2018年4月9日 公開

田舎の子育てのメリット・デメリットは?環境は?【転妻てんてこ育】第4回

転勤族の夫、長女「おみ」(2013年生まれ)、長男「ゆうし」(2015年生まれ)と暮らす、毎日がてんてこまいの転妻、幡池未由(はたいけみゆ)の連載「転妻(てんつま)てんてこ育」第4回目。田舎を転々としている経験から、田舎で子育てをしていて感じたことや他の田舎の子育て環境について紹介します。

田舎で良かった!自然と親しみやすい子育て環境

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都市部と比較すると、田舎には子どもを遊ばせる施設が少ないのがネック。ただし、施設はなくとも、自然が豊富。工夫次第で、遊べる範囲は広げられます。

わが家から車で10分もかからずに行ける公園には、松林があり、空気が澄んでいて、とても気持ちがいい場所です。天気がいい日は、お弁当を持って一日中そこでのんびり過ごすのが、わが家のお気に入り。夏には、川遊びができる場所も多くあり、豊かな自然が子どもたちの遊び場となります。

さらに、わが家が住んでいる田舎は、車で数分走れば、海水浴場があります。泳がなくても、季節問わず、砂遊びや海の景色が楽しめます。ビーチリゾート地の華やかさにはかないませんが、海水はキレイで混雑も少ない穴場スポット。田舎ならではの海の楽しみ方を、これからも追求できそうです。

子どもがよく行く運動公園では、ワンタッチテントを広げているファミリーがいて、ビックリしました。テントは日よけできて、遊んでいる子どもを見ながら座ることもでき、ナイスアイデアですね。わが家も早速、ホームセンターでワンタッチテントを購入し、公園や海水浴場で活躍しています。

ワンタッチテントの使用は、都会でもよく見かける光景かと思いますが、田舎は公園自体が広いため、混み合うことはほとんどありません。まわりを気にせず、広いスペースを確保できるのも田舎ならではのメリットです。

また、田舎は車の渋滞が少ないので、ドライブも気軽。ただし細い道や山道も多いため、運転に自信のない方は、無理せず運転しやすい道を選んで走るのがおすすめです。

田舎は閉鎖的とは限らない!地域とつながりを持てる子育ても

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田舎暮らしをしていると、わが家が転勤族だとわかると、距離を置かれることもしばしば。いずれ離れる人とは付き合うメリットがないと、判断されるのかもしれません。そう思われるのは残念ですが、「地元を離れ、夫の地元に嫁いできた人」や、Uターン・Iターンで「地元を離れ、他の地域に住んでいたこともある人」も多いので、たいていの人は気にせず接してくれ、転勤族の気持ちに共感してくれているように感じます。

スーパーでの買い物中、子どもと話していると「こっちの言葉じゃないね!どこの人なの?」と声をかけられたこともあります。田舎ではその土地の方言を話すのが一般的ですが、わたしは標準語で話すため、地元の人ではないとすぐにわかる様子。突然話しかけられたときは、びっくりしました。

また、子どもの存在が、つながりを作るきっかけになることも。親子で参加できる地域団体に関わったことで、わずかではありますが、地方創生事業のお手伝いをしています。

意見交換の際には、各地での在住経験から他地域と比較して感じたことや事例をお伝えしています。それにより、暮らしている間に自治体のサービスが向上し、わが家を含め、他の子育てファミリーの生活がよくなれば、うれしいです。また、今後の転勤先も地方なので、この経験が生きていくと思っています。

地域への関わりが増えたことで、今住んでいる田舎への愛着も増えつつあります。つながるきっかけはさまざまですが、田舎ならではの、地域に密着した子育てを楽しんでいます。

子育て支援が整っている地方自治体も

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田舎で暮らすファミリーは、実家や義実家と一緒に、あるいはその近くに暮らすケースが多いためなのか、わが家が今まで暮らしてきた地域は、自治体によるサポートは必要最低限。子育て支援が整っていない地域があります。

現在わが家が暮らしている田舎も、残念ながら子育て支援が整っているとはいえません。転勤族の子育てには、厳しい地域が少なくないように感じています。

しかし、人口減少の歯止めや移住促進のために、子育て支援に力を入れている地方自治体も増えてきています。

・医療費が中学生まで自己負担なし
・出産でお祝い金がもらえる
・比較的低料金なファミリー向け賃貸がある
・インフルエンザなど任意の予防接種にかかる自己負担分を補助

田舎暮らしをする際は、そういったことを調べてから住む地域を決めることをおすすめします。

田舎はなんでも安い?そして不便?

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田舎では物価が安いとよくいわれますが、地域によります。わたしが住んでいる地域は、スーパーでは野菜が安くありません。

家賃も、部屋数や広さはほとんど同じなのに、結婚時に住んでいた県庁所在地のアパートより今のアパートの方が高いです。安い物件があったとしても、築数十年でリフォームが必要な古民家。ずっとそこで暮らすなら選択肢の一つになり得ますが、数年しか住まない転勤族にはかえってコストが高いです。ガスも、都市ガスは地域対象外で、割高なプロパンガスしか使えません。

また「田舎は車社会」といわれるように、交通は不便です。公共交通機関を利用しようにも徒歩では駅やバス停には行けず、自家用車やタクシーでの移動が必須。時刻も1時間に1本ならまだいい方で、3時間に1本だったり、終電が20時ということもしばしば。

このため、ほとんどの家庭では1人1台、自家用車を持っています。1世帯で1台を使う家庭もあるかもしれません。しかし、わが家では夫が夜勤や急なシフト変更があり、子どもの幼稚園もバスがなく車での送り迎えが必須なため、夫婦で1台ずつ持っていないと困難なことが多いのです。

ネットスーパーなども、配達地域の対象外になっていることもあります。ただ、Amazonや楽天などネット通販による宅配は問題ないので、日用品や子どものオムツなど常備しておきたいものやかさばるモノはまとめて注文。さほど不便さは感じません。

まとめ

わが家の田舎での子育てについて、お伝えしました。
「田舎によって当たりはずれがある」というのが、田舎から田舎を引っ越しているわたしの正直な感想です。

転勤等の制約があって住む場所を選べなくても、視点の切り替えや工夫で乗り切れるかもしれません。わたしも初めて田舎への転勤が決まったときは、絶望したことを覚えています。しかし、慣れや経験もあって、だいぶ図太くなってきました。

田舎暮らしの良さを最大限に享受して、子育てを楽しんでくださいね。
この記事は執筆時点のものですので、最新情報は公式サイト等でご確認ください。

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WRITER

幡池 未由 幡池 未由  ライター・イラストレーター。2013年・2015年生まれの子どもがいます。12年で5回転勤、全国を転々としています。次回の転勤時期・赴任地は未定。元気な子供たちや方言、カルチャーショックを楽しみながら、田舎暮らし転妻生活しています!