「投げる」動作はどうやったらできるようになるのでしょうか。パパママにとってはすでに当たり前にできる動作は、子どもに伝えるのが難しいものですよね。発達に合わせて、子どもにボール投げを教える方法をまとめてみました。

ボール投げはいつからできる?

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Pressmaster / Shutterstock.com
子どもの遊びの定番、「ボール投げ」は、いつからできるようになるのでしょうか。筆者の子どもは、現時点で1歳。ボールを手にとって、転がしたり、ポイと落としたりという動作が見られるようになってきました。子どもの発達によっても前後しますが、一例としては、次のような段階を経るといわれています。

・1歳半ころ…ボールを手にとって、相手に転がす
・2歳半ころ…下手投げで、相手にボールを投げる
・3歳ころ…上手投げで、相手にボールを投げる
・3歳半ころ…ボールを投げて、的に当てる
・4歳ころ…放物線を描くようにボールを投げる
・4歳半ころ…投げられたボールをキャッチする

ボール投げのためには、体が上手に使えるだけでなく、「ボールを投げてね」という指示を理解し、真似できることも必要です。運動機能だけでなく、コミュニケーション面が発達した上でできるようになるということですね。

参考:NHK for School「「タオルボールであそぼう」について」
https://www.nhk.or.jp/tokushi/sman5/teacher/2014_014_06_shidou.html

ボールの投げ方・捕り方を教える方法

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Martin Valigursky / Shutterstock.com
当たり前にできるからこそ、言葉で説明するのが難しい「投げる」「捕る」動作。基本的なコツは以下のとおりです。子どもの集中力が続くように、最初は短時間や短い球数に区切って挑戦してみてください。

ボールの投げ方を教えるコツ

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illustrated by mawa
ここでは、「上手投げ」を教えると想定して、コツをまとめます。
1:ボールを片手で持つ
2:ボールを持っていない方の足を前に出す
3:ボールをもった手を頭より上・背中より後ろにひく
4:2の足に体重をかけ、ボールを振り下ろす

手を振りかぶるように下ろすのがポイント。この動作が難しい場合の対策は、遊びの中で練習するのがおすすめです。具体的な方法は、後で詳しくご紹介します。

ボールの捕り方を教えるコツ

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illustrated by mawa
ボールを捕る基本は、「しっかり見る」こと。まずは、このことをアドバイスしてあげてください。いきなりキャッチするのは難易度が高いので、まずは「バウンドするボール」を捕らえることからスタート。慣れたら、短い距離で投げてあげるようにしましょう。

キャッチする時は、腕だけでボールに向かうのではなく、「体の真ん中でキャッチする」ことを意識すると、受け止めやすくなります。

いろいろな投げ方を楽しもう

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キャッチボールをする際には、上手投げだけでなく、転がす、バウンドする、上に高く投げる……など、投げ方にバリエーションをもたせても楽しいです。いろいろな投げ方を経験することで、神経系へ多様な刺激を与えることができます。

上に投げるのが難しい場合は、「空に届くように」など、上に向かうイメージを声がけすると、うまく投げられるようになります。

参考:水内猛の親子で運動あそび(2)ボールを投げてみよう!
https://www.sukusuku.com/contents/3624

ボールを相手に向かって投げるコツ

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4 PM production / Shutterstock
ボールを前に投げられるようになっても、最初はコントロールがきかず、いろいろな方向に飛んでいってしまうかもしれません。

そんな時は、まず「相手の方を見て投げること」をアドバイスしてあげましょう。目線を定めることで、飛距離も伸び、目標も定まります。「こっち、こっち!」という声かけを習慣にすると、自然とコミュニケーションのきっかけにもなります。

また、前に踏み出した足の方向もポイントで、つま先が相手に向かうようにしてあげてください。体の方向が定まるので、真っすぐ飛びやすくなります。

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illustrated by mawa

ボールを使わずに、投げる動作を練習してみよう

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illustrated by mawa
上手にボールを上手投げできない…という場合は、あえてボールを使わずに練習するのもいいかもしれません。練習といっても、ボール投げに必要な動作が含まれた他の遊びを取り入れるだけ。腕の振り方が身につくので、投げる動作への移行がスムーズになります。

タオルを使って

タオルを準備し、端っこに結び目を作ります(これが重しになります)。結んでいない方を手に持ち、おおきく振りかぶって投げる真似をしてみましょう。

紙鉄砲を鳴らして

新聞紙などで「紙鉄砲」を折りましょう。「パン」という音がなるように、振り下ろして遊びましょう。

紙鉄砲の折り方は、以下の動画が参考になります。

【昔あそび】紙鉄砲の折り方・お子様とどうぞ!【Paper Gun】

紙飛行機を飛ばして

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Zaitsava Olga / Shutterstock.com
紙飛行機を折り、飛ばして遊びましょう。まっすぐ押し出すように飛ばすと、遠くまで飛びます。
スタンダードな紙飛行機の折り方は、以下の動画が参考になります。

【一般的・普通の紙飛行機の作り方】簡単!!よく飛ぶ!!折り紙

参考:KAWAI体育教室 子どもの運動Q&A「親子であそぼっ」
https://www.kawai.jp/physical/health/parent_child/detail04.php

親子で楽しいキャッチボールを!

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bokan / Shutterstock.com
ボール投げは、子どもの運動機能を高めるためにも大切な遊びですが、親子で行うとコミュニケーションも図ることができます。最初はうまく投げられなくても、徐々に真ん中に投げられるようになって、距離も伸びて……と、成長を実感できるのも嬉しいですね。

今回ご紹介した方法を活用して、ボール投げを教えてあげてください。そして、親子でキャッチボールの時間を楽しみましょう。

\ 手軽な親子のふれあい時間を提案中 /

この記事のライター