2017年12月04日 公開

日本と海外子育ての大きな違いは⁉アメリカに住んで驚いたこと

日本と海外の子育てというと、どのような違いを思い浮かべるでしょうか?アジアかアメリカか、もしくはヨーロッパかでもかなり違うかもしれませんね。現在ハワイ在住5年目の筆者が感じる、文化や習慣を含めた子育て事情の違いのうち、父親の育児参加率が高いことを中心に、驚いたことを書いてみたいと思います。

日本と海外の子育てというと、どのような違いを思い浮かべるでしょうか?アジアかアメリカか、もしくはヨーロッパかでもかなり違うかもしれませんね。現在ハワイ在住5年目の筆者が感じる、文化や習慣を含めた子育て事情の違いのうち、父親の育児参加率が高いことを中心に、驚いたことを書いてみたいと思います。

一番の違いは……お父さんの役割が多い!

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George Rudy / Shutterstock.com
「日本と海外の子育ての違い」といっても山のようにありますが、一番の差は、子育てにおいて「お父さんの出番が多い」ことではないでしょうか。

特にアメリカでは夫婦共働きの家庭が多いこともあり、「お母さんが1人で子育て」はもう成り立ちません。お母さんが主体ではなく、自然とお父さんの家事や子育てにおける役割分担の比率が高くなっています。

また、娘の周りのお友だちを見ていると、子どもの数が日本よりも多いように感じます。子どもが3人くらいいるご家庭はざらで、娘のクラスには、5人兄弟の子もいます。

そして、アメリカでは12歳までは子どもが1人で出歩くことができませんが、ハワイではほとんどの学校にスクールバスがありません。よって、学校や習い事の送り迎えも親が行うことが必須となります。夫婦で力を合わせないと物理的に無理なケースが多々有ります。

そのためか「お母さんがこれをする」「お父さんがこれをする」という社会の固定概念がほとんどありません。「できる方がする」ということのが一般的なようです。

子どもの誕生会までパパも一緒!

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Africa Studio / Shutterstock.com
学校のボランティアや、父母会のような、日本だと圧倒的にお母さんが多く出席するイベントにも、たくさんのお父さんたちが参加します。

子どもの誕生会は、日本だとお母さんと子どもが招かれる場合が多いかと思いますが、アメリカでは、家族全員で参加。もしくは、お父さんが子どもを連れて行くことも多々あります。

娘のお友だちの中には、お父さんにしか会ったことがない人もいるくらいです。

アメリカの両親は子どものドライバー!?

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Andrey Ch / Shutterstock.com
最初に触れましたが、アメリカ、特にここハワイでは、パブリックスクールも、プライベートスクールにも、ほとんどの学校にスクールバスはありません。遠足に行くときなど限られた場合のみ、スクールバスが出動してくれます。

ですので、両親または祖父母も、子どもの送迎のドライバーとならなくてはならないのです。ハワイでは朝早く、7時半や8時くらいからはじまる学校がほとんどなので、早起きして連れて行かなくてはなりません。そして、放課後は習い事。特に男の子は週に3回以上スポーツをしている子も多いので、常に送迎ばかりしていることになります。

これがなかなか大変なのですが、実はその時間が親子の大事なコミュニケーションの時間になっているとよく聞きます。日本では、小学生になったら1人で歩いて学校に行くのが普通。放課後遊びに行くのも習い事に行くのも1人で行くことが一般的ですよね?その時間も親がずっと一緒だと考えてみてください。

必然的に子どもと過ごす時間が多くなるわけです。それが少なくとも12歳まで続くので、親子の関係が比較的よいのではないかと思います。思春期にさしかかる年頃でも1人では行動ができないので、どうしても親子の密なコミュニケーションが必須になります。

わが娘はまだ7歳ですが、「学校で何があったのか」「どんなお友だちと遊んでいるのか」など、何でもその日にあったことをお話ししてくれます。今後大きくなったら、どうなっていくのかわかりませんが、このまま続けて欲しいなと願っています。

子育てがうまくいく秘訣は「夫婦円満」!

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Monkey Business Images / Shutterstock.com
娘がアメリカでプリスクールに行きはじめてから、現在住んでいるハワイでも、いくつかの学校に通っていますが、そのどの学校でもあったイベントが「ペアレンツ・ナイトアウト」。

学校によってやり方は2つあって、ひとつは子どもたちを夜学校で預かるので、その間に夫婦でどこかに出かけてきてよい、というもの。もうひとつは、その学年の両親だけが集まるパーティーを開くというものです。その場合は、みなさんシッターに子どもを預けて外出します。

最初は、娘の学校のイベントなのに、娘抜きで、親だけが集まるってどういうことだろうと不思議に思っていたのですが、実際に参加してみると結構な参加率(学校にもよるかもしれませんが)!
少なくとも、約半数のご両親が参加されていたと思います。子どもの数が多い人も、おじいちゃんおばあちゃんに預けたり、いつもお願いするシッターさんに預けて参加する方も。

パーティーでは、お酒を飲んだり、ゲームを楽しんだり、ほかのご夫婦と会話を楽しんだり……。しっかり満喫してから、また子どもの待つ家に帰って行きました。

「夫婦で力を合わせて子育てをする」ことを実現できる背景には、夫婦円満であること、そのための工夫もあるわけです。それがまた翌日からの活力になっているという印象を受けます。

欧米では、大人だけで過ごす時間も大切にする文化があるとは聞いていましたが、本当だなぁと強く実感できるイベントです。

最後に

日本では、お父さんは仕事は絶対に休めず残業も多いので、とてもじゃないけど子どもの学校のイベントなんて行けない、という家庭もまだ多いと思います。

しかし、夫婦で共働きするご家庭も増えている現状、今後も今まで通り、というわけにもいかなくなるかもしれません。【今までお母さんが当たり前のようにしていたことは、お父さんにだってできること】なのは明確です。

日本ではまだまだ、アメリカのように臨機応変に、というのは難しいかもしれませんが、少しずつでも社会全体が変わっていくことを願っています。

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この記事のライター