2016年06月01日 公開

季節を感じよう!6月によく使われるおてんき言葉

6月は春から夏へ季節が移り代わっていく時節です。この時季は雨が多いのでおてんき言葉も雨がつくものばかりです。雨とつく言葉はたくさんありますが、微妙な違いを指すことも多いです。日本人ならではの細やかな感性を学びましょう。

6月は春から夏へ季節が移り代わっていく時節です。この時季は雨が多いのでおてんき言葉も雨がつくものばかりです。雨とつく言葉はたくさんありますが、微妙な違いを指すことも多いです。日本人ならではの細やかな感性を学びましょう。

「梅雨」ってなんだろう?なぜ雨が降り続く?

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6月は春から夏へ移り変わりの時期です。

冬から春にかけて日本列島を覆う寒気が、寒さと雪を運びます。
春から夏にかけて今度は南の暖気が日本列島を覆うようになります。
その寒気と暖気がぶつかる地点に前線ができます。梅雨前線です。

前線付近で雨が降りますが、寒気団と暖気団との力関係により前線が停滞するのを梅雨と言います。
梅雨前線がはっきりと示されて雨の日が続くと梅雨入りしたとされ、梅雨前線が北上して太平洋高気圧に覆われると梅雨明けとなり夏になります。

梅雨とは、前線が停滞している時期や長雨の期間という時節を表しています。

「五月雨」と「梅雨」

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「五月雨」と「梅雨」どちらも6月の梅雨時に使われる言葉ですが、「五月雨」という表現は不思議ですよね。

6月の雨なのになぜ「五月の雨」と書くのでしょうか?
五月雨(さみだれ)の「さ」は五月(さつき)の「さ」、「みだれ」は水垂れで、雨を意味しています。

「五月(さつき)」は陰暦の5月。
陰暦の5月は田植えの時期で、現在の暦では6月頃にあたるため「五月雨」と書いて、梅雨時に降り続く長雨のことを意味する言葉になるのです。

「梅雨」はシーズンのことを指し、「五月雨」はこの季節に降る雨模様を表している言葉なんですね。
四季のある国ならではの繊細で美しい言葉です。

現象としてはただの降雨ですが、お子さまが「今日も雨だね」なんてお外に出られないことを憂いていたら「梅雨の長雨。五月雨よ。」なんて教えてあげてくださいね。

きっとお子さまは「つゆってなぁに?」「さみだれってなぁに?」と興味を持って質問してきますよ。

「走り梅雨」は梅雨の入り口。もうすぐ梅雨入りの状態。

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走り梅雨とは、梅雨に入るまえに断続的に雨が降る日が続くことを言います。まるで梅雨の予行練習です。
「走り」には先駆けという意味があり梅雨に先駆けて、降り続く雨と解釈することもあります。

「梅雨寒」になる原因

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「梅雨寒」は梅雨の期間中に時々おとずれる季節はずれの寒さのこと。

雨が降り続くことで、日照時間が減りその分大気や地面の温度が上がりません。
日中も日差しがないために暖かさを感じられず、気温も上がらないために季節外れで寒い日になります。

手紙などの6月の時候のあいさつに使うこともありますね。

「きつねの嫁入り」の由来を知ろう!

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「きつねの嫁入り」とは俗にいう、お天気雨のことです。
晴れているのに雨が降るというおかしな現象を、何かに化かされているような感覚を受けて呼びはじめたと言われます。

狐には妖怪のような人を化かす力があると言われていて、狐の仕業に違いないとみなして呼ばれるようになりました。
狐が嫁入りするときに天気雨が降ると信じられていたためという説もあります。

「きつねの嫁入り」
これも、きっと子どもが興味を引く言葉ですよ。
「雨」という文字も「水」という文字も使わずに降雨の機微を表す高度な表現ですよね。

「きつねの嫁入りの後はよく虹が出るのよ。」なんて表現すると、子どもの興味を掻き立てること間違いありません。

子どもが興味を示したら、一緒に物語を考えてお話ししたり、本やインターネットで調べてみたりすると楽しいですよ。

雨のことばっていっぱいあるね。

今回は5種類の雨に関わるてんき言葉を紹介しました。

まだまだ他にも雨に関わるおてんき言葉はたくさんありますので、お子さんと調べてみるのも面白いかもしれません。

些細な違いで別の呼び方になるおてんき言葉もありますよ。
雨に関わるおてんき言葉をたくさん調べておけば、お子さんと一緒に過ごす梅雨時期がちょっと楽しくなるかもしれませんね。

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この記事のライター