2016年6月27日 公開

お話づくりでことばの学習。コミュニケーション能力を鍛える。

絵本の読み聞かせやひらがな学習へのとりくみなどお子さまの国語力アップに力を入れているご家庭も多いですよね。今回は絵や写真を見てお話を作る「お話づくり」をご紹介いたします。自由に作話しママやパパとコミュニケーションをとることで表現力や語彙力が身につく知育遊びです。

お話づくりとは

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お話づくりとは、絵や写真を見ながら自由にお話を作る知育遊びです。

1枚の絵や写真、もしくは複数枚の絵や写真を見せて、その絵から想像力を膨らませ、自分が知っている言葉を組み合わせて物語を作ります。

人物の描写や情景描写、人物の心情や登場人物どうしの会話などを作話します。作話とはいえ、きちんと筋道の通った物語を作れるようになるのがこの遊びの狙いです。

小学校受験のお話づくり

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お話づくりを受験にとりいれている小学校もあります。

お話づくりでは絵や写真から人物の感情をくみとり理解する能力や、物語を構成する能力、自分の感情を自覚し、整理して相手に伝えるといったコミュニケーション能力が必要になるので、子どものコミュニケーション能力をみるためにお話づくりを受験科目に入れている小学校もあるのです。


■小学校受験の出題例

出題パターン①
いくつかの絵を見せて、それを組み合わせてお話を作る
絵カード:「水やりをする男の子」「草原で遊ぶ男の子と女の子」「傘をさす男の子と女の子」

出題パターン②
2枚の違う絵を見せて、1枚目から2枚目の間の物語を作らせる
写真: 1枚目 泣き顔の写真  2枚目 笑顔の写真

出題パターン③
いくつかのキーワードを出され、それを組み合わせてお話を作る
キーワード:「お友達」「さくらんぼ」「大きな木」「ピクニック」

おはなしづくりカード

48枚の絵カード。子どもの生活や遊びをテーマとして、4枚でひとつのお話ができるようになっています。時間的経過にそって並べる練習や、お話作りの練習に活用してください。
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お話づくりのポイント

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isaree/Shutterstock
お話づくりはコミュニケーション能力を発達させるための知育遊びですので、お話の中に会話を入れること、登場人物の気持ちを入れることがポイントになります。

[お話づくりの進め方]

・最初は絵をみせながら「何をしているところかな?」「どんな気持ちかな?」と質問してあげましょう。
子どもはママやパパの問いかけに答えながら絵や写真の中の登場人物や動物たちの気持ちを考えるようになります。

誰が・どこで・何をしているのか。どのような気持ちでいるのかをお話できるようになったら、どんどんお話づくりをさせてあげましょう。

子どもが物語を作るようになったら
・ママやパパがあいづちをうつ
・子どもが言ったことを繰り返してあげる。

あいづちをうち、同じ言葉を繰り返してあげることで、ちゃんと聞いてくれている理解してくれているという安心感と喜びで子どもはお話づくりが楽しくなっていきます。


子どものお話作りがつまってしまったら
・子どもが作った物語の登場人物の気持ちを質問してあげてください。

子ども:ネコのみーちゃんはニャーニャーないていました。
ママ:みーちゃんはどうしてないていたの?
子ども:さみしかったの。みーちゃんはひとりでさみしかったからニャーニャーってないていたの。でもね、そこへお友達のにゃーちゃんがやってきてね。

……というように、子どものお話がとまったところでママやパパが質問をしてあげることでお話づくりが続いていきます。

お話づくりの効果

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お話づくりをすることで語彙が増え、ストーリーテリング、状況把握能力、観察力、論理的思考力といった能力がつきます。
ここでは語彙力アップのポイントの一例をご紹介します。

お話づくりと、親子の会話から、子どもに感情の機微を教えてあげることができます。
というと難しく聞こえますが、「楽しい」と「嬉しい」の違い、「悲しい」と「寂しい」の違いなど、なんとなく似たような意味で使ってしまう言葉の細かい違いを教えてあげることができます。

題材:「数頭の象の絵」「象の親子の絵」「背景に木立が見える広い芝生広場の写真」

子どものお話づくりの例:
ぞうさんが森の中で遊んでいました。
最初は楽しかったけど、ひとりずつおうちに帰って、とうとう一人になってしまい悲しくなってしまいました。
そこへおかあさんぞうが迎えにきて最後のぞうさんもおうちへ帰れてまた楽しい気持ちになりました。

ママパパの質問:
・ぞうさんは一人になって悲しくなっちゃったね。
一人でいるときの悲しい気持ちは「さびしい」っていうんだよ。
ぞうさんは一人になっちゃって、さみしかったね。○○ちゃんもママがいなくなったら「さびしい」?

・ぞうさんはおかあさんぞうが迎えに来てくれて「さびしい」気持ちがなくなったね!
一人ぼっちになったぞうさんはさみしくてママに会いたかったんだよね?
ママに会えて嬉しそうだね!


このような会話から子どもは「楽しい」と「嬉しい」、「悲しい」と「寂しい」といった表現があることを発見し、表現の微妙な違いを学習します。
さらにほかの感情や表現、違いや使い方などについて子どもと話し、語彙をどんどん増やしていきましょう。

ぞうさんのお話の例の場合、小学校へあがる前のお子さまには、ここで動物の数え方「頭」のお話しをしても良いかもしれませんね。

お話づくりの題材あつめ

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絵と教本ががセットになった「お話づくり」の知育教材も売られていますが、おうちの中で身近にあるものを使っていますぐにでも始められるのもお話づくりの良いところですね。

■かるた
ことわざの勉強のため、お正月や普段のおうち遊び用に「かるた」を置いているご家庭も多いのではないかと思います。

お話づくりではとり札(絵札)だけを使います。
いくつかの絵札を選んで読み札やことわざにひっぱられないように自由な発想でお話づくりをしてみましょう。
子どものほうが柔軟な発想力をみせてくれて楽しい遊びになるかもしれませんよ。


■ポストカード
お花シリーズや外国の風景、有名な建築物などがセットになったポストカード。おうちの引き出しの奥の方に眠っていませんか?
子どもの好きな新幹線の写真やかわいい動物の写真のポストカードなども混ぜて使うと良いかもしれませんね。

「エッフェル塔」「E6系新幹線」「ひまわりの種を食べているリス」なんていうカードの組み合わせで、どんなお話がでてくるか?楽しみですよね。


■おえかき帳
子どもが普段使っているおえかき帳もお話づくりの教材になります。
子どもが描いた絵を使ってお話づくりをしてみましょう。

子どもは自分が描いた絵だからこそ、絵に描かれた動物や登場人物の気持ちをスムーズに描写できるかもしれませんね。
お話づくりの副産物として、ママやパパの知らない子どもの意外な一面や素直な気持ちが聞けたりするかもしれませんよ。

お話づくりのためにおえかきしてもらうのも良いかもしれませんね。
図鑑をみながら好きな動物を描いたり、おうちの絵を描いたり、パパやママ、自分やお友達などお話づくりに必要な登場人物の絵を描いたりするところから知育あそびを始められますね。

お話づくりカード

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商品名:100てんキッズ お話づくり絵カード
著者:幼児教育実践研究所こぐま会 久野泰可
出版社:幻冬舎エデュケーション局
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画像提供:幻冬舎エデュケーション局
ご自宅にちょうどいい題材がみつからない場合には市販のお話づくりカードのセットがおすすめです。

幻冬舎エデュケーションの「100てんキッズ お話づくり絵カード」には、お話を構成する絵カードが4枚1組、12セット入っています。
基本的には、1セットで1話作りますが、お子さまの興味や取り組み具合に応じてカードの枚数を変えて使用しても良いと思います。
絵カードのほか、表情カードが4枚入っていますので絵カード1セットとお話作りに入れたい表情を組み合わせて使います。

絵を見て状況を理解し、登場人物の気持ちなどを考えてお話づくりをすることができます。

お話づくりで知育と親子のコミュニケーション一挙両得

いかがでしたか?
子どものコミュニケーション力を伸ばすお話づくり。
楽しく取り組むことで、より多くのことばを覚え、表現力も身につき、相手の感情もわかるようになります。

なによりママやパパとお子さまがコミュニケーションをとる時間が増えるのが良いですよね。

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この記事は執筆時点のものですので、最新情報は公式サイト等でご確認ください。

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なほび なほび  国民年金ぐらしの下流、いやいや顆粒老人です。学習塾経営の過去あり。現在は日本古典の解説等をライフワークに。